トゥザワールド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Fandep (会話 | 投稿記録) による 2016年3月20日 (日) 07:59個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎4歳(2015年))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

トゥザワールド
2014.04.20 皐月賞
欧字表記 To The World
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2011年4月12日(13歳)
抹消日 2015年10月21日
キングカメハメハ
トゥザヴィクトリー
母の父 サンデーサイレンス
生国 日本の旗 日本北海道安平町
生産者 ノーザンファーム
馬主 キャロットファーム
調教師 池江泰寿栗東
競走成績
生涯成績 12戦4勝
(中央)10戦4勝
(海外)2戦0勝
獲得賞金 2億8547万9800円
(中央)2億6001万6000円
(海外)2546万3800円
勝ち鞍 GII弥生賞(2014年)
テンプレートを表示

トゥザワールド日本競走馬である。馬名の意味は世界へ向かって。母のトゥザヴィクトリーより連想。主な勝ち鞍は2014年弥生賞。全兄に日経賞など重賞5勝、有馬記念3着2度の実績を持つ同馬主、同厩舎のトゥザグローリーがおり、同馬も2014年の有馬記念で9番人気ながら2着に好走している。

経歴

2歳(2013年)

9月28日阪神競馬場芝1800mの新馬戦川田将雅を鞍上にデビュー。前目の競馬となり、直線よく追い込むも逃げたバンドワゴンを捕らえきれず、6馬身差の2着に敗れた。10月、京都競馬場での未勝利戦は先に抜け出した馬をきっちり捕らえ、初勝利をあげた。11月、京都の500万下条件・黄菊賞では直線内から抜け出して2連勝となった。

3歳(2014年)

1月、3歳オープンの若駒ステークスは直線外目から抜け出して3連勝。重賞初挑戦となった3月の弥生賞では直線抜け出して、追い込んできたワンアンドオンリーとゴール前で並んだ体制になるも、ハナ差(4cm[1])制して4連勝、重賞初制覇となった。皐月賞は最後の直線でイスラボニータとの一騎打ちになるも2着に敗れた。日本ダービー(東京優駿)では、単勝オッズ3.9倍の2番人気を背負うが後方からの競馬となり5番枠を生かせず、弥生賞と異なり先行したワンアンドオンリーの5着に敗れた。秋はセントライト記念から始動しイスラボニータの2着。菊花賞では2番人気に支持されたものの、直線に入った頃にはすでに手応えがなくなっており、16着と大敗した[2]有馬記念では川田がエピファネイアに騎乗するため[3]、デビュー以来初めてウィリアム・ビュイックに乗り替わりとなった。末脚を伸ばし、9番人気ながら2着と好走した[4]

4歳(2015年)

オーストラリアに遠征。3月のザBMWに1番人気で出走、中団でレースを進め、4コーナーで大きく外を回って前に並びかけ、直線でハートネルと並んで脚を伸ばしたものの2着[5]。続く4月のクイーンエリザベスステークスに出走したが、12着と殿負けに終わった[6]。その後、右前脚に屈腱炎を発症、休養していたが10月19日に、所属するキャロットクラブのホームページで現役を引退することが発表された。引退後は北海道新冠町優駿スタリオンステーション種牡馬となる[7][8]

競走成績

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2013.09.28 阪神 2歳新馬 芝1800m(良) 11 8 11 1.9(1人) 2着 1:49.0(34.1) -1.0 川田将雅 54kg バンドワゴン
0000.10.19 京都 2歳未勝利 芝1800m(良) 8 5 5 1.3(1人) 1着 1:51.3(34.4) -0.1 川田将雅 55kg (キラノカリスマ)
0000.11.09 京都 黄菊賞 芝1800m(良) 13 4 4 2.8(2人) 1着 1:46.5(35.5) -0.3 川田将雅 55kg (シャドウダンサー)
2014.01.25 京都 若駒S OP 芝2000m(良) 8 8 8 1.4(1人) 1着 2:00.0(33.6) -0.2 川田将雅 56kg (ミヤビジャスパー)
0000.03.09 中山 弥生賞 GII 芝2000m(良) 13 7 10 1.6(1人) 1着 2:01.4(35.7) -0.0 川田将雅 56kg ワンアンドオンリー
0000.04.20 中山 皐月賞 GI 芝2000m(良) 18 8 17 3.5(1人) 2着 1:59.8(35.2) -0.2 川田将雅 57kg イスラボニータ
0000.06.01 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 17 3 5 3.9(2人) 5着 2:25.0(34.1) -0.4 川田将雅 57kg ワンアンドオンリー
0000.09.21 新潟 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 18 8 16 4.3(2人) 2着 2:11.9(35.8) 00.2 川田将雅 56kg イスラボニータ
0000.10.26 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 7 14 5.3(2人) 16着 3:05.2(38.7) 04.2 川田将雅 57kg トーホウジャッカル
0000.12.28 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 3 6 31.2(9人) 2着 2:35.4(33.8) 00.1 W.ビュイック 55kg ジェンティルドンナ
2015.03.28 ローズヒル
ガーデンズ
ザBMW GI 芝2400m(稍) 11 2着 N.ホール 57.5kg Hartnell
0000.04.11 ロイヤル
ランドウィック
クイーン
エリザベスS
GI 芝2000m(重) 12 12着 Z.パートン 58.5kg Criterion

血統表

トゥザワールド血統ミスタープロスペクター系 / Northern Dancer 5x5x4=12.5%、Nureyev 4x3=18.75%) (血統表の出典)

キングカメハメハ
2001 鹿毛
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
父の母
*マンファス
Manfath
1991 黒鹿毛
*ラストタイクーン
Last Tycoon
*トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer

トゥザヴィクトリー
1996 鹿毛
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding
Mountain Flower
母の母
*フェアリードール
1991 栗毛
Nureyev
1977
Northern Dancer
Special
Dream Deal
1986
Sharpen Up
Likely Exchange F-No.9-f


脚注

出典

  1. ^ 【報知杯弥生賞】ワンアンドオンリー、4センチ届かず”. スポーツ報知 (2014年3月10日). 2013年3月10日閲覧。
  2. ^ 【菊花賞】2番人気トゥザワールド16着 川田「道中力んで…」”. スポニチアネックス (2014年10月27日). 2014年12月31日閲覧。
  3. ^ 【有馬記念】エピファネイア 川田と人馬一体、軽い仕掛けに即反応!”. スポニチアネックス (2014年12月25日). 2014年12月31日閲覧。
  4. ^ 【有馬記念】“グランプリ血統”トゥザワールド、末脚伸ばして2着”. スポニチアネックス (2014年12月29日). 2014年12月31日閲覧。
  5. ^ トゥザワールドは2着 勝ったのはハートネル/豪・ザBMWnetkeiba.com、2015年10月20日閲覧
  6. ^ ロンジンクイーンエリザベスステークス(G1)の結果日本中央競馬会、2015年10月20日閲覧
  7. ^ 昨年有馬2着馬トゥザワールド引退 屈腱炎完治せずスポーツニッポン、2015年10月20日閲覧
  8. ^ トゥザワールド号・ディアデラマドレ号が競走馬登録抹消日本中央競馬会、2015年10月21日閲覧
  • netkeiba.comより

外部リンク