馬場辰猪
| 馬場 辰猪 | |
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肖像
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| 生年: | 嘉永3年5月15日 |
| 生地: | 土佐国 |
| 没年: | 1888年11月1日 |
| 没地: | フィラデルフィア |
| 活動: | 士族反乱・自由民権運動 |
| 藩: | 土佐藩 |
| 所属: | 國友会・自由党 |
| 廟: | 谷中墓地 |
馬場 辰猪(ばば たつい、嘉永3年5月15日(1850年6月24日) - 1888年11月1日)は、幕末時代の土佐藩士で明治時代の自由民権運動の思想家・政論家。最も急進的で国粋的な『國友会』を組織した人物。諱は氏保(うじやす)、通称として辰猪を称す。
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[編集] 略歴
1850年、土佐藩士・馬場来八(小姓組格、のち馬廻役)の二男として高知城下中島町に生まれる。藩校文武館で学び、江戸留学の藩命を受けて(慶応2年)1862年に鉄砲州にあった、中津藩邸の福沢塾(後の慶應義塾)で政治史、経済学を学ぶ。その後、長崎に赴いて長崎英語伝習所にてオランダ人宣教師グイド・フルベッキに英語を習う。1869年、慶應義塾に戻り、のちに教師も務める。1870年、土佐藩の留学生として英国に留学し、海軍や法学について学び、1874年に帰国。翌年、岩倉遣米欧使節団の一員として再び渡英し、イギリス滞在中に政府留学生となる。その際にはフランスにも赴いた。1878年に帰国。この留学で彼の思想の中核となる言論思想の自由、「公議輿論」の重要さを学んだ。
当時イギリスに留学中だった馬場辰猪は、1873年年出版の『ELEMENTARY GRAMMAR OF THE JAPANESE LANGUAGE WITH EASY PROGRESSIVE EXERCISES』(日本語文典)の序文にて、森有礼の国語英語化論を批判し、日本語論争などのちに「国語国字問題」とよばれるものに発展し、大槻文彦の『言海』や前島密らの漢字論などと共に「国語」以前の日本語論争の先駆けとなった。
同じ土佐出身で、共に英国留学した星亨や小野梓らと共に『朝野新聞』や『自由新聞』などで中江兆民らと共に自由民権運動を日本に紹介し、共存同衆・交詢社の活動に参加。ちょうどこの頃、西南戦争の勃発に乗じて、挙兵による大久保利通政権の打倒を策して失敗。末広重恭らとともに「国友会」などの組織を立ち上げる。結社「共存同衆」は 明治12、3年頃、金子堅太郎・島田三郎らと共に「私擬憲法意見」を起草した。「日本人学生会」を組織し、法律学による啓蒙活動に従事し、国友会を基盤に自由民権運動の指導者となった。明治12年、交詢社創設委員として社則規則などに参画し、明治14年、明治義塾(三菱商業学校)創立に参加した。自由党結党大会で、後藤象二郎に次ぐ副議長に選出されて議事運営に当たり、『朝野新聞』に投書し、明治15年に『自由新聞』を創刊して主筆となる。板垣退助の外遊に反対して自由新聞を退社し離党、演説会を主催する。
1883年、警視総監樺山資紀から東京での政治演説の禁止を申し渡される(6ヶ月間)。その後は著作活動に入るが、加波山事件に関わった自由党員は、「露国虚無党の利器と称する所のダイナマイト」に着目し、1885年11月に横浜の商店で「ダイナマイトは売っているか」と尋ねたため、密偵に発見され検挙。爆発物取締罰則違反に問われて、大石正巳と共に逮捕される。翌年6月、公判で無罪判決を受けた後、アメリカに亡命して講演を行う。アメリカでは政府批判の講演を行い、駐米公使としてアメリカにいた陸奥宗光を尋ねる。
しかし病苦と貧苦に耐え切れず、1888年、肺結核のためフィラデルフィアのペンシルヴァニア大学病院で肺炎が元で死去。享年38歳。最期を看取ったのは、岩崎久弥と林民雄だった。彼の墓は、ウッドランド墓地にある。上野の寛永寺谷中墓地にも、墓碑がある。
[編集] 家系
- 土佐藩士馬場氏の7代目。先祖は武田信玄の武将馬場信春(美濃守)[1]で、武田氏滅亡後は浪人して、子孫の信義(平兵衛)が土佐に渡った。氏信(源右衛門)の時、山内家に仕え、子の氏興が禄200石を給せられた。
- 弟は馬場孤蝶。新聞記者・狂歌師の野崎左文は従兄弟。
[編集] 没後
1896年11月2日、谷中天王寺で馬場辰猪の没後8周年祭が催され、福沢諭吉、荘田平五郎、金子堅太郎、田口卯吉、渡辺洪基、中上川彦次郎、矢野文雄、尾崎行雄、犬養毅、中江兆民、大石正巳ら福沢に連なる140名ほどが参列した[2]。
[編集] 補註
[編集] 関連項目
[編集] 主な著作
- 『日本語文典初歩』
- 『日本におけるイギリス人』
- 『日英条約改正論』
- 『雄弁法』
[編集] 文献
- 『御侍中先祖書系図牒』
- 『馬場辰猪全集』全4巻 岩波書店 1987-88年
- 『馬場辰猪』萩原延壽著、中公文庫、1995年 ISBN 4122023386
- 初版は中公叢書、2000年復刊 ISBN 4120000206
- 『萩原延壽集1.馬場辰猪』 朝日新聞社、2007年 ISBN 4022503491
- 『馬場辰猪 復刻版』安永悟郎著、みすず書房、1987年 ISBN 4622026805、オンデマンド版、2005年