屏風ヶ浦

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屏風ヶ浦(びょうぶがうら)とは、千葉県銚子市名洗町から旭市上永井の刑部岬までの海岸線に連なる断崖絶壁、海食崖のことである。水郷筑波国定公園に属する。イギリスフランスの間のドーバー海峡にある崖に似ていることから、東洋のドーバーとも呼ばれる[1]。迫力ある風景はドラマ・CM・映画・プロモーションビデオなどのロケ地としても好まれる。

概要[編集]

地層の色分けが違う
本来の表記は「風ヶ浦」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。

高さ60mに及ぶ岸壁は、かつては海底であった層(砂岩質の岩の部分)の上に関東ローム層赤土火山灰が積もって鉄分が赤く酸化したもの)が堆積したものである。崩落した岩を見ると、貝殻などの化石や、かつてそこで生活していた生物の痕跡が残っている。崩落した石は潮流に乗って九十九里浜へと流れて行き、海岸に打ち上げられる、九十九里では飯岡石と呼ばれている。砂岩質の土壌が弱いのと、打ち寄せる波の強さもあって、有史以来数キロに渡って岸壁は削られている。鎌倉時代には片岡常春の居城であった佐貫城があったと言われているが、遺構は既にはるか沖である[2]

銚子市との境界付近にはかって通蓮洞(風蓮洞、との記述もある)と呼ばれる海岸侵食によるものと思われる洞窟も存在していたが、現在ではほとんど埋没している。消波ブロックの設置後、陸地後退は緩やかになったが、代わりに九十九里浜の侵食が問題となっている。海辺から広範囲にわたって地層の様子を観察できる場所は少ないため、非常に貴重な存在である。 なお、波による遭難の危険を伴うため、実際に観察できる場所(銚子マリーナなど)は限られている。

脚注[編集]

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