フサイチアソート

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フサイチアソート
2008年4月20日 中山競馬場
欧字表記 Fusaichi Assort
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2005年2月16日(19歳)
トワイニング
アーネストデザイア
母の父 サンデーサイレンス
生国 日本の旗 日本
生産者 ノーザンファーム
馬主 関口房朗岡田牧雄
調教師 岩戸孝樹美浦北
佐山優栗東
岩戸孝樹美浦北
競走成績
生涯成績 44戦3勝
獲得賞金 1億961万2000円
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フサイチアソート日本競走馬である。馬名は最初の馬主であった関口房朗が使用した冠名の「フサイチ」と“詰め合わせ”を意味する「アソート」が由来となっている。2006年セレクトセール1歳にて4300万円(消費税抜)で落札された(市場取引馬)。落札は中村浩章名義となっていた。

経歴

2歳

2007年9月19日美浦に入厩。10月28日東京競馬場で行われた、芝1600mの2歳新馬戦では単勝3.2倍の2番人気に支持され、本場場入場後に芝生と食べようとするなど幼さを見せたものの、レースになると大人しく、少し頭の位置が高い走法ながら道中は馬群の中に位置し、直線で内に抜け出し[1]ニシノエモーションにアタマ差で競り勝った。11月17日に格上挑戦で出走した東京スポーツ杯2歳ステークスJpnIII)では、単勝9番人気と低評価だったが、新馬戦と同じような走りを見せ[1]重賞初挑戦で初勝利を挙げた。この勝利は父トワイニングにとって産駒のJRA重賞初勝利であった。その他にも関口房朗の同レース3連覇、岩戸孝樹厩舎の重賞初勝利、鞍上の横山典弘の4年連続で自身8度目となるJRA年間100勝達成という、記録ずくめの勝利となっている。なお同日、デビュー戦で2着だったニシノエモーションもレコードタイムで初勝利を挙げている。11月29日に発表された重賞・オープン特別競走レーティングでは、東京スポーツ杯2歳ステークスを制したことにより106ポンドの評価を得た。その後は、クラシック制覇を狙って翌春まで休養に入った。

3歳

復帰戦は弥生賞となった。しかし、レースは見所なく12着だった。続く皐月賞では8着だった。その後、日本ダービーに出走登録を行っていたが、除外され、目黒記念に出走するも10着だった。続く新潟記念では村田一誠との初コンビで挑み、5着に入った。セントライト記念では8着だった。10月に馬主が関口房朗から岡田牧雄に代わった。次走は富士ステークス。しかし14着に敗れた。続く福島記念では近走の成績不振から13番人気と低評価だったが4着に入った。続く中日新聞杯では10番人気だったが、ヤマニンキングリーの2着と2歳時の東京スポーツ杯2歳ステークス以来の連対を果たした。

4歳

初戦はニューイヤーステークスとなった。2番人気に推されたが、いいところがなく8着に終わった。続く白富士ステークスでは5着、中京記念では13着、日本海ステークスでは5着、ポプラステークスでは7着、レインボーステークスでは6着、去勢手術明けの元町ステークスでは8着に終わり、この年はすべて着外に終わった。

5歳

初戦の初富士ステークスは終始後方のまま12着と大敗した。続く節分ステークスでも同様の競馬でブービーの15着に終わった。 続くサンシャインステークスでは好位追走も伸び切れず9着に敗れた。常総ステークスではブービーの13着と大敗した。湾岸ステークスでは中団追走も12着と殿負けを喫した。4ヶ月間隔をおき、8月のマレーシアカップに出走するが11着と惨敗、オクトーバーステークスでは最内枠からハナを奪い軽快に逃げるものの直線で力尽き最下位の11着に終わった。この後、11月27日の障害未勝利戦に出走、中団から脚を伸ばして3着。続く12月18日の障害未勝利戦ではスタールーセントのクビ差の2着になった。

6歳

半年ぶりの出走となった6月12日の障害未勝利戦では8着。7月31日の障害未勝利戦で障害初勝利を挙げた。

7歳〜9歳

1勝も挙げることなく2014年11月28日付けで競走馬登録を抹消した。引退後は北海道日高郡のノルマンディーファームにて乗馬となる[2]

競走成績

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
時計
勝ち馬/(2着馬)
2007 10. 28 東京 2歳新馬 11 5 5 3.2 (2人) 1着 武豊 55 芝1600m(重) 1:36.3 (34.6) 0.0 (ニシノエモーション)
11. 17 東京 東スポ杯2歳S JpnIII 15 6 11 30.2 (9人) 1着 横山典弘 55 芝1800m(良) 1:47.4 (34.2) -0.2 (スズジュピター)
2008 3. 9 中山 弥生賞 JpnII 16 4 7 6.6 (4人) 12着 横山典弘 56 芝2000m(良) 2:02.6 (34.7) 0.8 マイネルチャールズ
4. 20 中山 皐月賞 JpnI 18 2 3 21.7 (9人) 8着 横山典弘 57 芝2000m(良) 2:02.6 (35.4) 0.9 キャプテントゥーレ
6. 1 東京 目黒記念 GII 18 8 18 23.8 (8人) 10着 吉田豊 50 芝2500m(良) 2:32.8 (36.0) 1.1 ホクトスルタン
8. 31 新潟 新潟記念 GIII 18 4 8 24.0 (11人) 5着 村田一誠 53 芝2000m(良) 1:58.1 (34.3) 0.6 アルコセニョーラ
9. 21 中山 セントライト記念 JpnII 18 6 12 16.2 (8人) 8着 村田一誠 56 芝2200m(稍) 2:15.4 (35.9) 0.8 ダイワワイルドボア
10. 25 東京 富士S GIII 18 8 16 18.0 (8人) 14着 藤田伸二 54 芝1600m(良) 1:33.6 (34.3) 0.9 サイレントプライド
11. 24 福島 福島記念 GIII 15 3 5 29.2 (13人) 4着 蛯名正義 53 芝2000m(良) 2:00.3 (36.2) 0.2 マンハッタンスカイ
12. 13 中京 中日新聞杯 JpnIII 17 7 13 40.3 (10人) 2着 和田竜二 54 芝2000m(良) 1:59.5 (34.1) 0.0 ヤマニンキングリー
2009 1. 10 中山 ニューイヤーS OP 14 1 1 6.1 (2人) 8着 蛯名正義 55 芝1600m(良) 1:35.3 (35.8) 0.4 マヤノツルギ
2. 7 東京 白富士S OP 13 8 12 5.7 (3人) 5着 蛯名正義 55 芝2000m(良) 1:59.8 (35.4) 0.4 シンゲン
3. 14 中京 中京記念 GIII 18 8 18 17.3 (7人) 13着 和田竜二 54 芝2000m(重) 2:02.0 (37.5) 1.6 サクラオリオン
7. 26 新潟 日本海S 14 1 1 10.0 (5人) 5着 蛯名正義 57 芝2200m(良) 2:12.9 (35.1) 0.5 サンライズベガ
8. 22 札幌 ポプラS 16 4 7 11.6 (7人) 7着 丸田恭介 57 芝2000m(良) 2:00.9 (35.3) 0.6 マイネルスターリー
9. 13 中山 レインボーS 16 6 12 19.3 (7人) 6着 丸田恭介 57 芝2000m(良) 2:00.5 (34.9) 0.8 レッツゴーキリシマ
12. 26 阪神 元町S 12 2 2 43.8 (9人) 8着 和田竜二 57 芝2000m(良) 2:01.3 (35.6) 1.1 プロヴィナージュ
2010 1. 16 中山 初富士S 14 3 4 21.3 (6人) 12着 丸田恭介 56 芝1800m(良) 1:48.9 (35.3) 0.9 モエレビクトリー
1. 31 東京 節分S 16 4 8 51.1 (9人) 15着 江田照男 56 芝1600m(良) 1:35.6 (34.1) 1.6 キングストリート
3. 13 中山 サンシャインS 12 5 6 100.6 (12人) 9着 武士沢友治 55 芝2500m(良) 2:36.2 (37.7) 2.2 トリビュートソング
3. 28 中山 常総S 14 1 1 53.4 (9人) 13着 武士沢友治 57 芝2000m(稍) 2:03.3 (36.6) 1.2 ケイアイドウソジン
4. 10 中山 湾岸S 12 5 5 61.6 (10人) 12着 武士沢友治 57 芝2200m(良) 2:15.2 (37.0) 2.0 カネトシソレイユ
8. 21 札幌 マレーシアC 16 5 10 257.2 (16人) 11着 丹内祐次 54 芝2000m(良) 2:00.2 (35.2) 0.5 ミッキーミラクル
10. 9 東京 オクトーバーS 11 1 1 64.3 (11人) 11着 丹内祐次 53 芝2400m(良) 2:32.7 (37.4) 3.1 アースシンボル

※競走成績は2010年10月9日現在。

血統表

フサイチアソート血統ミスタープロスペクター系 / Hail to Reason 4×5=9.38%) (血統表の出典)

*トワイニング
Twining
1991 栗毛
父の父
*フォーティナイナー
Forty Niner
1985 栗毛
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
File Tom Rolfe
Continue
父の母
Courtly Dee
1968 黒鹿毛
Never Bend Nasrullah
Lalun
Tulle War Admiral
Judy-Rae

アーネストデザイア
1996 鹿毛
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
リストレーション
1986 栗毛
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*リセス Stop the Music
Parlor Game F-No.19-b


出典

  1. ^ a b 『優駿』(日本中央競馬会)2008年2月号
  2. ^ フサイチアソート号が競走馬登録抹消 - 日本中央競馬会、2014年11月28日閲覧

外部リンク