3レボリューション

『3レボリューション』（スリーレボリューション）は、はるえるぽんによる漫画作品。『月刊Asuka』で連載されていた。単行本は全2巻。

あらすじ

「ピロシキ」という宇宙人を捕らえた鳴瀬3兄弟…

しかし、鳴瀬3兄弟は、「キキット」という寄生生物によって超能力を持つことになってしまう。

登場人物

鳴瀬家

両親は、海外赴任中のため不在。

鳴瀬サクヤ

長男。キキットによって(魂が分裂し)幽体離脱する力を得る。

鳴瀬アキト

次男。キキットによって女性化する力を得る。女性となってからは、岡野コムギという偽名を使う。

鳴瀬トモヤ

三男。キキットによって成長する力を得る。

白華嶺学園付属学校

鳴瀬3兄弟の通う学校。

胡桃沢

サクヤフリーク(サクヤのファン)の一人。

テニス部

元ネタは、テニス漫画『エースをねらえ!』から。

お調布夫人

田園調布市で名のある名家の出身で、超スーパー高校生級のスマッシュを打つ。

胸板コーチ

テニス部コーチ。妙に胸板が厚い。

超常現象ミステリー研究部

ミステリー(オカルト・超常現象といた部類のミステリー)研究部。サクヤもここの部員。

学校に認められた部活ではないため部室がなく、そのためによくサクヤの家で降霊術などをしている、

神楽坂恭

大富豪。超常現象ミステリー研究部の部長で、生徒会長でもある。サクヤとは、似た者同士(友人より趣味を優先するなど)であり、よき親友。

セイジ

バミューダ海域や四次元やオーパーツなどに興味を持つ男子生徒。

タマ

霊媒体質であり、自身も霊体や霊能力などに興味を持つ女子生徒。

地球外生命体

プチプチ星人

テケテケのみならず、数体のプチプチ星人がカボスの船に乗っている。

テケテケ

ロコロコを餌にする地球外生命体。単細胞生物であるため、カボスに実験材料に選ばれた。

ロコロコ

宇宙毛ジラミの一種。ピカピカ星人などの体に住みついている。テケテケの餌でもある。

チクチク星人

カボスが、チクチク星人も合意の上、キキットの実験を行うが、その被験体が突然変異を起こしミュータントとなってしまう。

ピカピカ星人

ピカピカ星(地球から120億光年離れた惑星)に住む地球外生命体(宇宙人)。外装は犬に近い姿ではあるが、地球人よるも高度な文明を持っている。

名前は、何故か地球の食べ物(料理や果物)と同じものとなっている。

ピロシキ

かつてソビエト連邦が打上げたロケットに乗っていた犬であり、コプカットによってピカピカ星人として蘇る。

ピカピカ星人となってからは、妻子ある身となり平和に暮らしてきたが、キキットの実験として再び地球に戻ることを決意する。

地球に不時着したところを獅子座流星群を観に来ていた鳴瀬3兄弟に捕らえられる。名前はピロシキから。

カボス

マッドサイエンティスト。チクチク星人での失敗から単細胞生物以外の実験は行わなくなっている。名前はカボスから。

ユズ

カボスの研究の助手。名前はユズから。

人形

トモヤの子守にと、ピロシキがアイテムで動くようにした人形たち。人工知能を搭載している。

ウサパンダ

ウサギとパンダを併せたようなヌイグルミ。バイブレーション機能が付いている。

デッパム

ネズミのようなヌイグルミ。歯の手入れをかかさない。

アイテム

チョココロネ

アキトやピロシキの好物。アキトの女性化対策にも一役かっている。

本編中以外での詳細な情報(発生や由来など)は、チョココロネを参照。

ピカピカ星人のアイテム

ピカピカ星人が使用するアイテム。人形も参照のこと。

ミカク君

毒味(成分検査)の働きをする。

ミルミル君

S線(X線に似た放射線)により細胞やDNAを分析する。

メリーアン

見た目は、ヒツジだが、狩猟用に開発された犬。

霊体関連アイテム

魂の研究は、ピカピカ星でもほぼ未開拓であり、地球の知識と同じくらいであるとされているが、文明の差かその存在自体は証明されている。

霊体を見ることや触ることもできるなどの技術も可能にしている。

魂と人格の関係も明らかにされており、それにより、多重人格の構造も完全に解き明かしている。

霊体探知機(ゴースト・スコープ)

霊視できるようになるアイテム。ただし、これ無しでも、サクヤは生霊のため確認できる。

幽体離脱装置(ゴースト・リムーバー)

体から霊体を引き離すアイテム。

万能物質グローブ

これをはめることにより、霊体ですら触れることが可能となる。

三枚のお札クン

モデルは、昔話の『三枚のお札』。

結界クン

その名の通り、結界を張る。霊体が外に出ようとすると、結界からお札クンが出てきてそれを阻止する。

護符クン

霊体が対象の体の中に入ろうとすると、護符からお札クンが出てきてそれを阻止する。

封印クン

霊体を封印するためのものだが、未使用に終わった。

コプカット

ピカピカ星人は、50年ごとに肉体を取り替える習性を持つ生物であり、コプカットはそのときに使用される肉体の種。

卵のような形をしており、霊体関連の技術の応用から、他の生物の魂をその中へ入れピカピカ星人へと転生させることも可能としている。

キキット

当初、鳴瀬3兄弟は、「石」と認識していたが、実は寄生生物。

超能力(第七感と呼ばれる人類の知らない力)を生み出すとされている右脳部分を活性化させる働きを持つ。

ピカピカ星人は、これに秘められた進化の秘密を解き明かそうとしていた。

ちなみに、ピカピカ星人は超能力を科学的に解明しており、その作用や原理まで理解していた。

このキキットを使うことで進化の過程で消えていく右脳の能力を取り戻すことが実験の最大の目的であった。

用語

コプカットやキキットについては、その節を参照。

第六感(霊感)

五感にはない霊体を感じ取る力。タマなどはそれを強く想っている。

第七感(超能力)

思想の強さやその可能性を現した力。人類にとっては、未知の力であり、キキットに反応して能力を生み出す。

アブダクト

地球外生命体が行う人体実験のこと。

おまけ漫画

第1巻には『おまけの福袋』として、第2巻には『おまけの小袋』として、おまけ漫画が掲載されている。

『3レボリューション』の本編とは関わりないが、始まるまでの経緯と連載中の出来事をまとめたノンフィクション漫画となっている。