水府流太田派

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水府流太田派(すいふりゅうおおたは)は、日本泳法の流派のひとつ。

1878年(明治11年)に水戸藩の水府流をもとに太田捨蔵によって考案された[1]日本水泳連盟が認定する13流派のうちのひとつ[2]東京高等師範学校が水泳課目に水府流太田派を取り入れたため、教育の場を通じて同流は全国的に普及した[3]

1930年昭和5年)に全国的な泳法流派が加盟する日本游泳連盟が設立され、規約で岩倉流踏水術(小堀流)、観海流、向井流、野島流、山ノ内流、神伝流、水府流太田派が加盟し、設立時加盟団体となった[4]

泳法は一重伸、二重伸、大抜手、その他である[5]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 水府流太田派”. 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンク. 2017年8月23日閲覧。
  2. ^ 水府流太田派”. 霞ヶ丘游泳会. 2017年7月17日閲覧。
  3. ^ 原英喜 二木謙一、入江康平、加藤寛(編)「小堀流・神伝流と諸流派」『日本史小百科 武道』東京堂出版 1994 ISBN 4490202318 pp.107-109.
  4. ^ 中森一郎「日本泳法神統流の伝承と史的実相に関する調査研究 - 判明した成果と課題 -」『真宗総合研究所研究紀要』第32号、大谷大学真宗総合研究所、2013年、p27-73、ISSN 1343-2753 
  5. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). 小学館. (1984-1994)