ハンコック (映画)
ハンコック | |
---|---|
Hancock | |
監督 | ピーター・バーグ |
脚本 |
ヴィンセント・ノー ヴィンス・ギリガン |
製作 |
アキヴァ・ゴールズマン マイケル・マン ウィル・スミス ジェームズ・ラシター |
製作総指揮 |
イアン・ブライス ジョナサン・モストウ リチャード・サパースタイン |
出演者 |
ウィル・スミス シャーリーズ・セロン |
音楽 | ジョン・パウエル |
撮影 | トビアス・シュリッスラー |
編集 |
ポール・ルベル コルビー・パーカー・ジュニア |
製作会社 | レラティビティ・メディア |
配給 | コロンビア映画 |
公開 |
2008年7月2日 2008年8月30日 |
上映時間 | 92分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 1億5000万ドル[1] |
興行収入 |
$227,946,274[1] 31億円[2] $624,386,746[1] |
『ハンコック』(Hancock)は、2008年のアメリカ映画。ピーター・バーグ監督、ウィル・スミス製作・主演作品。
概要
2008年、7月から9月にかけて70以上の国と地域で公開される[3]。公開1週目の2008年7月4日から6日にかけての週末興行成績では、北米とその他55の地域で1位となった[4][5]。日本では同年8月23日と8月24日に先行上映を行ったのち、8月30日から本公開、同日公開の話題作『20世紀少年』を抑え初登場1位を記録した。総興行成績は31億円[2]。
同じくウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』より前に撮影された。原案の題名は『Tonight, He Comes』であり、制作段階で主人公の名前を採った『John Hancock』に改題されたが、最終的にはラストネームのみとなった。
上映時間は、劇場公開版は92分、エクステンデッド版(Unrated version)は未公開シーン追加の102分。(セル版DVDとUMDとレンタル版Blu-rayにはエクステンデッド版、レンタル版DVDには劇場公開版、セル版Blu-rayには両方のバージョンを収録)
ストーリー
飛行能力と並外れた怪力、不老不死で不死身の身体を持つ、嫌われ者のスーパーヒーロー、ジョン・ハンコック(ウィル・スミス)。彼が嫌われている理由は「やりすぎ」だから。事件が起こるとその場に助けに現れるのだが、悪党をやっつけても、やりすぎるがために街に甚大な被害をもたらしてしまう。おまけにアルコール依存症で、例え相手が子どもでも「クズ」と言われると容赦なくキレる短気さも相まって、市民からの評価は常にマイナス。
ある日ハンコックは、列車に愛車ごと轢かれかけた広報戦略マンの仕事をしているレイ・エンブリー(ジェイソン・ベイトマン)の命を救う。いつも通り周囲の人間からブーイングを受けるがそんな中、レイだけは「ありがとう」とハンコックに礼を述べた。新しい慈善活動「オールハート」のPRに失敗し、意気消沈していたレイだったが、恩人であるハンコックのため、愛されるヒーローになるためのイメージ戦略を彼に持ちかけた。ハンコックも初めは嫌がるが、自分の孤独な内面をレイに見抜かれ、彼の提案を承諾する。
まず、器物損壊をはじめとした数々の訴訟を起こされていたハンコックを刑務所へ収監させた。しばらくすると、レイの狙い通りハンコックが居なくなったロサンゼルスでは犯罪発生率が急激に上昇し、ハンコックのもとに警察署長から救援の連絡が入る。レイから与えられたヒーローコスチュームを着んだハンコックは、銀行強盗犯のケネス・“レッド”・パーカー(エディ・マーサン)捕まえ、人質も無事救出した。建物も崩壊させることもなく、ハンコックは遂に市民たちに拍手を持って迎え入れられた。
祝杯を挙げるハンコックとレイとその妻のメアリー。その席でハンコックは、80年前以前の記憶が一切無いことや、唯一の手がかりであるポケットの中に入っていた映画『フランケンシュタイン』のチケット二枚とチューインガムを今も大切にしていることを語ると、何故かメアリーは涙を流した。レイの家に戻ったハンコックは、衝動的にメアリーとキスをするが、メアリーは凄まじい怪力を発揮し、ハンコックを吹き飛ばした。メアリーにそのことを問い詰めると、自分達は遙か昔から存在していたことや、他にも同じ力を持った者はいたが、今では自分たち二人だけであること。そして自分達は元々は夫婦であったことを明かされる。また、ハンコックの我侭に嫌気がさして別れたということや、レイや息子のアーロンの事を愛していることも聞かされる。
二人の下を後にしたハンコックは、立ち寄った店で強盗に出くわし、いつものように撃退するが、気付かぬうちに不死性が失われ、銃撃によって重傷を負う。病院に駆けつけたメアリーから、不死ではなくなった理由を聞かされる。自分たちは男女一対の存在として創られ、必ず惹かれあう運命にあるが、近づけば近づくほどその能力を失い、その時必ず悲劇に見舞われる運命にあるのだという。そして80年前も、メアリーと一緒に映画に行ったハンコックは強盗に襲われ瀕死の重傷を負い、メアリーは彼を救うため彼の下を去ったのだった。その時、仲間と共に脱獄していたケネスが病院に現れ、メアリーを射殺した。ハンコックも瀕死の重傷を負わされるも、レイに助けられ命を取り留める。離れれば力が戻ると聞かされていたハンコックは、彼女を救うため、傷だらけの体を引きずりながら、ロサンゼルスを去った。
それから一ヶ月後、無事蘇生したメアリーがレイと仲睦まじく寄り添っているところに、ハンコックから電話が入った。彼に促されて夜空を見上げると、月には「オールハート」のシンボルマークが描かれていた。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
ジョン・ハンコック | ウィル・スミス | 江原正士 |
メアリー・エンブリー | シャーリーズ・セロン | 本田貴子 |
レイ・エンブリー | ジェイソン・ベイトマン | 眞木大輔(EXILE) |
アーロン・エンブリー | ジェイ・ヘッド | 津村まこと |
ケネス・“レッド”・パーカー | エディ・マーサン | 後藤哲夫 |
スタッフ
- 監督: ピーター・バーグ
- 脚本: ヴィンセント・ノー、ヴィンス・ギリガン
- 製作: アキヴァ・ゴールズマン、マイケル・マン、ウィル・スミス、ジェームズ・ラシター
- 製作総指揮: イアン・ブライス、ジョナサン・モストウ、リチャード・サパースタイン
- 撮影監督: トビアス・A・シュリースラー
- 美術: ニール・スピサク
- 編集: ポール・ルベル、コルビー・パーカー・ジュニア
- VFXデザイナー: ジョン・ダイクストラ
- VFX: ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス
- 衣装: ルイーズ・ミンゲンバック
- 音楽: ジョン・パウエル
- キャスティング: フランシーヌ・メイスラー
- 日本語字幕: 戸田奈津子
関連項目
参考文献
- ^ a b c “Hancock”. Box Office Mojo. 2011年9月22日閲覧。
- ^ a b “日本映画産業統計 過去興行収入上位作品 (興収10億円以上番組) 2008年(1月~12月)”. 社団法人日本映画製作者連盟. 2011年9月22日閲覧。
- ^ ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント. “Hancock - Worldwide Release Dates” (英語). ソニー・ピクチャーズ デジタル エンタテインメント. 2008年7月25日閲覧。
- ^ “Weekend Box Office Results for July 4–6, 2008” (英語). Box Office Mojo. 2008年7月25日閲覧。
- ^ “Overseas Total Box Office, July 4–6, 2008” (英語). Box Office Mojo. 2008年7月25日閲覧。
外部リンク
- Hancock - ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントによる公式国際ウェブサイト(アメリカ)
- Hancock - ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントによる公式ウェブサイト(アメリカ)
- Movie Review Query Engine: Hancock (2008)