ドゥンビア・セイドゥ

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ドゥンビア・セイドゥ
CSKAモスクワでのセイドゥ (2015年)
名前
愛称 バネ
ラテン文字 Seydou Doumbia
基本情報
国籍 コートジボワールの旗 コートジボワール
生年月日 (1987-12-31) 1987年12月31日(36歳)
出身地 ヤムスクロ
身長 178cm
体重 74kg
選手情報
在籍チーム イングランドの旗 ニューカッスル・ユナイテッドFC
ポジション FW (ST, LW, CF)
利き足 右足
ユース
2000-2002 コートジボワールの旗 セントル・フォルマシオン・ディンテルFC
2003-2006 コートジボワールの旗 ASアスレティック・ダジャメ
2004 コートジボワールの旗 ASECミモザ・ジャン=マルク・ギユー・アカデミー (loan)
2005 コートジボワールの旗 ASデンゲレ・スポルト・ドディエンネ (loan)
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2006-2008 日本の旗 柏レイソル 24 (3)
2008 日本の旗 徳島ヴォルティス (loan) 16 (7)
2008-2010 スイスの旗 ヤングボーイズ 64 (50)
2010-2015 ロシアの旗 CSKAモスクワ 95 (61)
2015- イタリアの旗 ローマ 13 (2)
2015-2016 ロシアの旗 CSKAモスクワ (loan) 15 (3)
2016- イングランドの旗 ニューカッスル・ユナイテッド (loan) 0 (0)
代表歴2
2004-2005  コートジボワール U-19
2008- コートジボワールの旗 コートジボワール 32 (5[1])
1. 国内リーグ戦に限る。2016年2月1日現在。
2. 2015年10月9日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ドゥンビア・セイドゥDoumbia Seydou1987年12月31日 - )は、コートジボワールヤムスクロ出身のサッカー選手プレミアリーグニューカッスル・ユナイテッドFC所属。コートジボワール代表。ポジションはフォワード

なお、コートジボワールは姓名の表記順が日本などと同じく姓・名の順であるため、「ドゥンビア」が姓で「セイドゥ」が名である。欧州移籍後は、欧米の表記順に従って名・姓の順に「セイドゥ・ドゥンビア(Seydou Doumbia)」と表記されることもある。

来歴

クラブ

初期の経歴

コロ・トゥーレディディエ・ゾコラサロモン・カルーなどを輩出したジャン=マルク・ギユーのアカデミー出身。10代前半から国内リーグでプレーし、2005年には18歳でコートジボワールリーグ得点王に輝く。その実績を買われて日本に呼ばれ、当初ヴィッセル神戸の練習に参加したが[2]、このときは家庭の事情により契約に至らず帰国。その後、2006年途中に柏レイソルに入団した。2008年徳島ヴォルティスレンタル移籍。徳島では16試合に出場し7得点を挙げエースとして活躍した。

2008年6月18日スイス・スーパーリーグBSCヤングボーイズへ移籍が決定。6月21日に行われたベガルタ仙台戦の前にサイン会を開いた。

BSCヤングボーイズ

2008年8月24日、7節のFCアーラウ戦で初得点すると、その後は連携が深まるにつれて得点を量産。2009年2月から3月にかけて5試合連続得点するなど、終盤戦までに20得点を挙げて得点王となった。なお、32試合出場のうち先発出場は8試合のみであり、後半15~25分前後に途中出場することが多かった。したがってシーズン出場時間はわずか1370分のみであり、1得点あたりの出場時間は69分であった。

翌2009-10シーズンは出場した32試合中29試合で先発出場すると、30得点を挙げて2シーズン連続で得点王となった。

PFC CSKAモスクワ

2010年1月4日、同年夏にロシアの強豪PFC CSKAモスクワに5年契約で移籍する事が発表された[3]。移籍金はgoal.comで1500万ユーロ、transfermarktで1000万ユーロと表記されている[4][5]。2010年8月1日、ロシア・プレミアリーグ第15節のFCスパルタク・モスクワ戦でロシアリーグデビューをした。試合は2-1でCSKAモスクワが勝利をしドゥンビアは得点を挙げることは無かったもののフル出場をした。2010年8月19日、UEFAヨーロッパリーグ 2010-11のプレーオフラウンドのアノルトシス・ファマグスタ戦でCSKAの選手として初の得点を挙げた。グループステージで同組となったセリエA所属のUSチッタ・ディ・パレルモ相手にはアウェーで2得点を挙げるなどして活躍。ロシア・カップ2010-2011の決勝ではアラニア・ウラジカフカス相手に2得点を挙げクラブの6度目のカップ戦優勝(最多)に貢献をした。

2011-12シーズンはレギュラーシーズンに23得点を決めて得点ランキングトップで折り返すと、上位8チームによるチャンピオンシップグループでも5得点を決めて、最終的に28得点(PK2得点)でリーグ得点王に輝いた。2012-13シーズン、2013-14シーズンは負傷による長期離脱を経験しているが、一方で試合数の割りに得点数は多く、得点力の高さを見せている。[6][7]

ASローマ

2015年1月31日イタリアASローマに完全移籍した。CSKAモスクワに1440万ユーロ(約19億1000万円)の移籍金と最大150万ユーロ(約2億円)のボーナスが支払われ、2019年6月30日までの4年半契約を結んだ[8][9]

PFC CSKAモスクワ復帰

2015年8月10日、PFC CSKAモスクワにレンタル移籍で復帰することを発表した[10][11][12]。レンタル期間は2015年の年末まで半年間だが、契約を2015-16シーズン終了時までに延長できるオプションも結んでいる。

ニューカッスル・ユナイテッド

2016年2月1日、ニューカッスル・ユナイテッドFCへレンタル移籍[13]

代表

2008年5月、キリンカップで来日したコートジボワールのA代表に初選出[14]。これは来日後にコートジボワール人選手がJリーグにいることを知った、当時のコートジボワール代表監督であるヴァヒド・ハリルホジッチが急遽招集したものであり、無名の新人にもかかわらず背番号10が与えられるなど多分に日本へのファンサービスに近い選出だったが、デビュー戦となった対日本戦では、ポスト直撃のシュートを放つなど活躍を見せた[15]。 スイスリーグでの活躍から代表にも選出されるようになり、2009年11月18日の親善試合・ドイツ戦では代表初ゴールも挙げた。 2010年5月11日、ワールドカップ南アフリカ大会代表候補30名に選出され、2010年6月1日12時(コートジボワール時間)、ワールドカップ本戦メンバーに選出された。

エピソード

所属クラブ

ユース経歴
  • 2000年 - 2002年 コートジボワールの旗 セントル・フォルマシオン・ディンテルFC
  • 2003年 - 2006年 コートジボワールの旗 ASアスレティック・ダジャメ
    • 2004年 →コートジボワールの旗 ASECミモザ・ジャン=マルク・ギユー・アカデミー (期限付き移籍)
    • 2005年 →コートジボワールの旗 ASデンゲレ・スポルト・ドディエンネ (期限付き移籍)
プロ経歴

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
コートジボワール リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
2000 ディンテル
2001
2002
2003 アジャメ
2004 ASECミモザ 14 11
2005 オディエンネ 20 15
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2006 35 J2 6 0 - 2 2 8 2
2007 J1 18 3 5 1 0 0 23 4
2008 徳島 10 J2 16 7 - - 16 7
スイス リーグ戦 スイス杯オープン杯 期間通算
2008-09 ヤングボーイズ 7 スーパーリーグ 32 20 6 5 - 38 25
2009-10 32 30 4 1 - 36 31
ロシア リーグ戦 ロシア杯オープン杯 期間通算
2010 CSKAモスクワ 8 プレミアリーグ 11 5 4 4 - 15 9
2011-12 42 28 1 0 - 43 28
2012-13 7 3 2 1 - 9 4
2013-14 22 18 3 0 - 25 18
2014-15 88 13 7 1 0 - 14 7
イタリア リーグ戦 イタリア杯オープン杯 期間通算
2014-15 ASローマ 88 セリエA -
通算 コートジボワール
日本 J1 18 3 5 1 0 0 23 4
日本 J2 22 7 - 2 2 24 9
スイス スーパーリーグ 64 50 10 6 - 74 56
ロシア プレミアリーグ 95 61 11 5 - 106 66
イタリア セリエA
総通算 199 121 26 12 2 2 227 135

その他の公式戦

国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点 出場 得点
UEFAUEFA ELUEFA CL
2008-09 ヤングボーイズ 7 2 1 -
2010-11 CSKAモスクワ 8 5 4 -
2011-12 - 7 5
2013-14 - 2 2
2014-15 88 - 6 3
通算 UEFA 7 5 15 10
その他の国際公式戦


代表歴

出場大会

試合数

国際Aマッチ 32試合 5得点(2008年- )


コートジボワール代表国際Aマッチ
出場得点
2008 1 0
2009 3 1
2010 6 0
2011 3 0
2012 6 1
2013 1 0
2014 3 1
2015 9 2
通算 32 5

タイトル

クラブ

ロシアの旗 PFC CSKAモスクワ

個人

脚注

出典

  1. ^ http://www.national-football-teams.com/v2/player.php?id=27559
  2. ^ 神戸、コートジボワール・ドゥンビア獲得へ大阪日刊スポーツ新聞社、2006年2月19日
  3. ^ Думбиа подпишет с ЦСКА пятилетний контрактchampionat.com、2010年1月4日
  4. ^ 本田のCSKAに元Jリーガーが加入Goal.com、2010年1月4日
  5. ^ transfermarkt.de
  6. ^ ドゥンビア、2カ月の離脱でCSKAに打撃”. UEFA.com (2012年8月17日). 2013年12月21日閲覧。
  7. ^ CSKA、ドゥンビア負傷で打撃”. UEFA.com (2013年9月2日). 2013年12月21日閲覧。
  8. ^ 柏、徳島でプレーした本田圭佑の元同僚FWドゥンビアがローマに加入soccerking 2015年1月31日
  9. ^ ローマ、本田の元同僚ドゥンビアの獲得を正式発表 さらにイバルボも?Goal.com 2015年2月1日
  10. ^ CSKAがドゥンビアのレンタル加入を発表…ローマ移籍後半年で出戻りにsoccerking 2015年8月11日
  11. ^ ドゥンビアのCSKAモスクワ復帰が決定。イタリア挑戦はわずか7ヶ月footballchannel 2015年8月11日
  12. ^ ドゥンビア、ローマからCSKAへの復帰が決定 レンタルが発表Goal.com 2015年8月11日
  13. ^ >元J戦士ドゥンビアのニューカッスル移籍が決定。プレミアで再起図るfootballchannel 2016年2月1日
  14. ^ コートジボワール代表ドゥンビア選手緊急追加招集のお知らせ徳島ヴォルティス公式サイト、2008年5月21日
  15. ^ 日本 1-0 コートジボワールスポーツ報知
  16. ^ 吉田誠一『フットボールの熱源 南米発 日本経由 中東行き』 日本経済新聞 2009年9月16日付
  17. ^ 毎日更新!柏レイソル広報日記2006年6月7日
  18. ^ 毎日更新!柏レイソル広報日記2009年6月4日

外部リンク