Kingsoft Office

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Kingsoft Office
開発元 キングソフト
初版 1988年 (1988)
最新版 2013 (v.9.1.0) / 2013年6月25日(16か月前) (2013-06-25
対応OS Windows, Android
Linux(開発中)[1]
プラットフォーム x86,Dalvik仮想マシン
対応言語 日本語
種別 オフィススイート
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト キングソフトオフィス
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Kingsoft Office(キングソフトオフィス)は、キングソフト株式会社のオフィススイート製品である。中国ではWPS Officeと称している。

概要[編集]

Microsoft Officeにそっくりなユーザインタフェースと操作性、Microsoft Officeとの高いファイル互換性が特徴。保存ファイル形式は2012まではMicrosoft Office 2003までの形式と同一のものを採用し、2013からはWriterとSpreadSheetsに限ってMicrosoft Office 2007以降の形式にも対応した(他に独自形式での保存も可)。2012及びPresentationであっても読込にかぎってはMicrosoft Office 2007以降の形式にも対応する。

Microsoft Officeの廉価な完全コピー版(パロディ品)ではなく、使用頻度が少ないと考えられた機能は省略され、一方、タブ式のファイル表示や「段落書式のアシスタント」機能など、オリジナル要素が付加されている。

2008年からのパソコンの低価格化を追い風に、安価なオフィススイートとしてBTOパソコンの選択肢に組み込まれることが増えている。また、低価格を武器としてインターネットカフェや教育機関でのシェア拡大も狙っている[2]

構成ソフト[編集]

バージョンと価格[編集]

日本語版[編集]

以下はパッケージ版メーカー希望小売価格である。

  • Personal Edition:3,480円
ワープロ+表計算
  • Standard Edition:4,980円
ワープロ+表計算+プレゼンテーション
  • Standard Edition フォント同梱版:5,480円
ワープロ+表計算+プレゼンテーション+Microsoft Office互換日本語フォント29種
  • Standard Edition VBA対応版:5,480円
ワープロ+表計算+プレゼンテーション+VBA対応
  • Writer・SpreadSheets・Presentation単品:各1,980円
  • 拡張用フォント:1,000円
Microsoft Office互換日本語フォント29種
  • Office for Android:2,980円

英語版[編集]

  • Office Suite Free:US$ 0.00/€ 0.00
ワープロ+表計算+プレゼンテーション(一部機能制限あり)
  • Office Suite Standard:US$ 49.95/€ 44.00
ワープロ+表計算+プレゼンテーション
  • Office Suite Professional:US$ 69.95/€ 62.00
ワープロ+表計算+プレゼンテーション+VBA対応
  • Writer・SpreadSheets・Presentation Free 単品:US$ 0.00/€ 0.00
  • Writer・SpreadSheets・Presentation Standard 単品:US$ 19.95/€ 18.00
  • Writer・SpreadSheets・Presentation Professional 単品:US$ 29.95/€ 27.00
  • Office for Android Free:US$ 0.00/€ 0.00

歴史[編集]

1989年に中国でリリースされたワープロソフト「WPS1.0」がその起源である。その後機能を増やしオフィススイートに発展し、一時は中国国内で90%のシェアを占めるが、Windows 95の発売でデファクトスタンダードの地位をMicrosoft Officeに奪われ、シェアを10%にまで落とした。

起死回生の一手として2005年9月にリリースしたのがWPS Office2005である。あえてMicrosoft Officeに操作性を似せ、同一のファイル形式 (.doc, .xls, .ppt) にしたことが好評を博し、シェアを20%台にまで回復し、2006年11月には「Kingsoft Office」のタイトルで日本に進出した。WPS Officeは2000年、2008年、中国の「国家科技進歩賞2等賞」を受賞している。さらに、2009年12月、2010年6月、WPS Officeは中央企業調達リストに入選し、オフィスソフトの分野で史上初の2回入選を達成している[3]

リリース[編集]

  • 2006年11月1日:「Kingsoft Office2007」として日本語ベータ版を無料配布。
  • 2007年2月2日:日本語製品版発売。ベータ版から500箇所以上の機能改善・修正。
  • 2007年7月19日VBA対応版発売。VBA対応版の体験版は無し。
  • 2008年6月20日:「Kingsoft Office 2007 Plus」を発売。従来版から104カ所以上の機能強化。
  • 2009年3月26日:「KINGSOFT Office 2010」発売。Office Open XMLの読み込みが可能に。
  • 2009年9月3日:「KINGSOFT Office 2010 USB起動版」発売。
  • 2010年5月:BCNランキングオフィスソフトカテゴリにおいて、販売本数首位を獲得[4]
  • 2010年5月14日:「KINGSOFT Office 2010 フォント同梱版」発売。日本語フォントが29種類追加され、Microsoft Officeに含まれるすべての日本語フォントに対応。
  • 2010年5月18日:リリースしたバージョン6.6.0.2461にて、独自のプラグインプラットフォームに「マウスジェスチャー」や「背景と透かし」といった7つの機能を追加。Writerのみ追加多言語面に対応。
  • 2011年10月7日リボンインターフェースを採用した「KINGSOFT Office 2012」及びAndroid OSに対応した「KINGSOFT Office for Android」を発売[5]
  • 2013年6月25日:Microsoft Excel 2007以降の保存ファイル形式 (Office Open XML) の保存に対応した「KINGSOFT Office 2013 Standard」及びオフィスソフトの初歩的な操作が習得できる無料学習アプリ「オフィスソフトマスター」を発売[6]

法律上の問題[編集]

キングソフト自らが、Microsoft Officeにユーザインタフェースを似せたと語り、「Microsoft Officeとの互換性」や「同製品よりも安価であること」を売りにしている。これらの行為が法律上の問題を抱えていないか(具体的にはマイクロソフト著作権知的所有権を侵害していないか)という点について、キングソフトの代表取締役である広沢一郎は発売当時「法的に問題がない」との考えを示している[7]。現在、マイクロソフト側からの訴訟は提起されておらず、発売から今まで黙認されるという形になっている。また、マイクロソフトのWindows 7/Vistaの公式認定ロゴを取得している。

脚注[編集]

  1. ^ Kingsoft WPS Office Community
  2. ^ 法人・教育期間向けビジネスライセンス・アカデミックライセンス
  3. ^ http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0622&f=it_0622_001.shtml
  4. ^ http://pc.nikkeibp.co.jp/article/interview/20100816/1026920/
  5. ^ “キングソフト、独自のリボンインターフェースを採用した 総合オフィスソフト「KINGSOFT Office 2012 Standard」を発表 -「KDrive」連携のAndroid向けオフィス文書編集アプリ「KINGSOFT Office for Android」同時公開!” (プレスリリース), キングソフト株式会社, (2011年10月7日), http://info.kingsoft.jp/company/information/2011/10/20111007-1.html 2011年10月9日閲覧。 
  6. ^ “キングソフト、より一層互換性が向上した総合オフィスソフト「KINGSOFT Office 2013 Standard」を発表。オフィスソフト学習用Androidアプリ「オフィスソフトマスター」も同時公開!” (プレスリリース), キングソフト株式会社, (2013年6月26日), http://info.kingsoft.jp/company/information/2013/06/20130626.html 2013年7月22日閲覧。 
  7. ^ http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0921/kingsoft.htm

関連項目[編集]

外部リンク[編集]