宮城県道2号石巻鮎川線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
主要地方道
宮城県道2号標識
宮城県道2号 石巻鮎川線
主要地方道 石巻鮎川線
実延長 31.1 km
制定年 1954年
起点 石巻市渡波町 【北緯38度25分8.7秒 東経141度21分59.3秒 / 北緯38.419083度 東経141.366472度 / 38.419083; 141.366472 (県道2号起点)
終点 石巻市鮎川浜 【北緯38度17分42.5秒 東経141度30分37.6秒 / 北緯38.295139度 東経141.510444度 / 38.295139; 141.510444 (県道2号終点)
接続する
主な道路
記法
国道398号
都道府県道193号標識
宮城県道193号渡波停車場線
都道府県道41号標識
宮城県道41号女川牡鹿線
都道府県道220号標識
宮城県道220号牡鹿半島公園線
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

宮城県道2号石巻鮎川線(みやぎけんどう2ごう いしのまきあゆかわせん)は、宮城県石巻市内を通る県道主要地方道)である。

概要[編集]

石巻市渡波町国道398号宮城県道193号渡波停車場線交点)と旧牡鹿町の中心・鮎川地区を結ぶ道路で、牡鹿半島の西側を南北につなぐ。渡波と鮎川を結ぶ沿線住民の生活道路と、仙台方面から牡鹿半島金華山方面への観光道路になっている。

三陸海岸仙台湾石巻湾)に沿って通っており、北上山地最南部の山道と太平洋に面した海浜とを行き来しながら進み、終点では宮城県道220号牡鹿半島公園線に連続する。

2011年に発生した東日本大震災からの復興住宅地として起点の渡波町と終点の鮎川浜の中間の大原浜から給分浜にかけて大規模団地が造成されている。

金華山へは、終点から海へ向かう道を進むと船着場がある。伊達政宗が建造したとされるサン・ファン・バウティスタ号復元船が係留されてある宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)へは、この県道がアクセス道路となっている[1]

全線にわたって概ね藩政時代の金華山道を継承する。

路線データ[編集]

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
  • 実延長:28.4027 km[2][3]
  • 起点:石巻市渡波町
  • 終点:石巻市鮎川浜

歴史[編集]

路線状況[編集]

ほぼ全区間においてワインディングロードが続く線形で、牡鹿半島に入って最初の峠となる風越峠と、半島の中程にある小積峠はトンネルで抜ける。

国道398号から分岐して間もなく、万石橋で万石浦の湾口を跨ぎ牡鹿半島へ入る。牡鹿半島では終点の鮎川まで他のリアス式海岸の幹線道路と同様に、低地の漁村間をつなぐように小高い山を越えるルートをとる。沿線の各漁港は東日本大震災の津波でいずれも壊滅的な被害を受け、本道路の付け替えや防潮堤の整備を含む復興事業が施工された。

トンネル[編集]

  • 風越トンネル(風越峠、石巻市):延長634m、高さ4.7m、1998年(平成10年)竣工[7]
  • 新小積トンネル(小積峠、石巻市):延長470m、高さ4.7m、1988年(昭和63年)竣工[7]

地理[編集]

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

渡波町。前方の交差点が起点(2015年)
牡鹿半島の大原浜。石巻市立大原小学校近く(2015年)

沿線[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)
  2. ^ 宮城県土木部 (2015年3月20日). “平成26年度みやぎの道路” (PDF). 宮城県管理道路現況調書(みやぎの道路). 宮城県. pp. 33-24. 2015年6月23日閲覧。
  3. ^ みやぎの道路 - 33頁
  4. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
  5. ^ 主要地方道石巻鮎川線十八成浜復興道路の一部供用開始について”. 宮城県 (2021年3月24日). 2021年4月13日閲覧。
  6. ^ 主要地方道 石巻鮎川線「給分浜復興道路」完成現場見学会のお知らせ” (PDF). 宮城県東部土木事務所 (2022年12月13日). 2022年12月22日閲覧。
  7. ^ a b 宮城県土木部 (2015年3月20日). “平成26年度みやぎの道路” (PDF). 宮城県管理道路現況調書(みやぎの道路). 宮城県. p. 58. 2015年6月23日閲覧。

関連項目[編集]