コラット
| コラット | |
|---|---|
| 原産国 | |
| 別名 | シィ・サワット |
コラット(泰:โคราช,英:Korat)は、タイ王国に起源を有する、猫の一品種。
目次 |
[編集] 概要
タイ王国の北東部に位置するコラット地方に自然発生したこの品種は、往時のこの国を統べたラーマ五世という王の命名と伝えられるその名[1]に加え、「幸運の猫」を意味するシ・サワットという異称を有してもいる。[文献1 1] その起源はアユタヤ王朝の時代(西暦1350〜1767年)にまで遡るものと考えられている。この時代に記された文書の内に、高原地方たるコラットに生息する、シ・サワットという銀青色の猫の話が現れる。「滑らかな毛の先端は雲のごとく、付け根は銀のごとく、その瞳は蓮の葉においた露のように輝く」と称され、この時代には既に幸福と繁栄の象徴として大切にされていた。[文献1 1][文献2 1]
19世紀の後半にあたる1880年代にあって、ある英国の猫展覧会にて「純青色(ソリッド・ブルー)のシャム」との触れを携えながらに登場。これが西欧への初めての紹介であったものとされている。そして20世紀も半ばに差し掛かった頃―1959年にジーン・ジョンソンという名の婦人によって米国の地へと紹介された。[文献2 1]
やがてその米国で猫の一品種としての公認を1965年に獲得したのち、1972年に英国の地へと最初のつがいが持ち込まれた。そして1975年に至って、その英国でも一猫種としての公認を獲得したのであった。[文献2 1]
[編集] 特色
筋肉が非常に発達した丸みのある猫で、その銀青色(シルバー・ブルー)の被毛から「銀色の猫」と形容され、その身体の大きさとその色合いについては、ロシアンブルーのそれとの類似性が見出だされもする。[文献2 1][文献1 1]
身体に密着したその被毛は、銀青一色にして、その毛先が銀白色に輝いており、毛質は細く、絹のごとく柔らかにして、サテン生地のような光沢を持つ。[文献1 1] その色合いはこの品種―コラットに特有のものである。[文献3 1] この毛先の銀白の輝きは、成猫になってからようやく現れるもので、誕生からこれの出現までにはおおよそ2年の時を要する。[文献2 1] なだらかな曲線を描くハート型の頭部に広く平らな額を持つ。[文献1 2] 被毛の色合いに同じく独特のものに類されるこの頭部の形は、両目が一際大きく、かつその間隔が広く、更には眼窩に窪みが形成されているという特色群の複合から出来上がっている。[文献3 1]
「まん丸」とも「用心深い」とも形容される目つきをしており、眼色は緑色または琥珀味を帯びた緑色で、その深みと輝きの様は格別の高評を集めている。[文献1 2] 被毛の先端の輝きと同様に、この眼色の鮮やかさは、生後おおよそ2年を過ぎてようやく現れる。[文献2 1]
その並外れた頭の良さはしばしば特筆されるところである。物覚えが非常に速い。ある飼い主が自宅を留守にしていた間に、退屈のあまり水洗トイレの流し方を習得したうえで、水を流して遊んでいたというコラットの話が米国のカリフォルニアから報告されたことがある。[文献3 2] 視覚と嗅覚および聴覚の並外れた鋭さも指摘される。[文献4 1]
極めて稀にではあるものの、GM1あるいはGM2と呼ばれる、神経と筋肉が冒される障害を持つ個体が存在している。この先天性疾患については、ちょうど21世紀に入った頃に、これを遺伝子検査によって排除するための国際的な取り組みが始動している。[文献2 1]
[編集] 性格
その気質面の傾向は、社交的にして遊び好きで、人懐っこくマイペース。飼い猫としてのコラットは、飼い主がかまってやらなかったらいじける傾向が強い。[文献2 1] 飼い主に対しての束縛心が非常に強度であると同時に忠誠心も強い。[文献3 2] 基本的には頑固で強情な猫である。[文献2 1]
[編集] 出典
[編集] 文献
- 『世界の猫カタログ』 1998年8月25日 ISBN 440510641X ― 頁98〜99:『コラット』
- 『新猫種大図鑑』 第1版第2刷 2006年5月20日 ブルース・フォーグル ISBN 4938396661 ― 『短毛種』 ― 『イエネコの種類』
- 『世界のネコたち』 2000年9月1日 グロリア・スティーブンス ISBN 463559615X ― 『ネコたちのプロフィール』 ― 頁92〜93:『コラット』
- 『猫のすべてがわかる本』 1998年11月 スージー・ペイジ ISBN 458416231X ― 『品種ガイド』 ― 頁162〜163:コラット
- ^ 頁163
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