ロラタジン
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| 臨床データ | |
|---|---|
| 胎児危険度分類 | B1(AU) B(US) |
| 法的規制 | GSL (UK) OTC (US) OTC(Canada) |
| 識別 | |
| ATCコード | R06AX13 |
| KEGG | D00364 |
| 化学的データ | |
| 化学式 | C22H23ClN2O2 |
ロラタジン (Loratadine) とは、米国のシェリング・プラウ(現:米メルク)から発売されている持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤である。商品名はクラリチン (Claritin)。CAS登録番号は [79794-75-5]。
日本では米メルク日本法人のMSD株式会社(←シェリング・プラウK.K.)と塩野義製薬から販売されている。
目次 |
[編集] 概要
一錠中にロラタジンを10mg含有するクラリチン錠(2002年発売 )・クラリチンレディタブ錠(2004年発売)のほか、1g中に同量のロラタジンを含有するクラリチンドライシロップ1%(2008年発売)の三種類が日本で発売されており、当該薬剤は指定医薬品・処方せん医薬品である。クラリチンは、旧シェリング・プラウの主力商品の一つであり、アレグラ(塩酸フェキソフェナジン、2000年発売)、塩酸セチリジン(塩酸セチリジン、1998年発売)などと並び、世界で最も消費されている第二世代抗ヒスタミン薬の一つである。
(上記の年号は日本に於いての情報である。)
[編集] 特徴・副作用など
ロラタジンの最も大きな特徴は、副作用として眠気があらわれることが少なく、眠気の発現頻度がプラセボと比較しても有意な差が認められない点である。外国人データによれば、ロラタジンは空軍パイロット及び民間航空会社パイロットを対象にフライトシミュレーションを実施した際、プラセボと比較してパイロットの航空機操作能力に影響を与えなかったとされる。
また、最近米国で行われた臨床試験 (Cognitive effects of Loratadine:Effect on Allergy Response) によると、ロラタジンを服用しているアレルギー疾患患者と、アレルギー疾患を持たない健常人と注意力や集中力などの認知機能が同等であることが示された。
日本に於いて承認されている抗ヒスタミン薬のうち、添付文書の重要な基本的注意の箇所に眠気を催すことがある旨のないものは、現在のところ本剤と塩酸フェキソフェナジン(アレグラ)に限られている。また、ロラタジンは持続性を有するため、一日一回の服用だけで足りる。 なお、レディタブ錠は、口腔内速溶錠であるため、水なしで服用可能である。
重篤な副作用が起きる可能性は低めだが、1日1回の服用で済む故に、患者によっては他の1日2回以上服用の同類の薬剤(塩酸フェキソフェナジンや塩酸オロパタジン(アレロック)など)と比べて効果(症状の改善)が出にくいことがある。
妊婦に処方しても安全と考えられており、抗ヒスタミン薬のなかでは第一選択薬となっている(疫学データあり)
[編集] 効能
日本に於いてロラタジンは、アレルギー性鼻炎(→花粉症)・蕁麻疹・皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒に対し、その効能・効果が認められている。
[編集] 諸外国の状況
ロラタジンの国際誕生は1987年であり、日本以外の地域においては決して新しい薬と言えるものではない。米国においては、既に特許期限が経過しており、医療用医薬品としては後発医薬品が発売されているほか、2002年よりスイッチOTCとして市販もされており、2005年3月迄の米国での総売上高は10億ドル超である。これは全米で販売されているOTC薬の中で総売上高が3位以内だという。
2000年にアメリカの医療用クラリチンの広告について、ユーザー(患者)の約半分は効果が出なかったにもかかわらず、100%に近いユーザーに効果があったとして需要を誇張し薬剤の値段を釣り上げた疑いで、翌年に現地の多数の消費者団体が訴訟を起こしている。
[編集] クラリとティン
「クラリとティン」(Clari&Tin) は、ROBOTの野村辰寿が創作した、動物のキャラクターが何処かのサバンナで繰り広げる物語(絵本)。クラリチンの販促ツールとして2002年にシュリング・プラウ株式会社がROBOTに依頼して制作されたものである。
日本では医療用医薬品の一般向けの宣伝活動は薬事法により厳しく規制されているが、この「クラリとティン」はタイトルが該当製品名と語感が似ており、キャラクターが蕁麻疹っぽい症状を出したり、大きなくしゃみをするなどクラリチンの適応症状に沿った描写があり、薬品の宣伝と捉えることもできる。しかし本編中に薬を飲むなどの描写がなく、また、「クラリとティン」はあくまでROBOTのキャラクターである事などから、特に問題はないとされている。
その絵本が基本的にクラリチン納入先の医療機関へ頒布され、待合室などで利用者向けに閲覧できるようにした所から、同氏のストレイシープに似た独創的な世界観やキャラクターなどが子供やその母親を中心に広く受け入れられ、それまで医療機関頒布用だけだった絵本が、2004年に主婦の友社から第1巻が発売された。 現在、医療機関頒布用では第10巻まである。
版権元のROBOTから一時期「クラリとティン」関連のグッズが販売されたこともあるが、出版物としては先の第1巻のみで絶版となってしまっている。その後『クラリとティンのたび』として、2巻~3巻が汐文社より2009年8月1日に発売された。
- キャラクター・ストーリーについては公式サイトなどを参照されたい。
[編集] 外部リンク
- クラリチン(英語)(米国MSD・コンシューマケアのページ)
- クラリクラブ(ROBOT内のサイト)
- タツトシティ(野村辰寿のサイト)
- 汐文社(汐文社のサイト)