ヘリオス (競走馬)

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競走馬におけるヘリオスとは、

  1. 日本の、1957年生まれの競走馬、種牡馬。本項で記述。
  2. 日本の、2001年生まれの競走馬[1]。父ジョリーズヘイロー、母父ダンサーズイメージ地方競馬で2戦するも未勝利に終わった。
  3. 日本の、2007年生まれの競走馬[2]。父スパイキュール、母父ウッドマン中央競馬、地方競馬合わせて32戦8勝の戦績を残した。
  4. 日本の、2016年生まれの現役競走馬[3]。父オルフェーヴル、母父フレンチデピュティ。2022年10月現在、リステッド競走を含めたオープン3勝を挙げており、根岸ステークス黒船賞かきつばた記念マイルチャンピオンシップ南部杯では2着、JBCスプリントでは3着となっている。

ヘリオス
欧字表記 Helios[4]
品種 サラブレッド[4]
性別 [4]
毛色 栗毛[4]
生誕 1957年5月13日[4]
死没 1977年12月2日[5]
ブッフラー[4]
ミスハイペリオン[4]
母の父 カーレッド[4]
生国 日本の旗 日本北海道浦河郡浦河町[4]
生産者 小島哲雄[4]
生産牧場 大島牧場[4]
馬主 飯塚一
加藤弘[4]
調教師 大久保亀治京都[6][4]
競走成績
タイトル 啓衆社賞最優秀スプリンター(1960年)
啓衆社賞最優秀スプリンター(1961年)
生涯成績 46戦14勝[4][6]
獲得賞金 1301万6550円[4]
勝ち鞍 札幌改築記念(1960年)
京都盃(1960年)
京都記念・秋(1960年・1961年)
阪神大賞典(1961年)
ニユーイヤーS(1961年)
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ヘリオス(欧字名:Helios1957年5月13日 - 1977年12月2日)は、日本競走馬種牡馬[4]。主な勝ち鞍に1960年京都盃京都記念・秋1961年阪神大賞典、京都記念・秋。

経歴[編集]

1957年(昭和32年)5月13日、北海道浦河郡浦河町大島牧場にて生誕。育成トレーニングを積んだ後、京都競馬場[注 1]大久保亀治厩舎に入厩する。

1959年(昭和34年)8月15日、3歳夏の函館競馬場での新馬戦に於いてデビュー。厩舎の主戦騎手であった大久保正陽を背にデビュー戦は8着という成績であった[7]

初勝利はデビュー4戦目の京都競馬場の平場オープンでその後に特別戦で1勝した後は勝つことがなかなか出来ず、1960年(昭和35年)の4歳クラシック路線に乗ることは叶わず、結局4歳春は平場オープンで3勝を挙げたに留まる[7]。しかしその年の第1回宝塚記念阪神競馬場、芝 1,800m)に果敢に挑戦、4番人気に支持されたがホマレーヒロの8着に敗れた[8]

宝塚記念の後、夏の札幌競馬場で2戦1勝を挙げると、9月の京都盃で1番人気に応えて重賞初制覇を果たす[7]。だがクラシック最後の菊花賞には見向きもせず、中距離の平場オープンを走った後に11月の京都記念【秋】[注 2]で勝ち、重賞2勝目を挙げた[9]。この年の暮には第5回有馬記念に出走し、スターロツチオーテモンコマツヒカリなどの強豪と戦うも8着に敗れた[10]

1960年のヘリオスは、クラシック路線から外れた形での蹄跡であったが、地味な活躍が評価されて啓衆社賞最良スプリンター競馬ニホン賞昭和35年度準優秀馬に選出された[11]

1961年(昭和36年)は、正月のニューイヤーステークスを勝った後は中距離路線を進んだが、スワンステークス[注 3]2着[7]、第2回宝塚記念3着[12]など比較的安定した成績であった。秋は前年に続いて京都記念【秋】を連覇し、阪神大賞典も勝つなど重賞を2勝した[7]。こうした活躍もあり、前年に続いて啓衆社賞最良スプリンターに選出された[7]

1961年(昭和37年)は中山競馬場での金杯(8着)のあと、京都競馬場での平場オープン1着を最後に現役を引退した[7]

現役引退後は種牡馬となり、1970年代に活躍して“走る労働者”の異名を取ったイナボレスサンケイ賞オールカマー金杯目黒記念愛知杯)を世に送り出した。

1977年に死亡した[5]

血統表[編集]

ヘリオス血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 プリンスローズ系
[§ 2]

*ブッフラー
Bouffleur
イギリス 1952 栗毛
父の父
Prince Chevalier
フランス 鹿毛 1943
Prince Rose Rose Prince
Indolence
Chevalerie Abbot's Speed
Kassala
父の母
Monsoon
イギリス 鹿毛 1941
Umidwar Blandford
Uganda
Heavenly Wind Tai-Yang
Godetia

*ミスハイペリオン
Miss Hyperion
アメリカ 1950 栗毛
Khaled
イギリス 黒鹿毛 1943
Hyperion Gainsborough
Selene
Eclair Ethnarch
Black Ray
母の母
Mad Joss
アメリカ 栗毛 1933
Bunting Pennant
Frillery
Jostle Mad Hatter
Joss
母系(F-No.) (FN:2-n) [§ 3]
5代内の近親交配 Swynford 5x5 [§ 4]
出典
  1. ^ [13], [14]
  2. ^ [14]
  3. ^ [13], [14]
  4. ^ [13], [14]


脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この当時は現代のような栗東トレーニングセンターは存在しておらず、調教師が競馬場ごとに厩舎を構えて競走馬を管理するシステムであった。
  2. ^ この当時の京都記念競走は春と秋の年2回開催であった。
  3. ^ 1961年当時は1,800mで施行されており、現在のような短距離マイル路線の重賞でなかった。

出典[編集]

  1. ^ ヘリオス|JBISサーチ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年6月24日閲覧。
  2. ^ ヘリオス|JBISサーチ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年6月24日閲覧。
  3. ^ ヘリオス|JBISサーチ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年6月24日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p ヘリオス|JBISサーチ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2021年5月31日閲覧。
  5. ^ a b ヘリオス”. 血統書サービス. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2021年5月31日閲覧。
  6. ^ a b ヘリオス|競走馬データ”. netkeiba.com. 2021年5月31日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g ヘリオス 優駿達の蹄跡
  8. ^ 第1回宝塚記念競走 日本中央競馬会
  9. ^ 第30回京都記念 優駿達の蹄跡
  10. ^ 第5回有馬記念競走 日本中央競馬会
  11. ^ nihon_calendarの2019年5月29日のツイート2021年5月30日閲覧。
  12. ^ 第2回宝塚記念 日本中央競馬会
  13. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ヘリオス|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2021年5月31日閲覧。
  14. ^ a b c d ヘリオスの血統表”. netkeiba.com. 2021年5月31日閲覧。

外部リンク[編集]