PFCルドゴレツ・ラズグラド

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PFCルドゴレツ・ラズグラド
原語表記 Професионален футболен клуб Лудогорец Разград
(Professional Football Club Ludogorets 1945 Razgrad)
愛称 Орлите от Разград
(The Eagles from Razgrad)
創設年 1945年
所属リーグ ブルガリア・ファーストリーグ
ホームタウン ラズグラト
ホームスタジアム ヒューベファーマ・アレナ
収容人数 10,422[1]
代表者 ブルガリアの旗 アレクサンダル・アレクサンドロフ
監督 ブルガリアの旗 ゲオルギ・デルメンジエフ
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

プロフェシオナレン・フドボレン・クルプ・ルドゴレツ1945ラズグラトブルガリア語: Професионален футболен клуб Лудогорец Разград, 英語: Professional Football Club Ludogorets 1945 Razgrad)は、ブルガリアラズグラトをホームタウンとするサッカークラブ。クラブの名前はラズグラトが位置しているブルガリア北東部のルドゴリエ英語版地域に由来している。

歴史[編集]

1945年からルドゴレツと呼ばれるチームが存在したが、1999-2000シーズンにクラブは倒産した。2001年、アレクサンダル・アレクサンドロフとウラジミール・ディミトロフによって、現在のクラブの原形となるルドゴリエが創設された。2002年にはユースサッカーチームと合併した。2010年9月、ラズグラドに1,000人が働く製薬工場を所有するキリル・ドムスチェフブルガリア語版によって買収されると、外国人8人を含む14人の新しい選手を獲得した[2]。2010-11シーズンはB PFG・東部で優勝し、A PFG初昇格を決めた。

昇格初年度の2011-12シーズンにA PFG初優勝、ブルガリア・カップ初優勝、ブルガリア・スーパーカップ初優勝の国内3冠を達成した。3冠達成は1988-89シーズンのPFC CSKAソフィア、2006-07シーズンのPFCレフスキ・ソフィアに続く3番目の快挙となった。昇格1年目の3冠達成は史上初である。クラブ史上初のUEFA主催大会となるUEFAチャンピオンズリーグ 2012-13出場権を獲得した。

2012-13シーズンはA PFGで2連覇を達成したが、ブルガリア・スーパーカップはブルガリア・カップ優勝のPFCベロエ・スタラ・ザゴラPK戦で敗れた。

2013-14シーズンは2シーズンぶりに国内3冠を達成すると共に欧州の舞台でも躍進した。UEFAチャンピオンズリーグ 2013-14は予備予選2回戦のŠKスロヴァン・ブラチスラヴァ戦でUEFAチャンピオンズリーグ初勝利を記録した。プレーオフでFCバーゼルに敗れたが、UEFAヨーロッパリーグ 2013-14・グループステージではPSVアイントホーフェンNKディナモ・ザグレブに勝利し、首位で決勝トーナメント進出を決めた。ルドゴレツはUEFAヨーロッパリーグの決勝トーナメントに進出した初のブルガリアのチームとなった[3]。決勝トーナメントは2回戦でバレンシアCFに敗れたが、1回戦ではSSラツィオに勝利する快挙を成し遂げた[4]

2014-15シーズンは監督にゲオルギ・デルメンジエフを招聘。グラナダからDFブライアン・アングーロ、ボテフ・プロブディフからMFアニセットとFWハムザ・ユーネス、ポルトゥゲーザからMFヴァンデルソンを獲得。UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15・プレーオフでFCステアウア・ブカレストに勝利し、ブルガリアのクラブとして史上初のUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ進出を決めた[5]。8月27日にソフィアヴァシル・レフスキ国立競技場で行われた第2戦は、90分にバンデルソン・クリスタルド・ファリアス英語版がゴールを決めて2試合合計スコアで追いつくと、PK戦では119分に退場したヴラディスラフ・ストヤノフ英語版の代わりにゴールキーパーを務めたディフェンダーコスミン・モツィが2本を止めて6-5で勝利した[6]

タイトル[編集]

国内タイトル[編集]

過去の成績[編集]

  • 2003-04 OFG ラズグラト地方 (4部) 優勝
  • 2004-05 OFG ラズグラト地方 優勝
  • 2005-06 OFG ラズグラト地方 優勝 (昇格)
  • 2006-07 V AFG 北東部 (3部) 2位
  • 2007-08 V AFG 北東部 6位
  • 2008-09 V AFG 北東部 4位
  • 2009-10 V AFG 北東部 2位 (昇格)
First Professional Football League (Bulgaria)Bulgarian A Football GroupBulgarian B Football GroupBulgarian V AFGRegional Amateur Football Groups (Bulgaria)
シーズン リーグ 順位 ブルガリア・カップ ブルガリア
スーパーカップ
2010-11 Bグループ東部 1位 24 12 8 4 38 16 44 ベスト32
2011-12 Aグループ 1位 30 22 4 4 73 16 70 優勝 優勝
2012-13 30 22 6 2 58 13 72 ベスト32 準優勝
2013-14 38 25 9 4 74 20 84 優勝 優勝
2014-15 32 18 9 5 63 24 63 準決勝敗退 準優勝
2015-16 32 21 7 4 55 21 70 ベスト16 不参加
2016-17 ファーストリーグ 36 25 8 3 87 28 83 準優勝 準優勝
2017-18 36 27 7 2 91 22 88 準々決勝敗退 優勝
2018-19 36 23 10 3 67 19 79 準々決勝敗退 優勝
2019-20 31 21 9 1 59 18 72 準々決勝敗退 準優勝
2020-21 31 22 4 5 69 29 70 準決勝敗退 優勝
2021-22 31 26 1 4 77 25 79 準決勝敗退 優勝
2022-23 35 26 7 2 81 27 85 優勝
2023-24

欧州の成績[編集]

現所属メンバー[編集]

2022年9月8日 [7]現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK オランダ セルジオ・パット
3 DF ブルガリア アントン・ネディアルコフ (キャプテン)
4 DF ブルガリア シシーニョ
5 DF ブルガリア ゲオルギ・テルジエフ
6 MF ポーランド ヤクブ・ピョートロフスキ
8 MF ポルトガル クラウデ・ゴンサルヴェス
9 FW ブラジル イゴーリ・チアゴ
10 FW アルゼンチン マティアス・ティセラ
11 FW ブルガリア キリル・デスポドフ (第2主将)
12 GK クロアチア シモン・スルガ
14 DF イスラエル デニー・グロッパー
15 DF ブラジル ペドロ・エンヒキ
16 DF ノルウェー アスラク・フォン・ヴィツリー
No. Pos. 選手名
17 FW ギニアビサウ ジョルジーニョ
20 MF ブラジル ノナト
21 DF スロベニア ジャン・カルニチニク
23 MF アンゴラ ショウ
24 DF ベナン オリヴィエ・ヴェルドン
30 MF ブラジル ペドロ・ナレッシ
32 DF ウクライナ イホル・プラストゥン
37 FW ガーナ バーナード・テクペティ
64 MF ブルガリア ドミニク・ヤンコフ
73 FW ブラジル リッキ
82 MF ブルガリア イヴァン・ヨルダノフ
90 FW ブルガリア スパス・デレフ
95 MF ブラジル カウリ
監督

歴代監督[編集]

名前
2010-2013 ブルガリアの旗 イヴァイロ・ペテフ
2013-2014 ブルガリアの旗 ストイチョ・ストエフ
2014-2015
2015-2017
2023-
ブルガリアの旗 ゲオルギ・デルメンジエフ
2017-2018 ブルガリアの旗 ディミタル・ディミトロフ
2018 ブラジルの旗 パウロ・アウトゥオリ
2018-2019 ブルガリアの旗 アントニ・ズドラヴコフ
2019 ブルガリアの旗 ストイチョ・ストエフ
2019 ブルガリアの旗 スタニスラフ・ゲンチェフ
2019-2020 チェコの旗 パヴェル・ヴルバ
2020-2021 ブルガリアの旗 スタニスラフ・ゲンチェフ
2021 リトアニアの旗 ヴァルダス・ダンブラウスカス
2022-2023 スロベニアの旗 アンテ・シムンジャ
2023 ブルガリアの旗 イヴァイロ・ペテフ

歴代所属選手[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Ludogorets Arena” (ブルガリア語). PFC Ludogorets Official Website. 2017年11月3日閲覧。
  2. ^ Kiril Domuschiev: Empecé en el Ludogorets con 25.000 euros”. ディアリオAS (2014年9月30日). 2014年10月2日閲覧。
  3. ^ 数字で振り返るUELグループステージ”. UEFA.com(jp) (2013年12月13日). 2013年12月17日閲覧。
  4. ^ ルドゴレツ、劣勢から追いつき突破”. UEFA.com (2014年2月27日). 2014年3月1日閲覧。
  5. ^ ルドゴレツ、急造GKの活躍でGS進出”. UEFA.com (2014年8月27日). 2014年10月2日閲覧。
  6. ^ ゴールマウスで輝きを放ったモツィ”. UEFA.com (2014年8月28日). 2014年10月2日閲覧。
  7. ^ Players : A team – PFC Ludogorets”. www.ludogorets.com. 2017年5月3日閲覧。

外部リンク[編集]