洞窟物語

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洞窟物語
ジャンル アクション
対応機種 Windows
Mac OS
Linux
Amiga
Wii
PSP
ニンテンドーDS
開発元 開発室Pixel
人数 1人
メディア ダウンロード
デバイス ゲームパッド
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洞窟物語』(どうくつものがたり)は、開発室Pixelによって製作されたフリーゲーム。ジャンルはサイドビューのジャンプアクション、もしくはシューティングアクション。アクションロールプレイングに分類されることもあるが、成長の概念はない。

概要

2004年11月にテスト版が公開され、フリーオンラインソフトとして2004年12月に正式なバージョンが一般公開された。一次配布元は作者のウェブサイトとVector窓の杜[1]とVector GAMES[2]にレビュー記事が掲載されている。

ゲームパッドに対応。パッドでのプレイには最低3ボタンが必要となる(武器選択やマップ表示は、アイテム表示画面で代用可能)。キーボードでもプレイ可能である。

ファミコン時代を彷彿とさせる、レトロな雰囲気のアクションゲーム。なお、本作品がレトロとされる理由の中には、独特の絵柄(ドット絵)やチープな音源(オルガーニャという独自の仮想音源が用いられている)といったもののほか、主人公が一切自分語りをしない、物語を語り切らずプレイヤーに想像の余地を残す、といった様式美も含まれる。一つ一つのエリアが広いマップ、何回も挑戦しパターンを覚えて攻略するボス戦、注意深くプレイしないと手に入らない隠しアイテムが多くあるなど、手応えのあるゲーム内容も特徴的である。

個人製作のゲームでありながら、1度の作り直しと、ベータテスターの意見を取り入れた1年間のバランス調整・改良を経て、開発にのべ4年の歳月を費やして作り込まれていることも特筆に価する。

真のエンディングに向かうための最終ステージでは、ある隠しアイテムを入手することによってタイムアタックが可能となる。コアなファンの中にはこれに飽き足らず、体力上限の増加アイテムを一切入手しない初期体力プレイ(HP3プレイ、序盤マップを除きダメージを受けると即ゲームオーバーとなる)や、武器限定でのプレイを試みる者もおり、動画共有サイトのYouTubeニコニコ動画には、国内外あわせて1500を超えるさまざまなスタイルでのプレイ動画が投稿されている。

マルチエンディングを採用しているが、真のエンディングへの分岐が非常に気付きにくいところに隠されていることから、通常エンドルートにおいて作中メッセージで真エンドへの分岐条件を匂わせる箇所がある。

作者により公式的に配布されているバージョンはWindowsでのみ動作するが、ファンの手によりMac OS XLinuxなどいくつかのプラットフォームに移植されている。同じくファンによって表示メッセージを英語化するパッチが作成され、日本国外からもファンを獲得するに至っており、いくつかの海外のゲームレビューサイトでも本作が取り扱われている。海外のファンの中には、独自にPSPニンテンドーDSへの移植をするものも現れた。海外では『Cave story』という名前で親しまれている[3]

2008年10月3日ニンテンドー・オブ・アメリカのプレリリース、および作者のサイトによりWiiウェア版のリリースが発表された(海外版のみ、日本国内のリリースは未定)。

姉妹作

同じ作者の作品に『いかちゃん』(1998年発表)という作品がある。いかちゃんは海中を舞台としたサイドビューのアクションゲームで、烏賊に似た主人公を操作して海底地震により閉鎖された空間からの脱出を図る。

洞窟物語との物語上の関連は無いが、ほのぼのとしたテイストが洞窟物語ファンからも楽しまれている。主人公が当初は正体不明なこと、会話によって世界観が徐々に明らかになっていく点など、洞窟物語との類似性も指摘できる。

洞窟物語に登場するアイロンヘッドは、いかちゃんではラスボスとして登場していた。洞窟物語でアイロンヘッドをダメージを受けずに倒した際に隠しアイテムとして「異星人のメダル」が手に入るが、それにはいかちゃんの主人公が描かれている。前作『いかちゃん』をプレイした人にはニヤリとさせられるギミックである。

幻の洞窟物語

洞窟物語には、一般には公開されていない旧バージョンが存在する[4]。これは、作者が学生の頃に開発していたもので、細かい調整を残してほぼ完成されていた。

しかし、前述の『いかちゃん』のファンであった学校の友人に見せたところ、「期待したほど面白くなかった(システムやゲームバランスなどが荒削りで、『いかちゃん』の次回作として期待に応えられるものではなかった)」と言われ、最低でも幾分かの作り直しを提案された。

この一言に、このまま完成させるか作り直すかの二択に悩みに悩んでいたが、ある日帰りをともにしたこの友人の「フリーでゲームを作っているのなら、作っている自分自身が『満足する』ことが最終的な目的になるんじゃないか。だから、一番満足できるようにするのがいいと思う。」という一言で、旧バージョンを全て捨てて一からの作り直しを決断することとなった[5]

それから2年後、一から作り直された洞窟物語の正式版が公開され、現在に至る。

セーブ

マップに点在する、固定位置の安全地帯でのみゲームの途中セーブが可能。画面ではフロッピーディスク状の物体により表現され、調べることによりセーブの可否を問うウィンドウが現れる。付近にはたいていサーバーと呼ばれる装置が設置されており、体力の回復とミサイルの補充ができる。

音楽ドライバ

同人作品では通常、BGM演奏にMIDIが用いられるが、プレイ環境に依存し演奏の再現性が悪いという難点がある。このため当作品では、独自開発された「オルガーニャ」と呼ばれる演奏ドライバが使用されている。これはサンプリング音源をソフトウェアエミュレートしたものであり、レトロゲームを彷彿とさせる独特の味わいがある。前作『いかちゃん』でも、プロトタイプである「PiyoPiyo」が使われている。

作者は現在、オルガーニャのサポートを第三者に譲り、ゲーム用音楽ドライバとしてより汎用的に使えるよう設計を一から作り直した「ピストンコラージュ」の開発に取り組んでいる。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

暗い洞窟の中で突如覚醒した主人公。

古ぼけた銃を手にさ迷ううち、ミミガーと呼ばれる種族の村に辿り着く。

村は「ドクター」と呼ばれる人間とその配下の脅威にさらされ、ミミガー達が次々と強制連行されていた。

そんな中、主人公の前へ、ミミガーの「スー」を探してドクターの配下が現れる。そして、「スー」と見間違え「トロ子」を連行していったのだった。

主人公は、スーがかくまわれていたという「アーサーの家」へとたどり着く。そこには「転送装置」があった。

主人公は、転送装置による冒険を続け、スーの兄「カズマ」や「ブースター博士」と出会う。

彼らによれば「ドクター」は赤い花を集めているという。戦争を始めるために…。

ドクターとは何者なのか? さらわれたミミガーは何処へ?主人公は脱出手段を、そして失われた己の記憶を求めて洞窟を歩く。

登場人物

主人公
本ゲームの主人公。戦闘用に作られた武装探索ロボットだが、外見はほぼ人間と変わらない。物語開始時は記憶を失っており、自らの名前をも覚えていない。彼の出自や名前は、真のエンディングへたどり着くプレイのなかで、カーリーによって明らかにされる。その名前は“クォート”。カーリーと同じく密命を受けて派遣された。
カーリーブレイス
通称カーリー。女性型の武装探索ロボット。過去の記憶を失っている。『砂区』で孤児のミミガーを保護し、育てていた。主人公のことをミミガーを殺して回るキラーロボットだと誤解して争う。のちにミザリーによって主人公とともに島の最下部の『迷宮』へと落とされ、主人公と共に戦う。実は彼女はミミガー殺戮を目的とする他のロボット兵と違い、ある密命を受けて島に派遣されていた。彼女の記憶が戻ったとき、島の最深部に潜む真の敵へと向かう扉が開かれる。

ミミガー

花を主食とする、洞窟内に住む種族。ウサギか犬に似た外見をしている。赤い花を摂取すると死んでしまうとされているが…。

トロ子
ミミガーの村の住人でアーサーの妹。余所者であるスーをかばい一緒に暮らしていた。物語開始早々、ミザリーにスーと間違えられてさらわれてしまう。後にドクターに赤い花摂取の実験体にされてしまう。暴走を主人公に止められ、逝く。
キング
ミミガーの村の住人。アーサー亡き後、村のナンバー1として村をたばねている。村の安寧のため、スーを捕まえてドクターに差し出そうとする。トロ子を大事に思っており、連行されたトロ子の奪還のためにドクターに単独で戦いを挑むが、返り討ちに合い散る。形見にブレードを主人公に託す。
ジャック
ミミガーの村の住人で村のナンバー2。
余談だが、洞窟物語のファンサイトなどでは単にJと呼ばれ、「Jより後の名前が思い出せない」というギャグが定番と化している。これは物語中に彼の見せ場といえるものがなく、彼に一度も話しかけず、名前も一度も聞かずにゲームをクリアすることさえできるため、存在自体を忘れられやすいためと思われる。
アーサー
古くからこの島に生存する怪物を村から撃退した英雄。物語開始時には既にドクターの手先によって殺されており、村の共同墓地で静かに眠っている。この怪物は最後の洞窟・裏で出てくる「赤鬼」ではないかと思われるが確かではない。
マーヒン
ミミガーの村の住人。食欲旺盛でいつも食べ続けている。
かんぱち
ミミガーの村の住人。釣りが好きで、いつも村の貯水池で釣りをしている。のちに『大農園』で主人公と再会する。
三代目
ミミガーの村の住人で、村の農園の管理を任されている。赤い花に関する言い伝えを主人公に教える。
しかし彼の発する台詞はそれだけで物語には絡まず、村の農園から一歩も動かないため、さんざんネタにされるジャックよりも実は影が薄い。彼の名前が分かるのも、エンディングのスタッフロールになってからである。
サンタ
『クサムラ』に住むミミガー。臆病者で、モンスターから逃げる際に自宅の鍵を落としてしまい困っていた。だが主人公が鍵を見つけ渡すことによってサンタの家に入ることが出来る。
チャコ
サンタと同じく『クサムラ』に住んでいる色ミミガー。彼女だけ肌(毛並み)の色が、紫になっている。

調査チーム

島の調査研究のために地上から来た科学者たち。物語の舞台である島は実は天空に浮かぶ浮遊島で、また過去に地上の国々との間で戦争が起きたこともあった。

坂本 数(スー)
カズマの妹で、百鈴の娘。島に来るのを嫌がっていたが、まだ子供で一人残るわけにもいかず、調査チームに同行する。ドクターによってミミガーの姿に変えられるも、ドクターの手から逃れてミミガーの村に辿り着く。トロ子にかくまわれ、アーサーの家で生活するかたわら、脱出手段確保のための飛竜を求めて『タマゴ回廊』の調査をしていた。最後はドクターに操られるものの、主人公の活躍により正気を取り戻し、島から脱出する。
坂本 数馬(カズマ)
調査チームに属する研究員。スーの兄。ドクターから逃れたものの、転送された先の建物に閉じ込められてしまう。救出され、主人公にドクターの野望阻止を託した後は、脱出手段の確保のためスーの見つけた飛竜の卵のもとへ向かう。
ブースター博士
調査チームに属する研究員。スーの祖父的存在。ドクターから逃れ、数馬と同じ建物に転送されてくる。機動力を上げるブースターを研究しており、のちに主人公に授ける。
坂本 百鈴
調査チームに属する研究員。スーとカズマの母親。ドクターから逃れ、カクレガで反撃のチャンスを窺っている。主人公に対し、ドクターのもとへ向かうためのロケットを開発して授ける。名前は「ももりん」と読む。
伊藤
調査チームに属する研究員。ドクターにミミガーの姿に変えられた。有能な科学者だが臆病で、ドクターのもとから逃れたものの遠くへ逃亡できずにいる。ロケットの開発を手伝う。

その他

ジェンカ
『砂区』に古くから住む魔女。かつては強大な力を持っていたが既に引退し、愛犬たちと隠棲している。舞台である島の歴史や、赤い花の秘密に詳しい。島を舞台に10年前に起こった戦争が再現されることを恐れて主人公に介入しないことを望むが、事態が既に回避不可能であることを悟り、主人公に協力する。島のある秘密に深く関わっている。
彼女の住む家では、BGMにジェンカの曲が流れる。
釜谷鉄造
『最初の洞窟』で居を構えていた、はぐれの銃鍛冶。物語開始時に丸腰だった主人公は、ここから止む無く銃を盗む(借りる)ことになる。のちに主人公が再訪した際ポーラスター(後述)を所持していると盗んだことを非難するが、自分の作った銃が使い込まれていることに感心し、最強の銃へと作り直して改めて授けてくれる。これがシュプールである。
クトゥルー
謎の原住民。世界観を説明するためのメッセンジャー的役割で、物語には関与しない。
島内各地で登場するが、同一人物かどうかは不明。また、クトゥルフ神話を想起させる名前だが、そちらとの関連も不明。
マルコ
『クサムラ』の警備ロボット。主人公を侵入者と見なして排除しようとする。誤解が解けたあと、主人公のために爆弾を作ってくれる。
チャバ
『迷宮』に住むゴキブリに似た一族ガウディの一人で、武器屋を営んでいる。武器を合成したり、無償で補助アイテムを授けてくれる。
ドクター下呂、ナース蓮美
『迷宮』で診療所を開業しているカエルのような外見の二人組。負傷したカーリーを保護していた。以前使っていた建物にお化けが住み着き、必要な薬品を運び出せずに困っている。
地上の兵隊
所々で見かけられる青いキャラクター。以前、島の鎮圧を目的として送り込まれたキラーロボット。バッテリー式らしい。主人公もこれの一体ではないか、と言われるが…。
多くはミザリーによって『迷宮』の奥深くに閉じ込められて機能停止に追い込まれる。
あるものを破壊するべく島の中枢部に侵入し、目的を果たせぬままスクラップとなって散らばっている姿も見られる。残骸の中に使える道具があることも…?

敵キャラクター

伊達 冬彦(ドクター)
悪魔の王冠の現在の所有者。もとは調査チームに同行する医者だった。実は最初から悪魔の王冠を入手する目的で調査チームに参加しており、悪魔の王冠を入手してからはその強大な魔力で調査チームのメンバーを服従させた。島を拠点とした地上の支配をもくろみ、その手段としてミミガーを凶暴化させる力のある赤い花を探している。
ミザリー
ドクターの手下の魔女。ドクターの命に従い、ミミガーの強制連行や刃向かう者の殺害を行う。物語開始時には、ドクターのもとから逃げたスーの身柄を確保するべく探し回っていた。悪魔の王冠の所有者に絶対服従する呪いを掛けられている。ジェンカの娘。
バルログ
ドクターの手下で、ミザリーの弟分。巨大な箱のような姿をしている。力仕事専門で、地上の兵隊であるロボットを壊して回っている。ミザリーと同じく、悪魔の王冠の所有者に絶対服従する呪いを掛けられている。
ボロス
『血塗られた聖域』に封印されている強大な魔術師。ジェンカの弟。かつては地上の王国に属し、賢者として王国のために尽くしていた。国民から王をも凌ぐほど慕われているさまに王は嫉妬し、幽閉されて熾烈な拷問を受ける。その結果、彼のもつ魔力が暴走して王国は灰燼と化してしまう。狂ってしまったとはいえ実の弟を葬ることのできなかったジェンカによって、島の最深部に幽閉された。悪魔の王冠を作ったのも彼であり、島に降りかかる全ての悲劇の元凶である。
なお、この物語はマルチエンディングであり、ボロスに出会いこれを倒すことができなければ真のエンディングを迎えることはできない。

武器

このゲームに出てくる武器は全て銃器や投擲武器、いわゆる「飛び道具」である。剣であっても、相手に投げつけて攻撃する。 敵を倒して出現する武器エネルギーを入手することで、武器が強化されていく。強化の度合いはレベルによって表され、レベル1から最大3(一部の武器のみMAXを加えた4段階)まで上がる。それぞれのレベルで威力や射程などが変化する。 敵からダメージを受けると武器エネルギーも低下してしまう。

ポーラスター
最初に入手するハンドガン。威力は低く射程距離も短いが、弾道が直線で扱いやすい。弾数無制限。レベルアップに伴い威力が向上する。
ミサイル砲
強力な攻撃力を持つ切り札的な武器。敵と接触することで炸裂し、着弾地点の周辺にもダメージを与える。弾数制限があり、倒した敵から得られるアイテムかサーバーでしか補充できない。ミサイル砲での攻撃を無効化するものもごく一部いるほか、装填速度、および弾のスピードが遅いという難点がある。
スーパーミサイル
ミサイル砲が強化されたもの。弾速や攻撃力がアップしている。聖域のタイムアタックでは必須アイテムであり、この武器をいかに上手く使えるかがタイムに大きく影響する。
ファイアボール
撃つと同時に地面に落下し、一定時間地面を跳ね回る。多少の坂なら登って行く上、壁に当たると跳ね返る特性があるため、通常の武器では攻撃しにくい起伏のある地形で有効。弾数無制限だが、一定の数しか一度に撃つことができない。レベルアップに伴い威力と同時に発射できる弾数が向上する。
バブリン
隠し武器の一つ。非常に癖のある武器で、レベル1では攻撃力も射程距離も貧弱だが、レベル2でマシンガンの様になり、レベル3になると主人公の周囲にまとわりついて簡易バリアとなり、攻撃ボタンを離すとそれらが一斉に射出される。連射機能あり。弾数制限があるが、撃たずにいれば弾数は回復する。一応最弱武器のレッテルを貼られているが使い勝手が良く、バブリンしか使わずにクリアするプレイヤーも存在する。
ブレード
高い攻撃力を持つ剣を投げつける。キングの形見の武器でキングの魂が宿っており、武器レベル3ではキングの姿をした残像が放たれる。なお、レベル3の攻撃が敵と接触すると周囲を滅多切りする。(ただしその間は次弾を発射できず、与えるダメージもばらつく。)弾数無制限だが、単発でしか撃てない。レベル2まではプレイヤーの少し後ろにも当たり判定がある。
ネメシス
女神のいかずち。隠し武器の一つで、ブレードとの交換で入手する。攻撃力は高めで射程距離も長く、弾速も非常に速い。ただしレベルアップすると、逆に弱くなってしまうという癖のある武器。弾数無制限。

以下の武器はストーリーに伴い、ポーラスターとの交換で入手する。言い換えると、一度の通しプレイではどれか一つしか入手できない。

マシンガン
もともとはカーリーが持っていた武器。攻撃力は低いが、高い連射性能を誇る。レベル3まで上がると、空中で下撃ちすることによりその反動で滞空することができる。ジャンプボタンも同時に押し続けることで上昇速度も上がり、適度に射撃を止めて弾数を回復させることで半永久的に滞空することも可能。ただし上撃ちするとジャンプ力が落ちるので注意。弾数制限があるが、撃たずにいれば弾数は回復する。補助アイテム(ターボチャージ)により充填速度が上がる。
スネーク
ファイアボールと一緒に交換。弾が波線を描いて飛んでいく。当たり判定が大きいほか、壁を貫通する能力がある。弾数無制限で、なおかつ攻撃力も高い。壁の向こう側の敵を一方的に攻撃できる特性のため、聖域のタイムアタックではこの武器が最も好まれる。
シュプール
ポーラスターが完成した姿。連射弾はポーラスターのレベル3と同等の威力を持つ上に、連射性能はポーラスターより高い。溜め攻撃により強力な貫通ビームを放つことができる。武器エネルギーによるレベル変化をしない唯一の武器であり、ダメージを受けても威力が落ちないため安定した戦いが出来る。迷宮の店のチャバ曰く、「最強の武器」。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


移植

洞窟物語は本来Windows上で動作するゲームだが、有志によって他プラットフォームへの移植が行われている。

Mac OS X

大泣きWWWによって移植が行われた。Universal Binaryであるため、Intel Macでも快適にプレイができる。ゲーム内容はWindows版とほぼ同じだが、一部のキーコンフィグが使用できない。

ニンテンドーDS

開発室Pixelから公式に承諾を得、有志によりニンテンドーDSへの移植が進められている[6]。もともとゲームボーイアドバンス向けに移植が進められていたが、2006年の10月にニンテンドーDSへと切り替えられた[7]

PSP

アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト発のVariant InteractiveというゲームスタジオがPSP版の移植を名乗り出ているが、現段階で開発室Pixelはそれを容認していない。現在は移植交渉中である。なおVariant Interactiveは2007年10月現在稼働しておらず、リリース予定は2007年とされているが、スクリーンショットやプレスリリースは発表されていない。

また、それとは別にPSPの非公式な自作ソフト (Homebrew) として、ufo_zによって移植が進められている。2007年11月現在のバージョンではPSPのワイド画面に対応し、動作もPC版と遜色のないものとなっている。日本語と英語の両言語に対応。

Wiiウェア

2008年10月3日ニンテンドー・オブ・アメリカのプレリリース、および作者のサイトにおいて、Wiiウェア版『Cave Story』が発表、同時に準備中の公式サイトが公開された[8] [9]。開発は米国のNicalis社、公式サイトは同年10月6日開設。Wiiウェア版だけの新要素などが付加されるとしている。現時点では海外(北米のみ?)のみのリリースで、日本国内でのリリースは現時点で未定。

脚注

外部リンク

  • 開発室Pixel -作者のウェブサイト。洞窟物語の配布やサポートもこちらで行われている。
  • 大泣きWWW - 洞窟物語のMac OS X版の製作・配布を行っている。
  • The Independent Gaming Source: The PIXEL Interview - 作者のインタビュー(英語)。
  • Cave Story (Doukutsu Monogatari), A Tribute Site - 洞窟物語が「Cave Story」として海外でも知られるきっかけとなった、英語化パッチの配布サイト。英語によるゲーム解説やFAQがあるほか、フランス語・中国語化のパッチ、Linuxへの移植版なども配布されている。