ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

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ボーダレス・アートミュージアム NO-MA
施設外観(2009年2月)
地図
ボーダレス・アートミュージアム NO-MAの位置(滋賀県内)
ボーダレス・アートミュージアム NO-MA
ボーダレス・アートミュージアム NO-MA (滋賀県)
施設情報
専門分野 障害者アートを含むアール・ブリュット
館長 大西暢夫
事業主体 社会福祉法人滋賀県社会福祉事業団
管理運営 ボーダレス・アートミュージアムNO-MA運営委員会
開館 2004年
所在地 523-0849
滋賀県近江八幡市永原町上16
位置 北緯35度8分15.5秒 東経136度5分40.1秒 / 北緯35.137639度 東経136.094472度 / 35.137639; 136.094472座標: 北緯35度8分15.5秒 東経136度5分40.1秒 / 北緯35.137639度 東経136.094472度 / 35.137639; 136.094472
プロジェクト:GLAM
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建物内部

ボーダレス・アートミュージアム NO-MA(ボーダレス・アートミュージアム ノマ)は、滋賀県近江八幡市にある美術館である。当館はアール・ブリュット(アウトサイダー・アート)の一部をなす障害者による美術作品の展示を目的とする施設である。

概要[編集]

近江八幡市の中心部、重要伝統的建造物群保存地区としても知られる八幡地区永原町にあり、昭和初期に建てられた町屋、旧野間邸をオルタナティヴ・スペース英語版として展示施設に改築して利用している。当館は日本財団の助成を得て[1]社会福祉法人滋賀県社会福祉事業団によって2004年平成16年)にボーダレス・アートギャラリー NO-MAとして開館し、2007年(平成19年)に現在の名称に改称した。

絵本作家はたよしこをアート・ディレクターとし、「ボーダレス」の意味に込められた、障害者アートだけにとらわれない企画を模索している。はたは1995年(平成7年)から新たなアール・ブリュットの作家の発掘に取り組み、その記録を公表している[2][3]。ちなみに、「ボーダレス・アート」は当館の設立にあたり、その場を象徴するために編み出された造語である[4]

写真家映画監督大西暢夫が開館当初より当館発行の出版物などの取材でアール・ブリュットの作家と作品の写真や映像を撮影する[5][6][7]。2023年に大西暢夫が館長に就任する[8][9]

歴史[編集]

年表[編集]

  • 2004年平成16年):ボーダレス・アートギャラリー NO-MAとして開館[10]
  • 2007年(平成19年):ボーダレス・アートミュージアム NO-MAに改称[10]

名称の由来[編集]

町屋の家主、旧野間邸が由来。それが転じて、「NO-MA」の名が付いた。

海外との連携[編集]

2006年スイスローザンヌアール・ブリュット・コレクションとの連携企画に取り組み、2008年 - 2009年に「JAPON」展が開催された[10]。その後、フランスパリにあるアル・サン・ピエール美術館の申し入れにより、2010年 - 2011年に「アール・ブリュット・ジャポネ」が開催され、来場者は12万人となった[10]。その後、フランス・ナントにある国立現代芸術センターリュー・ユニックで「KOMOREBI」展が開催された[10][11]

周辺施設[編集]

ミュージアム周辺の町並み

利用案内[編集]

  • 開館時間:11時00分 - 17時00分[12]
  • 休館日:月曜(祝日の場合は次の平日)・年末年始と展示替え期間[12]
  • 観覧料:有料(※中学生以下または障害者とその付添い(1名)は無料)[12]

アクセス[編集]

交通機関
自動車

脚注[編集]

  1. ^ アール・ブリュット支援”. 日本財団. 2023年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。
  2. ^ ボーダレスの証明 はたよしこという衝動”. NO-MA アーカイブ. ボーダレス・アートミュージアム NO-MA (2021年). 2023年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。
  3. ^ ボーダレスの証明 はたよしこという衝動”. アートスペース コージン. ピックアップ〜co-jin以外の展示・イベント. きょうと障害者文化芸術推進機構 (2021年). 2023年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。
  4. ^ 原田綾子(社会福祉法人グロー 展覧会担当): “アートディレクター はたよしこが紡いだ言葉”. ボーダレス・アートミュージアムNO-MA ブログ. ボーダレス・アートミュージアムNO-MA (2023年4月25日). 2023年10月11日閲覧。
  5. ^ 監督・編集:代島治彦/撮影:代島治彦 大西暢夫 栗原朗『アール・ブリュット・ジャポネ展 パリ市立アル・サン・ピエール美術館 ドキュメンタリー 日本のアール・ブリュット パリに上陸するの巻』〈社会福祉法人 滋賀県社会福祉事業団〉、2011年、DVD
  6. ^ アウトサイダー・アートの作家たち 写真 大西暢夫 Outsider Artists of Japan”. NITESHA. 2023年12月17日閲覧。
  7. ^ 大西暢夫写真展 つくり手たちのこだわり 職人、アール・ブリュットの作者、独学の仏像づくり―写真家、大西暢夫がとらえた10人の肖像”. ボーダレス・アートミュージアムNO-MA. 社会福祉法人 GLOW (2018年). 2023年12月17日閲覧。
  8. ^ アメニティーフォーラム27 パンフTEXT 【呼びかけ文】”. 「第27回アメニティーフォーラム」参加へのご案内. NPO法人 全国地域生活支援ネットワーク (2023年11月24日). 2023年12月17日閲覧。
  9. ^ 境界 意識を変えて新しいステージへ 関係性から壁を取り払う”. 【Walk on The Outside? 障害×表現は特別ですか】⑤. 西日本新聞 (2023年12月13日). 2023年12月17日閲覧。
  10. ^ a b c d e コンセプト - NO-MAについて”. ボーダレス・アートミュージアム NO-MA. 2023年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。
  11. ^ 日本のアール・ブリュット「KOMOREBI」展”. 2017 ジャパン×ナントプロジェクト. 2017 ジャパン×ナントプロジェクト実行委員会. 2023年10月11日閲覧。
  12. ^ a b c 来館情報”. ボーダレス・アートミュージアムNO-MA. 2023年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。
  13. ^ a b アクセス”. ボーダレス・アートミュージアムNO-MA. 2023年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]