武蔵水路

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武蔵水路(行田市若小玉地区)

武蔵水路(むさしすいろ)は、利根川の水を荒川に導くための導水路埼玉県行田市利根大堰で利根川から取水され、鴻巣市で荒川に注ぐ。全長14.5kmで全体が開水路である。管理者は水資源機構東京都水道局の約4割、埼玉県企業局の約8割の給水エリアの水道水を送っている[1]。また、周辺地域の洪水や出水を取り込む役割(内水排除機能)を果たしている[2][3]。1965年、見沼代用水路の一部を使用して緊急送水を開始、1967年、武蔵水路の工事が完成した。

目次

[編集] 地理

利根大堰大分水工付近
利根大堰付近の空中写真(1986年撮影)
下方に流れるのが武蔵水路等の灌漑用水路である。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を元に作成。

利根大堰からほぼ真南に流下し、鴻巣市糠田で荒川に注ぐ。途中では見沼代用水を荒木サイフォン伏越)、上星川を上星川サイフォン、秩父鉄道を白鳥田サイフォン、国道125号を長野サイフォン、元荒川を元荒川サイフォン、足立北部排水路を箕田サイフォンと交差6箇所を潜っている。

この水路で荒川に通された水は秋ヶ瀬取水堰から朝霞浄水場大久保浄水場を経てそれぞれ東京都、埼玉県の広範な地域に上水道として供給し、首都圏の生活を広く支えている。

[編集] 老朽化問題

通水後35年以上を経ているが、近年、水路沿線の地盤沈下と水路自体の損傷、そして老朽化が大きな問題になっている[4]。地盤沈下については、国道125号を潜る行田市の長野サイフォン付近、最下流の鴻巣市糠田地区の区間で特に著しい。地盤沈下の影響による水路の沈下・変形、底板隆起や側面パネルの欠損なども発生しており、耐震性の低下や不足も指摘されている。現状では、大規模地震が発生し、この地域で予想されている最大震度である震度6強の揺れが生じると、水路や付帯施設に甚大な被害が発生する恐れがあり、この場合には長期の通水不能や周辺地域への被害、影響も予想されている(水資源機構)。このため、本来ならば毎秒50立方メートルの導水機能を有していながら、現在では毎秒40立方メートル以下の水しか導水できないという機能不全の状態に陥っている。

いずれにせよ、現状の武蔵水路は全面的な改修が必要な時期が来ており、管理者である水資源機構が改築事業を実施している[5]

[編集] 橋梁・施設

水路の岸や橋のたもとからはオレンジ色の球体が等間隔にぶら下がっており、また、網のついていない虫取り網のようなものが岸に設置されているが、これらは万が一流されたときのための救命道具である。これは当水路の流れが非常に速く、一度流されると自力で脱出するのが困難なためである。

現在、武蔵水路改築事業に伴い、橋梁が撤去された事により通行不可となっている箇所があるため注意が必要である。

上流から順に掲載

行田市長野付近
荒川と武蔵水路の合流点。画面の左上から下へ流れ下るのが荒川。右側から合流するのが武蔵水路。
  • 中宿橋(埼玉県道76号鴻巣川島線
  • 富士山橋
  • 三軒橋
  • 新道橋
  • 旧道橋
  • 三枚橋
  • 中橋
  • 二枚橋
  • 新糠田橋
  • 糠田樋管(糠田排水機場)
  • 外聖橋

[編集] 脚注

  1. ^ 利根導水総合事業所のウェブサイト「利根導水の役割」、2010年12月閲覧。
  2. ^ 武蔵水路の概要独立行政法人水資源機構、2010年11月閲覧。
  3. ^ 武蔵水路による浸水被害の軽減 (PDF)独立行政法人水資源機構、2010年11月閲覧。
  4. ^ 武蔵水路の現状と課題独立行政法人水資源機構、2011年10月閲覧。
  5. ^ 武蔵水路改築事業の概要(むさし水路だよりNo.1) (PDF)独立行政法人水資源機構、2011年10月閲覧。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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