御福餅
御福餅(おふくもち)は、伊勢市二見町の御福餅本家が江戸時代創業以来270年以上にわたり製造販売する餅菓子である。原材料は、小豆、砂糖、餅米、酵素、保存料(ソルビン酸K)。赤福餅とは一見よく似ているが、別物である。
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[編集] 概要
直営店は伊勢市二見町茶屋、伊勢支店は伊勢市黒瀬町にある。伊勢自動車道のサービスエリア、名神高速道路の尾張一宮PA下り線などでも販売している。「餅と漉し餡の組み合わせ」はポピュラーなものであって、一時期はそれを販売する多くの商店がこの地域に存在していたが、現在まで大きく展開するもので残ったのが赤福餅と御福餅であったといえる。
「御福」の名は、二見興玉神社(夫婦岩がある)にある天の岩屋に祀られる神のアマノウズメノミコト(天鈿女命)の通称が「御福さん」である事に因む。
なお餅の形は赤福餅と類似しているが、赤福餅が「五十鈴川の清流」を表現しているのに対して、御福餅は「二見浦の波の形」を表現している。また、桃色を基調にするパッケージの色調と、赤福餅と御福餅のいずれのパッケージにも宇治橋の図案が描かれている点が共通しているが、御福餅の方にはそれに加えておかめの面の図案が描かれている点で相違する。一方の赤福餅には、伊勢神宮の神殿の図案が加えられている他、パッケージ裏側には俳句(冬場用は正岡子規の句、夏場用は山口誓子の句)が印刷されているため、識別が可能である。また小箱は赤福餅が8個700円、御福餅が8個640円で価格は、わずかに御福餅の方が安かったが、2010年4月に8個入りと12個入りは価格改定をし、赤福餅と同額となった。
さらに高速道路の販売では棲み分けと称すべき状態となっており、例として名阪国道の伊賀SAでは上り線(名古屋方向)のSAでは御福餅、下り線(大阪方向)の「道の駅いが」では赤福餅となっている。
以前は、JR大阪駅の売店でも購入できたが、赤福と違い現在は販売されていない。また1989年頃までは新幹線車内でも都ホテル列車食堂、1993年頃まではビュフェとうきょう(現:ジェイアール東海パッセンジャーズ)が担当する車内販売で購入することができた。
大阪地区は伊丹空港、関西国際空港の一部売店で販売されている。
7~9月には、御福餅の餡を使用したアイスキャンディーも販売される。「Merchant Adzuki Beans Candy」の頭文字をとって、「御福MAC(マック)」と呼ばれる。
なお、『赤福のれん』(原作:花登筺)にて、御福をモデルにしたと思われる「おか福」との葛藤が女一代記としてテレビドラマ化(主演・赤福社長:十朱幸代、おか福社長:藤岡琢也)されている。作品前半ではライバル関係に描かれているが、後におか福が苦境に立つと援助するなど協力関係でもある。ちなみに「おか福」以外に「赤もち」なるものも登場する。
[編集] 不正表示事件
- 2007年10月29日、御福餅に表示不正の疑い(JAS法違反)があるとして、農林水産省東海農政局と県伊勢保健所が同社本社に立ち入り調査に入った。これは同社による自主申告に基づくもの。農林水産省などによれば、製造日と消費期限を1日先延ばしして表示する「先付け」および、原材料の表示順の誤り(原材料は”重量順”に「砂糖、小豆、…」と記載されなければならないところを、「小豆、砂糖、…」と記載していた)などの不正が行われていたという。なお同社は当初製造日の偽装を行なった商品は全体の1割程度と説明していたが、実際には8割以上の商品で行なわれていたことが判明した[1][2]。
- 12月5日、小橋正生社長は津市にある農林水産省東海農政局三重農政事務所に改善計画書を提出。直営店での営業を再開した。
[編集] 脚注
- ^ 赤福に続き「御福餅」、表示不正の疑い 農水省が調査 朝日新聞 2007年10月30日報道。
- ^ 農林水産省の2007年11月5日づけプレスリリース
[編集] 外部リンク
- 伊勢名物「御福餅」(公式サイト)