生活協同組合くまもと

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生活協同組合くまもと
The Consumer Co-operative Kumamoto
Suikosha Head store.JPG
本部と本店
種類 消費生活協同組合
本社所在地 日本の旗 日本
熊本県水俣市古賀町一丁目1番1号
設立 1920年(大正9年)11月5日[1]
外部リンク http://www.kumamoto.coop/
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生活協同組合くまもと(せいかつきょうどうくみあいくまもと)は、熊本県水俣市に本部を置く生活協同組合である[2]

「生活協同組合水光社」と「コープ熊本学校生活協同組合」が[3]2014年(平成26年)4月1日に[4]合併して発足した[2]

水光社の歴史[編集]

日本窒素肥料(現在のチッソ株式会社)水俣工場消費組合として[5][6]、1920年(大正9年)11月5日に設立されたのが始まりである[1]

事務6名と現場10名分の給料手当として[6]月250円の補助を受けながるなど初期は会社側から手厚い支援を受けていた[5]

当時の日本では大手の化学会社となって同社の従業員数の伸びに影響されて組合員も増加して発展し[6]ブリヂストンタイヤ不二越などと並ぶ有力な職域生活協同組合となった[6]

1922年(大正11年)5月に「有限責任購買利用組合水光社」を設立して[5]産業組合法による法人になり[1]、1927年(昭和2年)に産業組合中央会熊本支部総会で優良組合として表彰された[5]

第2次世界大戦末期の1945年(昭和20年)5月の空襲で店舗が全焼するなど大きな戦争被害を受け、組織を辛うじて維持して危機を凌いだ[7]

また、比較的健全な経営状態を続けていた他の有力な職域生活協同組合と同様に、当組合も戦前から戦争中の戦時配給統制の強化や企業整備による影響を受けて赤字に転落している[6]

終戦直後から一般物資の配給の受け皿として活動を再開[7]

1947年(昭和22年)4月からは新日本窒素水俣工場の配給業務を一元的に取り扱うようになると共に、同年には出資を増強することで店舗建設することを総代会で決定して実行に移すなど再建を加速させた[7]

1950年(昭和25年)には「生活協同組合水光社」に名称を変更し[1]、昭和30年代後半には水俣の一般市民の過半数が利用して水俣市の市民の購買力の約半分を占めるようになった[8]

1981年(昭和56年)に大型店の影響で不振に陥っていた「やつしろ生活協同組合」への支援を始め、翌年1982年(昭和57年)6月に同組合を傘下に収めて八代市に進出した[9]

また、寿屋の経営破綻を受けて2002年(平成14年)に同社の水俣店を買収して翌年2003年(平成15年)に店舗を開設することになり[10]、水俣市大黒町に「エムズシティ」を出店している[11]

2013年(平成25年)5月17日には、熊本市西区春日に食品スーパー「コープ春日」を開店して熊本市内に初めて店舗を開設した[12]


コープ熊本学校生活協同組合の歴史[編集]

1948年(昭和23年)8月1日に熊本県下小中学校の教職員の福利厚生の向上を目的に「熊本県学校生活協同組合」を設立したのが始まりである[13]

2010年(平成22年)度の事業高は約54.04億円で、2012年(平成24年)3月末時点で組合員は6万6003人に達していた[3]

「生活協同組合くまもと」へ[編集]

2009年(平成21年)9月に「生活協同組合水光社」と「コープ熊本学校生活協同組合」で「連帯協議会」を設立して提携の検討を始め、2012年(平成24年)4月に合併する方向で手続きを始めることになった[3]

そして、2013年(平成25年)4月から共同購入事業で商品やカタログとシステムを統一することになり[14]、合併に先行して事業統合が開始された[15]

2013年(平成25年)8月に両組合の理事長が合併契約書に調印し、2014年(平成26年)1月に熊本県知事から合併の認可を受けた[4]

2014年(平成26年)4月1日に[4]、「生活協同組合水光社」と「コープ熊本学校生活協同組合」が[3]合併して発足した[2]

発足時点では熊本県内では最大の生活協同組合であった[3]

2012年(平成24年)3月末時点の組合員数では「コープ熊本学校生活協同組合」は6万6003人で「生活協同組合水光社」の6万5630人を少し上回っていたが、一般企業の売上高に当たる事業高は2010年(平成22年)度で「生活協同組合水光社」が約116.23億円で「コープ熊本学校生活協同組合」の約54.04億円の2倍以上となっていた[3]

そうしたこともあり、本部は水俣市の旧水光社本部に置かれている[2]

2014年(平成26年)4月の合併時点では、組合員数約14万人で年間事業高約170億円であった[2]

年表[編集]

  • 1920年(大正9年)11月5日[1] - 日本窒素肥料(現在のチッソ株式会社)水俣工場消費組合を設立[5][6]
  • 1922年(大正11年)5月 - 「有限責任購買利用組合水光社」を設立し[5]、産業組合法による法人となる[1]
  • 1945年(昭和20年)5月 - 空襲で店舗が全焼[7]
  • 1947年(昭和22年)
    • 4月 - 新日本窒素水俣工場の配給業務を当組合に一元化[7]
    • 出資を増強して店舗建設することを総代会で決定して実行[7]
  • 1948年(昭和23年)8月1日 - 「熊本県学校生活協同組合」を設立[13]
  • 1949年(昭和24年) - 現在の本店の場所に2階建の新店舗が完成。
  • 1950年(昭和25年) - 「生活協同組合水光社」に名称変更[1]
  • 1981年(昭和56年) - 「生活協同組合水光社」が「やつしろ生活協同組合」への支援を開始[9]
  • 1982年(昭和57年)6月 - 「生活協同組合水光社」が「やつしろ生活協同組合」を傘下に収めて八代市に進出[9]
  • 1983年(昭和58年) - 立体駐車場ビル、ホームセンターが落成。
  • 1992年(平成4年) - コープ九州事業連合に加入。
  • 2003年(平成15年) - 水俣寿屋百貨店跡に出店、エムズシティ開店。
  • 2013年(平成25年)
    • 4月 - 共同購入事業で商品やカタログとシステムを統一[14][15]
    • 5月17日 - 「生活協同組合水光社」と「コープ熊本学校生活協同組合」が熊本市西区春日に「生活協同組合水光社」が食品スーパー「コープ春日」開店[12]
  • 2014年(平成26年)4月1日[4] - 「生活協同組合水光社」と「コープ熊本学校生活協同組合」が統合して生活協同組合くまもとに改名[2]

コープの配達 宅配事業 支所[編集]

店舗[編集]

水光社本店[編集]

水光社本店
店舗概要
所在地 867-0066[16]
熊本県水俣市古賀町一丁目1番1号[16]
開業日 1977年(昭和52年)7月[16]
商業施設面積 7,429m²[16]
*直営:5,122[16]
営業時間 9:00-20:00(食品売場以外は19:00まで)
駐車台数 約470台
最寄駅 肥薩おれんじ鉄道水俣駅
最寄IC 南九州自動車道芦北インターチェンジ

水俣市の中心部にある古賀町一丁目の南端に出店している[17]

ショッピングセンター業態の店舗。

フロア概要
4F 水光社本部
水光社本部・店舗事務所
3F リビングとレストランのフロア
生活雑貨、台所用品、寝具、呉服、眼鏡、宝飾品、文具、玩具、書籍、輸入雑貨デリ、ファミリーレストラン
2F ファッションのフロア
婦人服、紳士服、子供服、肌着、靴下、靴、バッグ
1F 食品と化粧品のフロア
生鮮食品、一般食品、生活雑貨、銘菓、銘店、土産、薬、生花、化粧品、総合案内所

別棟[編集]

  • 水光社ホームセンター:水光社本店立体駐車場ビル1階に所在するホームセンター
  • 水光社酒センター
  • 水光社米売場
  • 水光社外商サロン

エムズシティ[編集]

エムズシティ
M's CITY
M'sCITY MINAMATA.jpg
店舗概要
所在地 867-0043[18]
熊本県水俣市大黒町二丁目3番18号[18]
開業日 2003年(平成15年)3月
商業施設面積 6,043[18]
延床面積 17,129[18]
営業時間 9:30-23:00(2F-4Fは20:00、5Fは22:00まで)
駐車台数 約110台
最寄駅 肥薩おれんじ鉄道水俣駅
最寄IC 南九州自動車道芦北インターチェンジ

寿屋の経営破綻を受けて2002年(平成14年)に同社の水俣店を買収して翌年2003年(平成16年)に店舗を開設することになったものである[10]

1981年(昭和52年)5月に開店した[18]寿屋水俣店(6,043m²うち直営5,335m²)の時は水俣梅崎ビルであった[19]。 寿屋水俣店が開店したことで人の流れが変わったと言われた[17]

当社のほか、ベスト電器水俣店やザ・ダイソーなどが出店している[18]

その他の店舗[編集]

食品スーパー[編集]

水俣市[編集]
  • 陣内店
  • 八幡店
  • 港町店
  • 丸島店
津奈木町[編集]
  • 津奈木店
熊本市[編集]
合志市[編集]
  • コープ合志店
    • (旧)コープくまもとの店舗

食品スーパー(小型店舗)[編集]

その他の主な事業[編集]

  • CO・OP共済センター:保険事業。
  • 水光社ツーリスト:旅行代理店。
  • 水光社ハウジング:家屋新築、改装など。
  • 水光社家庭会:催事、文化活動、文化教室などを実施。
  • 水光社給油所:灯油販売所。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 『日経小売・卸売企業年鑑 2006年版』 日本経済新聞社、2005年12月。ISBN 978-4532211158
  2. ^ a b c d e f “4月から発足「生協くまもと」 本部は水俣市”. 生協流通新聞 (アド・バンクセンター). (2014年4月5日)
  3. ^ a b c d e f 田川里美、飛松佐和子 (2012年4月18日). “コープ熊本と水光社が合併へ 県内最大の生協に”. 熊本日日新聞(熊本日日新聞社)
  4. ^ a b c d “熊本の2生協合併を認可 名称は「生協くまもと」”. 生協流通新聞 (アド・バンクセンター). (2014年1月5日)
  5. ^ a b c d e f 古桑実 『協同組合運動への証言 <下>』 日本評論社、1982年12月。
  6. ^ a b c d e f 山本秋 『日本生活協同組合運動史』 日本評論社、1982年10月。ISBN 978-4535574069
  7. ^ a b c d e f 『現代日本生活協同組合運動史』 日本生活協同組合連合会、1964年。
  8. ^ 水俣市史編纂委員会 『水俣市史』 水俣市、1966年。
  9. ^ a b c 井上吉男 『転換期の地方都市産業』 中央経済社、1994年3月。ISBN 978-4502619137
  10. ^ a b “寿屋水俣店を生協の水光社が買収して来春2月オープンめざす 熊本県水俣市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2002年10月21日)
  11. ^ 佐藤奈 “春日7丁目にショッピングセンター 水光社 来年2月のオープンを計画”. 週刊経済 2012年9月18日発行 No.1690 (地域経済センター) (2012年9月18日).
  12. ^ a b c d e 佐藤奈 “春日7丁目にスーパーマーケットオープン 水光社 テナントに100円ショップなど”. 週刊経済 2013年5月28日発行 No.1725 (地域経済センター) (2013年5月28日).
  13. ^ a b 『流通会社年鑑 1993年版』 日本経済新聞社、1993年10月25日。
  14. ^ a b “水光社とコープ熊本の合併 新生協の名称募集”. 生協流通新聞 (アド・バンクセンター). (2013年2月20日)
  15. ^ a b “生協水光社=宅配カタログを一本化 コープ熊本と無店舗統合”. 生協流通新聞 (アド・バンクセンター). (2013年5月5日)
  16. ^ a b c d e 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2005年版』 東洋経済新報社、2005年。
  17. ^ a b 角川日本地名大辞典編纂委員会編 『角川日本地名大辞典 43 熊本県』 角川書店、1987年12月。ISBN 978-4040014302
  18. ^ a b c d e f 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2008年版』 東洋経済新報社、2008年。
  19. ^ 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2000年版』 東洋経済新報社、2000年。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]