マーティン・マレー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マーティン・マレー
基本情報
本名 マーティン・マレー
階級 スーパーミドル級
身長 183cm
リーチ 185cm
国籍 イギリスの旗 イギリス
誕生日 (1982-09-27) 1982年9月27日(41歳)
出身地 マージーサイド州セントヘレンズ
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 46
勝ち 39
KO勝ち 17
敗け 6
引き分け 1
テンプレートを表示

マーティン・マレーMartin Murray1982年9月27日 - )は、イギリスの元プロボクサーマージーサイド州セントヘレンズ出身。元WBA世界ミドル級暫定王者。 過去の犯罪歴からアメリカ入国ビザが取得できないためアメリカで試合が行えない[1]

来歴[編集]

2007年9月22日、プロデビュー。

2008年11月22日、ヨークホールにて、プライズファイター 4: ミドル級1に出場、3戦全勝でミドル級トーナメントを優勝し金一封を獲得。

2010年7月16日、グレーター・マンチェスターボルトンのボルトン・アリーナで行われたコモンウェルスイギリス連邦ミドル級王座決定戦でピーター・ミトレブスキー・ジュニアと対戦し、12回3-0(3者共に120-109)の判定勝ちを収め王座を獲得に成功した。

2010年11月26日、ボルトンのリーボック・スタジアムで行われたWBAインターコンチネンタルミドル級王座決定戦でカルロス・ナスシメントと対戦し、3回1分40秒TKO勝ちを収め王座を獲得した。

2011年4月16日、マンチェスターにあるマンチェスター・アリーナでジョン・アンダーソン・カーバルホと対戦し、4回2分20秒TKO勝ちを収めWBA王座を初防衛した。

2011年6月18日、ウィガンのロビンパークセンターでニック・ブラックウェルと対戦し、ブラックウェルの5回終了時棄権により、コモンウェルスイギリス連邦王座は初、WBAインターコンチネンタル王座2度目の防衛、BBBofC英国王座獲得に成功した。

2011年12月2日、WBA世界ミドル級スーパー王者フェリックス・シュトルムドイツマンハイムにあるSAPアレーナで対戦し、12回1-1(112-116、114-114、115-113)の判定で引き分けに終わり王座獲得に失敗した[2]

2012年11月24日、マンチェスターにあるマンチェスター・アリーナにて、リッキー・ハットンの前座でホルヘ・ナバーロとWBA世界ミドル級暫定王座決定戦を行い、6回1分40秒TKO勝ちを収め王座を獲得した。

2013年4月23日、アルゼンチンブエノスアイレスにあるエスタディオ・ホセ・アマルフィターニにてWBC世界ミドル級王者セルヒオ・マルチネスと対戦し、プロ初敗戦となる12回0-3(3者共に112-115)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[3]

2013年11月23日、当初は同年12月11日にオーストラリアでWBA世界ミドル級12位のガース・ウッドと初防衛戦を行う予定だったが中止になり、代替試合としてカール・フローチVSジョージ・グローブスの前座で試合をする予定だったが、マレーがウイルス感染症に罹り中止となった[1][4]

2013年12月14日、ロンドンエクセル展覧会センターセルゲイ・コミットスキーとノンタイトル8回戦を行い、8回判定勝ちを収めた。

2013年12月29日、WBA世界ミドル級正規王者ゲンナジー・ゴロフキンスーパー王座認定の申請がWBAによって拒否され[5][6]、ゴロフキンは正規王座に据え置かれることになった。これによりマレーも暫定王座に留まることになり[5]、翌年の2月21日に王座決定戦として予定していたジャロッド・フレッチャーとの一戦も暫定王座の初防衛戦として行われることに変わった[6][7]。同月21日に暫定王座決定戦を制して暫定王座を獲得したディミトリー・チュディノフも、暫定王者ではなく挑戦者決定戦の勝者扱いとして指名挑戦者に変更され、様々な混乱が生じた[5][8][9][10]

2014年2月1日、モンテカルロモンテカルロ・スポーティングでWBA世界ミドル級3位のジャロッド・フレッチャーと防衛戦を行う予定だったが、マレーがトレーニング中に拳を骨折したことにより試合は中止となった[11][12][13]

2014年2月22日、交渉を重ねていたフェリックス・シュトルム及びゲンナジー・ゴロフキンとの対戦をマレーが受け入れなかったとして、所属していたハットン・プロモーションがマレーを契約解除にしたことを公表した[14]

2014年3月7日、マレーが2012年11月24日に暫定王座を獲得して以来1度も防衛戦を行わなかったとして王座剥奪となった[15]

2014年3月7日、南アフリカの大手プロモーターであるロドニー・バーマンのゴールデングローブス・プロモーションズとゲンナジー・ゴロフキンとの対戦を含めた3試合契約を交わしアフリカ人以外で初の契約者となった[16]

2014年6月21日、モンテカルロのモンテカルロ・カジノでマックス・ブーサックとWBC世界ミドル級シルバー王座決定戦を行い12回3-0(2者が119-109、117-112)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[17]

2014年10月25日、モンテカルロのモンテカルロ・スポーティングでドメニコ・スパダと対戦し7回1分25秒3-0(67-66、68-63、69-63)の負傷判定勝ちを収め初防衛に成功した[18]

2015年2月21日、モンテカルロのモンテカルロ・スポーティングでWBA・IBO世界ミドル級スーパー王者でWBC世界ミドル級暫定王者のゲンナジー・ゴロフキンと対戦し、プロ初のKO負けとなる11回50秒TKO負けを喫しWBAスーパー王座、WBC暫定王座、IBO王座の獲得に失敗した[19]

2015年6月5日、ゴールデングローブス・プロモーションズと契約が満了となりエディー・ハーンマッチルーム・スポーツと契約を交わした[20]

2015年11月21日、ハノーファーTUIアレーナWBO世界スーパーミドル級王者アルツール・アブラハムと対戦したが12回1-2(115-112、112-115、111-116)の判定負けで2階級制覇に失敗した[21]

2016年6月25日、O2アリーナでWBAインターナショナルスーパーミドル級王者でWBA世界スーパーミドル級4位のジョージ・グローブスと対戦し、0-3(3者共110-118)の判定負けを喫し王座獲得に失敗、この試合はWBA世界スーパーミドル級挑戦者決定戦も兼ねていた為、WBA王座への挑戦権獲得にも失敗した[22][23]

2016年11月12日、モナコのモンテカルロでルイス・オルティスVSマリック・スコットの前座でアルツール・アブラハムと再戦予定だったが、アブラハムが肘を負傷したため中止になった[24]

2018年3月21日、ビリー・ジョー・ソーンダースとの試合が4月14日に予定されていたが、ソーンダースがトレーニング中に手を負傷した為、試合が6月23日まで延期されることが発表された[25]

2018年12月22日、ハッサン・ヌダム・ヌジカムと対戦し、判定負けを喫した[26]

2020年12月4日、ウェンブリー・アリーナでWBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダースと対戦したが、判定負けを喫して王座獲得に失敗した。

2020年12月23日、現役引退を発表した[27]

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b Golovkin vs. Murray Deal Reached For February 1”. BoxinScene.com (2013年11月9日). 2013年11月9日閲覧。
  2. ^ ボクシング・マガジン』2012年1月号、ベースボール・マガジン社、2011年、雑誌08033-1、58頁。
  3. ^ マルティネス意外な苦戦 地元で王座死守 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年4月28日
  4. ^ Martin Murray says sorry to fans after virus forces him out of fight”. SthelensStar.co.uk (2013年11月20日). 2013年11月26日閲覧。
  5. ^ a b c Golovkin keeps status”. WBA公式サイト (2013年12月29日). 2014年2月10日閲覧。
  6. ^ a b WBA will NOT recognize Chudinov as interim champion, Murray-Fletcher for interim (not regular) belt, Golovkin denied “super” status”. FightNews (2013年12月28日). 2014年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月10日閲覧。
  7. ^ Martin Murray’s fight against Fletcher won’t have WBA 160 lb. title on the line”. BoxingNews24 (2013年12月29日). 2014年2月10日閲覧。
  8. ^ Golovkin to get WBA “super” title, Murray-Fletcher meet for WBA “regular” title, both to fight on same card in Monte Carlo Archived 2013年12月23日, at the Wayback Machine. Fightnews.com 2013年12月18日
  9. ^ ゴロフキンがスーパー王者に、暫定王者チュディノフ Boxing News(ボクシングニュース) 2013年12月23日
  10. ^ ゴロフキンは正規王者のまま、迷走のWBAミドル級 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年12月29日
  11. ^ Martin Murray talks about hand injury, Felix Sturm and 2014 ambition”. SthelensStar.co.uk (2014年1月16日). 2014年2月10日閲覧。
  12. ^ M. Murray Reportedly Injured, Pulls Out Of Fletcher Bout”. BoxingScene.com (2014年1月8日). 2014年2月10日閲覧。
  13. ^ ラウンドアップ(海外版) Boxing News(ボクシングニュース) 2014年1月14日
  14. ^ Hatton Promotions issues statement on Martin Murray departure”. BoxRec News (2014年2月22日). 2014年3月1日閲覧。
  15. ^ Martin Murray stripped of WBA interim belt”. Fightnews.com (2014年3月7日). 2014年3月11日閲覧。
  16. ^ Martin Murray Inks Multi-Fight Deal With Golden Gloves”. Boxing Scene.com (2014年3月7日). 2022年11月4日閲覧。
  17. ^ Martin Murray Grabs WBC Gold, Dominates Bursak”. Boxing Scene.com (2014年6月21日). 2022年11月4日閲覧。
  18. ^ Martin Murray Beats Spada in Seven, Golovkin Next?”. Boxing Scene.com (2014年10月25日). 2022年11月4日閲覧。
  19. ^ ゴロフキン13連続KO防衛、マーレイを11回TKO Boxing News(ボクシングニュース) 2015年2月22日
  20. ^ Murray moving to 168 in new deal with Matchroom”. ESPN.com (2015年6月6日). 2015年6月6日閲覧。
  21. ^ アブラハム2-1判定勝ち、マーレイ4度目も実らず Boxing News(ボクシングニュース) 2015年11月22日
  22. ^ Groves tops Murray, Eubank destroys Doran Fightnews.com 2016年6月25日
  23. ^ ジョシュアが7回KO勝ち、IBFヘビー級初防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年6月26日
  24. ^ Arthur Abraham injures elbow, withdraws from Martin Murray rematch”. ESPN.com (2016年10月27日). 2016年10月29日閲覧。
  25. ^ Billy Joe Saunders gets hurt so Martin Murray fight postponed”. ESPN.com (2018年3月21日). 2018年4月12日閲覧。
  26. ^ Boxing: Martin Murray retires after defeat to N'Dam in Manchester”. Liverpool Echo News (2018年12月24日). 2019年1月3日閲覧。
  27. ^ Martin Murray, Veteran Contender, Announces Retirement”. Boxing Scene.com (2020年12月23日). 2021年1月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

暫定王座決定戦 対戦者
ホルヘ・ナバーロ
WBA世界ミドル級暫定王者
2012年11月24日 - 2014年3月7日(剥奪)
次暫定王者
剥奪により消滅