税率

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税率(ぜいりつ)とは、税額を算定するに当たり課税標準に対する割合をさす。

概要[編集]

税率は課税要件の一つで、課税標準と共に税額を決定する要件である。税率は課税物権を金額・数量で表現した課税要件と結びつくことで課税要件の金額的側面を形成する。

算出方法[編集]

税率の算出方法には、主に次の2種類の方法がある。

従価税
課税標準が金額で表され、取引価格に所定の税率をかけて税額を算出する。
税率は百分率または分数で表示される。日本江戸時代年貢では、40%の税率を「四公六民」のように表現した。
財源としての永続性に欠ける100%以上の税率はほとんど採用されないが、富裕層を対象とする財産税のような、税収よりもある階層の資産の没収を目的とする税の場合は導入されることもある。1946年に日本で導入された戦時補償特別税の税率は100%であった。
従量税
課税標準が数量・件数ごとに定められ、一定単位あたりの税額に基づいて税額を算出する。
単位あたりの金額で表示する。たとえば自動車税では1台あたりの税額。

税率の種類[編集]

表面税率
税法が法分譲明示する税率。
比例税率
常に一定の割合で定められる税率。
差率税率
課税標準の大きさに応じて変化するように定められる税率。
逆進税率
課税標準が大きくなるにつれて課税標準と税額との割合が低くなるように定められる税率。
現在では採用されていないが、消費に係る租税(消費税など)は租税負担の逆進性が問題になることがある。
累進税率
課税標準が大きくなるにつれて課税標準と税額との割合が高くなるように定められる税率。
単純推進課税(全額累進課税)
課税標準が大きくなるに従い課税標準全体に一つの高い税率が適用される。
超過累進課税
課税段階の1課税段階前を超過する部分のみ高い税率が適用される。
限界英率
超過累進課税において、各段階ごとに適応される税率。
平均税率(実効税率)
描く課税段階ごとの税率を適用して得られた税額の合計を課税標準全体で除して得られる割合。

地方税[編集]

地方税には地方自治法によって条例が定める税率に枠を設けている場合がある。

一定税率
異なる税率を定めることを認めない。
標準税率
条例が通常よるべき税率はあるが、財政上特別な理由があるときは異なる税率を定めることができる
制限税率
条例で定め得る税率の上限。

関連項目[編集]