デルフィニジン

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デルフィニジン
識別情報
CAS登録番号 13270-61-6 チェック, [528-53-0] (chloride)
PubChem 68245
ChemSpider 61545 チェック
E番号 E163b (着色料)
ChEMBL CHEMBL590878 チェック
特性
化学式 C15H11O7
モル質量 303.24 g mol−1
精密質量 303.050477
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

デルフィニジン(Delphinidin)は、アントシアニジンの一種であり、植物の主要な色素であり、また抗酸化物質である[1]。デルフィニジンは、スミレ属デルフィニウム属花弁の青色の原因となり、またカベルネ・ソーヴィニヨンの原料となるブドウの赤紫色の原因ともなっている。クランベリーコンコード (ブドウ)ザクロにも含まれる[2]

他のほぼ全てのアントシアニジンと同様に、デルフィニジンにはpH依存性があり、塩基性の溶液では青色、酸性の溶液では赤色に色が変わる。

配糖体

ミルチリン(デルフィニジン-3-O-グルコシド)とツリパニン(デルフィニジン-3-O-ルチノシド)は、クロスグリポマースに含まれる。

ビオルデルフィン(デルフィニジン-3-ルチノシド-7-O-(6-O-(4-(6-O-(4-ヒドロキシベンゾイル)-β-D-グルコシル)オキシベンゾイル)-β-D-グルコシド)は、トリカブトの花弁の青紫色の原因となっている[3]

関連項目

出典

  1. ^ Afaq, F.; Syed, D. N.; Malik, A.; Hadi, N.; Sarfaraz, S.; Kweon, M.-H.; Khan, N.; Zaid, M. A.; Mukhtar, H. (2007). “Delphinidin, an Anthocyanidin in Pigmented Fruits and Vegetables, Protects Human HaCaT Keratinocytes and Mouse Skin Against UVB-Mediated Oxidative Stress and Apoptosis”. Journal of Investigative Dermatology 127 (1): 222–232. doi:10.1038/sj.jid.5700510. PMID 16902416. http://www.nature.com/jid/journal/v127/n1/full/5700510a.html. 
  2. ^ Ribéreau-Gayon, J.; Ribéreau-Gayon, P. (1958). “The Anthocyans and Leucoanthocyans of Grapes and Wines”. American Journal of Enology and Viticulture 9: 1–9. 
  3. ^ Violdelphin on PubChem