黒木真由美

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くろき まゆみ
黒木 真由美
別名義 紗原亜未(さはら あみ)
生年月日 (1959-12-28) 1959年12月28日(64歳)
出生地 日本の旗 日本 福岡県福岡市
職業 女優
ジャンル テレビ・映画
活動期間 1974年 - 現在
備考
身長:154cm 体重:45Kg
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黒木 真由美(くろき まゆみ、1959年12月28日[1] - )は、日本歌手女優タレント、デザイナー[2]福岡県福岡市出身[1]。色黒でエキゾチックな顔立ちと、インディアンスタイルで人気を集めた。

当時の所属事務所[編集]

小澤音楽事務所[1] → アルト企画(小澤音楽事務所の系列会社。現:アルトプランニング)

プロフィール[編集]

福岡市立多々良中学校[1] → 日出女子高等学校[1]

1974年日本テレビスター誕生!』の小倉市民会館で行われたテレビ予選で、山口百恵の「青い果実」を歌い合格。

同年7月17日(放映は8月11日)、第11回決戦大会で、平田隆夫とセルスターズの「強いほうがいい」を歌い審査員特別賞を受賞(最優秀賞は岩崎宏美)。獲得の意思を示した会社は岩崎より多く18社。ちなみに岩崎は8社。テレビ予選と決戦大会のVTRは現存していないが、一部は16mmフィルムで録画され、木曜スペシャル『実録・スター誕生!1974』にて放映された(1974年11月14日)。フィルムは存在が確認されており、過去を振り返る番組で流されることも多い。

1975年3月、キングレコードからシングル「好奇心」で歌手デビュー。健康的なトースト肌とお下げ髪で、ニックネームは"インディアン娘"[3]。以降「感情線」「神さまお願い」などをリリース。

1975年の新宿音楽祭の銅賞を受賞。

同年11月「12のらくがき」をアルバムリリース。収録された「恋人と呼ばれて」「北極回り」の2曲は、山下達郎が初めて他人に提供した作品。

その後の1977年10月、同じ事務所の石江理世目黒ひとみ(正確には黒木と目黒はアルト企画、石江は小澤音楽事務所)と共に、3人組グループ「ギャル」を結成したが、1979年に解散。アイドル時代を振り返り「まるで人形でした。『どんな時にも笑ってろ!』と言われて」と話している[3]

女優に転身した後[3]1984年プロ野球読売ジャイアンツ投手林泰宏と結婚し、一時芸能界を退く。林との間に長男・長女で元タレントの黒木マリナをもうける。

1996年の離婚を機に芸能界に復帰。

1999年紗原 亜未に一時改名し、ヘアヌード写真集も出版した。

2000年代初頭頃にブランドの企画・デザイン、プロデュースの話を受けたのをきっかけにヨーロッパのブランド、芸術の美に惹かれ、高級アパレルブランド「ルアンジュ」で洋服、バッグ、食器など商品の企画、デザインの開発を手掛け、2017年頃にルアンジュのスタッフと一緒にパリに移住[4]

なお、長女の黒木マリナは元タレントで、2006年5月にはシングル『コイ★クル』で親子二代の歌手デビューも果たした。

ディスコグラフィ[編集]

※ すべてキングレコードより発売

シングル[編集]

発売日 規格品番 タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1975年3月25日 BS-1888 A 好奇心 阿久悠 都倉俊一 オリコンシングルチャート最高50位。売上枚数3.3万枚。
B 十五の素顔
1975年6月25日 BS-1942 A 感情線 阿久悠 都倉俊一 オリコンシングルチャート最高84位。売上枚数0.5万枚
B 可愛い反抗
1975年10月5日 BS-1967 A 神さまお願い 阿久悠 都倉俊一 馬飼野康二 オリコンシングルチャート最高92位。売上枚数0.4万枚
B 恋はゆらゆら 萩田光雄
1976年3月5日 BS-2000 A 銀のめがね 小泉まさみ 加瀬邦彦 船山基紀
B のっぽがお似合い 川上了
1976年7月21日 GK-27 A まわれ風車 岩谷時子 加瀬邦彦 船山基紀
B まだ夏なのに 小泉まさみ

アルバム[編集]

発売日 レーベル 規格 規格品番 アルバム 備考
1975年11月 キングレコード LP SKA-132 12のらくがき
曲順 タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
A 1 神さまお願い 阿久悠 都倉俊一 馬飼野康二
2 好奇心 都倉俊一
3 感情線
4 十五の素顔
5 可愛い反抗
6 恋はゆらゆら 萩田光雄
B 1 ありがとう恋 岡田冨美子 和泉常寛 惣領泰則
2 恋人と呼ばれて 喜多條忠 山下達郎 山下達郎 山下達郎が手がけた初の提供曲
3 高原列車 高田ひろお 佐瀬寿一 マイケル.K.中村
4 四つ葉のクローバー 岡田冨美子 和泉常寛 惣領泰則
5 はじめての待ちぼうけ
6 北極回り 喜多條忠 山下達郎 山下達郎 ストリングス・アレンジ:矢野誠


2003年3月15日 ヴィヴィッド・サウンド CD VSCD-3723
2010年7月7日 キングレコード CD KICS-1575 黒木真由美 パーフェクト・ベスト
  1. 好奇心
  2. 十五の素顔
  3. 感情線
  4. 可愛い反抗
  5. 神さまお願い
  6. 恋はゆらゆら
  7. ありがとう恋
  8. 恋人と呼ばれて
  9. 高原列車
  10. 四つ葉のクローバー
  11. はじめての待ちぼうけ
  12. 北極回り
  13. 銀のめがね
  14. のっぽがお似合い
  15. まわれ風車
  16. まだ夏なのに
  17. 薔薇とピストル
  18. マグネット・ジョーに気をつけろ
  19. 誘惑されて
  20. 黄金仮面
「パーフェクト・ベスト・シリーズ」第一弾[5]より。


全シングルのA・B面曲、アルバム『12のらくがき』全曲、

さらにギャル時代のシングルA面4曲が収録されている。

出演[編集]

テレビドラマ[編集]

CM[編集]

ゲーム[編集]

写真集[編集]

  • 黒木真由美写真集 -そして紗原亜未へ- 光たちよ、陰たちよ。(1999年、竹書房

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 週刊プレイボーイ 1975年5月13日号 p.48 - 50「黒木真由美ちゃんの好奇心に触れてみた!」
  2. ^ "スタ誕!アイドルだった黒木真由美さんは62歳 結婚・引退・離婚を経ての"華麗なる転身"ぶり". 日刊ゲンダイDIGITAL. 日刊ゲンダイ. 4 April 2022. 2022年4月4日閲覧
  3. ^ a b c 本誌500号 時代を沸かせたあのアツイ女たち27人 大追跡! 黒木真由美 ドキッと再会! "インディアン娘"は2児の母」『週刊宝石』1992年3月5日号、光文社、15頁。 
  4. ^ スタ誕!アイドルだった黒木真由美さんは62歳 結婚・引退・離婚を経ての“華麗なる転身”ぶり”. 日刊ゲンダイ (2022年4月4日). 2022年4月4日閲覧。
  5. ^ パーフェクト・ベスト・シリーズ”. キングレコード. 2017年3月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]