熊ノ平駅

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熊ノ平駅*
明治・大正期の熊ノ平駅
明治・大正期の熊ノ平駅
くまのたいら - Kumanotaira
横川 (6.1km)
(5.1km) 軽井沢
所在地 群馬県碓氷郡松井田町坂本
北緯36度21分19.8秒
東経138度41分4.9秒
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 信越本線
キロ程 35.8km(高崎起点)
電報略号 クタ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1893年明治26年)4月1日
廃止年月日 1997年平成9年)10月1日**
*1906年(明治39年)に信号場から駅になり、1966年(昭和41年)に再度信号場となる。
**長野新幹線開業にともなう横川 - 軽井沢間の路線廃止による

熊ノ平駅(くまのたいらえき)は、群馬県碓氷郡松井田町(現・安中市)にあった、日本国有鉄道(国鉄)信越本線

信号場時代は熊ノ平信号場(くまのたいらしんごうじょう)として、国鉄と国鉄分割民営化後は東日本旅客鉄道(JR東日本)が管轄していた。

目次

[編集] 構造

相対式ホーム2面2線(信号場降格時にホームは使用停止)の地上駅。大正時代には上下線の間に通過線が敷設されたが、第二次世界大戦後に撤去されている。トンネルに挟まれ有効長を十分に確保できないため、アプト式鉄道時代の列車は突込線によって一旦トンネルに突っ込んでから本線脇の引上線に後退して停車する、一種のスイッチバック駅だった。信号場としての末期は複線だったため、閉塞境界としての機能だった。

[編集] 歴史

丸山 - 矢ヶ崎間(共に信号場)は単線のため、列車交換設備も設けられた。
同変電所は、アプト式廃止後も改修されて横川 - 軽井沢間の廃線まで使用された。

駅から信号場に降格したという歴史を持つ。現在もトンネルやホームなどの遺構が残っている。

[編集] 事故

[編集] 構内列車脱線事故(1918年)

3月7日、横川から軽井沢方向に登っていた貨第191列車(補助機関車2両+貨車11両+本務機関車1両)の本務機関士が、熊ノ平駅を発車後に異臭を感じて緊急停車。本務機に異常はなく、補機機関士との連絡をとったところ補機の軽微な故障と判断し再発車しようとしたが、起動しないまま碓氷峠の急勾配を退行し始めた。

機関士は制動を試みたが発電ブレーキが作動せず、熊ノ平駅へ暴走して進入して引込線に突っ込んだ上、第10号トンネル終点側出口壁に衝突し本務機と貨車が転覆・大破。乗務員2名と熊ノ平駅転轍手1名が即死、本務機関士は重傷を負った後に死亡で計4名が犠牲となり、 6名が負傷した。

この時列車を引いていたのはドイツから輸入した10000形(後のEC40形)で、当時から故障が頻発していた中での惨事だった。

[編集] 大規模崩落事故(1950年)

1950年6月は碓氷峠周辺で降雨が続き、上旬だけで軽井沢測候所で150ミリメートルもの雨量が観測された。そのような中、6月8日の午後8時半頃に熊ノ平駅構内の第10号トンネルで約3,000立方メートルの土砂が崩壊して本線・突込線が埋没した。この時点で人的被害はなかったが、含水量が多いことなどから作業が難航した上、翌6月9日午前6時6分頃にその上方で7,000立方メートルほどの崩落が発生し、作業中の人員や宿舎4棟・8戸が埋まった。

その後、手作業での救出作業が行なわれたが、6月11日午後11時半頃に3回目、6月12日午前7時24分に4回目の崩落がそれぞれ起きた。最終的にこの事故による死者は50名、重軽傷者は21名に上り、線路は延長70メートルにわたって幅60メートル、深さ2メートルの土砂が堆積した。遺体6月22日までに全てが回収され、信越本線は6月20日に開通、6月23日に完全復旧した。

同年には飯田線でもトンネル崩落が起きており、国鉄がローカル線の保守を軽視しているという意見も出た。一周忌にあたる1951年6月9日におよび同職員寄付で「熊ノ平殉難碑」が建立された。

[編集] 駅周辺

信号所に降格後40年以上も経っているが、国道18号(旧道)から同駅へ続く階段の遺跡は一部健在である。草生した夏場では解りづらいが、草が枯れる秋から春までは確認できる。

[編集] 隣の駅

日本国有鉄道
信越本線
横川駅 - (丸山信号場)- 熊ノ平駅 - (矢ヶ崎信号場) - 軽井沢駅

※丸山信号場、矢ヶ崎信号場は1966年(昭和41年)7月2日に廃止

[編集] 現在のアクセス

  • 信越本線横川駅よりJRバス関東(めがねバス)熊ノ平行で約25分、終点下車。※季節運行路線につき、運転日に注意。

[編集] 参考文献

  • 宮沢清治「災害史シリ-ズ 気象災害史(72)鉄道廃線跡の殉難碑 昭和25年6月 碓氷峠の熊ノ平駅の土砂崩れ」『近代消防』、35巻13号、P.86-89、1997年

[編集] 関連項目

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