プレリアル (フリゲート)

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プレリアル
基本情報
建造所 アルストム=アトランティーク造船所
運用者  フランス海軍
艦種 フリゲート
級名 フロレアル級フリゲート
艦歴
発注 1989年
起工 1990年9月11日
進水 1991年3月16日
就役 1992年5月20日
要目
排水量 基準 2,600 t
満載 2,950 t
全長 95.5 m
最大幅 14.0 m
吃水 4.3 m
機関 ディーゼルエンジン方式、2軸推進
SEMT ピルスティク6PA6 L280ディーゼルエンジン × 4基(8,800 HP
ボードアン 12P15 2SRディーゼル発電機 × 3基(590 kW
アルストムAA 49L9発電機 × 3基
Ulstein艦首スラスター × 1基(200 kW)
速力 最大速 20 kt
航続距離 巡航15 ktで10,000海里
乗員 100名
兵装 CADAM 100mm単装砲 1基
F2 20mm単装機関砲 × 2基
MM40SSM単装発射機 × 2基
L5 533mm5連装魚雷発射管 × 2基
搭載機 AS 565 パンテル × 1機
C4ISTAR CSEE Najir火器管制装置 × 1基
レーダー DRBV-21対空捜索 × 1基
RM1290航海 × 1基
RM1290着艦 × 1基
探索装置・
その他装置
フルノ測深システム
電子戦
対抗手段
CSEE Mk.2デコイ発射機 × 1基
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プレリアルフランス語: Prairial, F 731)は、フランス海軍フロレアル級フリゲート2番艦。艦名はフランス革命暦牧草月に由来する。

艦歴[編集]

「プレリアル」は、アルストム=アトランティーク造船所で建造された。1990年9月11日に起工し、1991年3月16日に進水、1992年5月20日に就役した。

1993年6月11日南太平洋にあるフランス領ポリネシアパパラfr:Papara)と命名都市の関係を結ぶ。「プレリアル」はポリネシアのパペーテに配備され、フランスの海外県・海外領土経済水域の警備を主任務とし、海洋における諸任務に当たる。

「プレリアル」は南太平洋に配備されているため、中南米諸国や東アジアおよび東南アジア・太平洋諸国などを訪問している。1993年には南北アメリカ諸国を、1994年には西太平洋諸国を、1996年には再び南北アメリカ諸国を、1997年には南北アメリカ諸国と西太平洋諸国を訪問し、同じ年には欧州宇宙機関大気圏再突入実験機en:Atmospheric reentry demonstrator)の回収任務に就いた。1999年に西太平洋諸国を訪問し、特にロシア連邦ウラジオストク中華人民共和国青島への訪問が含まれる。2000年には太平洋諸国を中心に日本にも立ち寄った。2001年の西太平洋諸国訪問はベトナムホーチミン市が含まれる。2002年は西太平洋諸国を、2003年は南北アメリカ諸国と西太平洋諸国を、2006年に北米諸国を、2008年に再び北米諸国を、2009年には南北アメリカ諸国を訪問した。

2010年2012年2014年2022年リムパックに参加している。

2023年4月9日から10日にかけて、中国人民解放軍台湾周辺で軍事演習を行なっていた台湾海峡を航行した[1]。台湾海峡は国際海峡であるにもかかわらず中華人民共和国が外国艦艇の通航に拒否反応を示しているが、フランス外務省報道官は「わが国は台湾海峡の現状維持を支持」しており、「インド太平洋は開かれた地域であるべきだ」と語った[1]

同年4月20日及び21日、関東南方訓練海域において、海上自衛隊護衛艦くまの」と日仏共同訓練(オグリ・ヴェルニー23)を実施し[2]、21日に横須賀市の海上自衛隊横須賀基地に親善寄港した。本艦の横須賀寄港は17年ぶり2回目[3]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]