GNOME 電卓

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GNOME 電卓(グノームでんたく、旧名:Gcalctool)は、UNIX系のオペレーティングシステムデスクトップで利用可能な卓上計算機である。

概要[編集]

GNOME 電卓は、GNOMEデスクトップ環境で動作する。四則演算だけでなく、関数機能も備えている。これは、GPLのもとで配布されているフリーなソフトウェアである。

開発の経緯[編集]

Rich Burridge の努力によって、 GNOME 2.4には、Gcalctoolが入ることになった。これは、それ以前Calctoolという名称で公開されてきた計算機の新バージョンであった。もともとは、1980年代後半に、comp.sources.unixで発表されたものである。Gcalctoolはgnome-utilsパッケージの中に入っていたGNOME Calculatorに取って変わるものである[1]

機能[編集]

基本モード[編集]

表示モードが4種類存在する。初期設定となっている標準モード(GNOME 電卓では「基本モード」と呼ばれる)では、一般的な四則演算が行える。40桁までの数字が入力可能である。基本モードに平方根、逆数、百分率、二乗などの機能ボタンを追加した、「拡張モード」も用意されている。キーボードから直接入力できるように、ショートカットも設定されてある。計算は、左から右へと行われ、算術上の優先順位は効かないので、算術上の優先順位が必要ならば、かっこを使う必要がある。

なお、標準モードの他に、以下の表示モードも備えている。

財務モード[編集]

複雑な財務機能が利用できる。

科学モード[編集]

三角関数対数、論理機能など、数学機能が利用でき、ユーザが定義した機能や定数の保存も可能となっている。10進法以外に、2進法8進法16進法でも使用できる。

出典[編集]

  1. ^ アプリケーション”. GNOME 2.4 リリースノート. 2007年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]