BMW・N52エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

BMW・N52エンジンとは、BMW直列6気筒ガソリンエンジンの系列である。 2004年に6シリーズに搭載され、1990年代初頭に開発されたM50エンジンが順次このエンジンに置き換えられた。

解説[編集]

革新的なマグネシウムとアルミニウムとの複合材料のクランクケースが採用された。BMWは水冷マグネシウム製クランクケースをマスプロダクションで初めて採用した会社である。この合金は非常に多孔質なため鋳造肌を取り除いた場所では油が浸透してしまう。これを防ぐため、クランクケースは特殊なワックスにより密閉されている。これらおよび他の(軽量マニホールド、軽量カムシャフトなど)処置により、M54エンジンより10kg軽量化された。161kgの総重量はこのクラスで最軽量だった。

さらに第二世代のバルブトロニックが採用された。また世界初の電動ウォーターポンプが採用され、エンジンの冷却需要に応じたスピードに制御された。

N52エンジンは3シリーズE90)、5シリーズ(E60)、Z4(E85)に搭載された。また1シリーズ(E87)、Z4(E89)、X3(E83)、X5(E70)にも搭載された。

データ[編集]

エンジン型式 総排気量 ボア×ストローク 最高出力 最大トルク レブリミット 販売期間
N52B25 2,5L (2,497 cc) 82 × 78,8 mm 130 kW (177 PS) / 5,800 rpm 230 Nm / 3,500–5,000 rpm 7,000 rpm 2005年~2008年
150 kW (204 PS) / 6,400 rpm 250 Nm / 2,750–4,250 rpm 7,000 rpm 2009年9月〜
160 kW (218 PS) / 6,500 rpm 250 Nm / 2,750–4,250 rpm 7,000 rpm 2005年~
N52B30 3,0L (2996 cc) 85 × 88 mm 160 kW (218 PS) / 6,100 rpm 270 Nm / 2,400−4,200 rpm 7,000 rpm 2007年~
190 kW (258 PS) / 6,600 rpm 300 Nm / 2,500−4,000 rpm 7,000 rpm 2004年〜2007年
190 kW (258 PS) / 6,600 rpm 310 Nm / 2,600–3,000 rpm 7,000 rpm 2009年9月~
195 kW (265 PS) / 6,600 rpm 315 Nm / 2,750 rpm 7,000 rpm 2005年~2009年9月
200 kW (272 PS) / 6,700 rpm 315 Nm / 2,750 rpm 7,000 rpm 2006年~

搭載車種[編集]

N52B25

  • 130 kW
    • BMW 523i (E60/E61)
    • BMW Z4 2.5i (E85)
  • 150 kW
    • BMW Z4 sDrive23i (E89)
  • 160 kW
    • BMW 325i (E90/E91/E92)
    • BMW 525i (E60/E61)
    • BMW X3 2.5si (E83)
    • BMW Z4 2.5si (E85)

N52B30

  • 160 kW
    • BMW 125i (E82/E88)
    • BMW 325i (E90/E91/E92)
  • 190 kW
    • BMW 130i (E81/E87) (2009年9月〜)
    • BMW 330i (E90/E91)
    • BMW 530i (E60/E61)
    • BMW 630i (E63/E64)
    • BMW 730i (E65/E66)
    • BMW Z4 sDrive30i (E89)
  • 195 kW
    • BMW 130i (E81/E87) (2005年〜2009年9月)
    • BMW Z4 3.0si (E85/E86)
  • 200 kW
    • BMW 330i (E92)
    • BMW X3 3.0si (E83)
    • BMW X5 3.0si (E70)