安部司
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安部 司(あべ つかさ、1951年 - )は、日本の食品添加物評論家。福岡県出身。有機農業JAS判定員。公害防止管理者(水質第1種)。
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[編集] 略歴
福岡県立福岡高等学校卒業。山口大学文理学部化学科卒業。食品添加物のメーカーにセールスマンとして勤務。既存製品のセールスのほか、取引先のニーズに沿う添加物の開発に関わるなど、多くの業績を残す。しかし自分が関わった食品を自分の子供が喜んで食べている姿を目の当たりにし、転身を決意。
2005年、食品業界の裏側を告発する著書『食品の裏側—みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)を発表し、大きな反響をよぶ。現在は自然海塩『最進の塩』を販売する「株式会社最進」の研究技術部長を務めながら、食品添加物についての啓蒙活動を全国で行っている。
[編集] 主な活動
現在の活動を始めた動機は、仕事からの帰宅時に妻が子供達に自ら作った添加物入りのミートボールを与え、子供達が何の疑いもなく喜んで食べている姿を目の当たりにした事である。「子供達は自分で食べるものを選択出来ない」と悟り、過度の添加物への依存の危険性を訴える活動を始める。
上記「株式会社最進」勤務と著書執筆の傍ら、講演活動にも力を入れている。数十種類以上の食品添加物を持ち込み、ラーメンのスープや清涼飲料水等が添加物のみで調合出来る事をビーカーやフラスコなどを用いて、さながら「理科の実験」の如く実演。幼稚園や小学校の講演では保護者も含めて嘆声が起こる事も多く、出演したネット配信番組『博士も知らないニッポンのウラ』(ミランカ)でもホストの水道橋博士・宮崎哲弥を驚かせた。また著書とその内容は、人気グルメマンガの『美味しんぼ』でも詳しく紹介された(単行本第101巻に収録)。
[編集] スタンス
安部は添加物全般を全否定しているものではない。食品添加物が急速に普及しだした時期が、高度経済成長期や家庭の主婦の多くがパートに出るようになった頃と重なる点を踏まえ、それまでなら利用不能だった食材の有効活用でゴミを減らし利益率も上げ、女性の社会進出にも貢献してきているなど長所・役割もあると述べている。
しかし過度の添加物への依存が危険である事も自らの経験から熟知しており、食品メーカーには一層の情報公開を促すと共に、消費者にもウェブサイト(日経BP社『SAFETY JAPAN』)のインタビューで食品添加物について以下のように述べている。
- 「(食品添加物を利用することで実現した)簡単で便利な生活もいいけれど、その代償として失っているものは確実にあります。それが何なのか、本当にこのままでよいのか。この辺りで立ち止まって、一度きちんと考えてみてはどうでしょうか。私の話がそのきっかけになるのであれば、それが一番うれしいことです。」
[編集] 批判
フリー科学ライターの松永和紀は著書『メディア・バイアス』(光文社新書、2007年、ISBN 4334033989)で、多くのメディア(テレビ・週刊誌など)がこの本に書かれていることを鵜呑みにして伝えたことを批判し、
- 「プロの書き手、取材者であれば、著者が『食品添加物の神様と呼ばれた』と自ら書いていることに注目して本当かどうか検証し、添加物業界や日本食品衛生学界でこの著者を知るものが皆無であることに気付くべきでしょう」
- 「情報の受け手は、著者の勤務先の電話番号まで入った本などめったにない、という事実を踏まえて提供されている情報を受け止め、真価を慎重に見極めるべきでしょう」
と書いている。
上記批判に対しては『博士も知らないニッポンのウラ』出演時に、「一般の主婦の方にも理解しやすいように、化学的論証の部分を大幅に省略しており、誤解を招く点があったかも知れない」と述べている。
ほか、連鎖販売取引を行っているナチュラルグループ本社の関連団体である社団法人日本緑十字社(久司道夫社長)のセミナー「学歴より食歴」の講師をしているという指摘がある。[1]
[編集] 関連事項
[編集] 外部リンク
- 安部司 公式ホームページ
- 食品の裏側”を明らかにする(日経BP社『SAFETY JAPAN』)
[編集] 著書
- 『食品の裏側—みんな大好きな食品添加物』東洋経済新報社、2005年 ISBN 4492222669
- 『食品の裏側』東洋経済新報社 2005.11.10
- 『なにを食べたらいいの?』新潮社 2009.1.30

