エレン・ペイジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
エレン・ペイジ
Ellen Page
Ellen Page
2009年のトロント国際映画祭にて。
本名 Ellen Philpotts-Page
生年月日 1987年2月21日(27歳)
出生地 カナダの旗 カナダ ノバスコシア州ハリファックス
職業 女優
活動期間 1997年 - 活動中
主な作品
ハードキャンディ
JUNO/ジュノ
インセプション

エレン・フィリポッツ=ペイジEllen Philpotts-Page, 1987年2月21日 - )は、カナダ女優。テレビシリーズ『Pit Pony』でキャリアが始まり、その後『トレーラーパークボーイズ』、『リ・ジェネシス バイオ犯罪捜査班』に出演する。活動を映画に移すと『ハードキャンディ』(2005年)への出演を経て『JUNO/ジュノ』(2007年)でブレイクする。他の主な出演映画には『X-MEN: ファイナル ディシジョン』(2006年)、『賢く生きる恋のレシピ英語版』(2008年)、『ローラーガールズ・ダイアリー』(2009年)、『インセプション』(2010年)などがある。

『JUNO/ジュノ』での演技によりアカデミー主演女優賞などにノミネートされた。

生い立ち[編集]

ノバスコシア州ハリファックスで生まれ育つ。グラフィックデザイナーの父デニスと教師の母マルタの間に生まれる[1]ハリファックス・グラマー・スクール英語版に10学年まで通い、しばらくハリファックス・グラマー・スクール英語版で過ごした後、2005年にシャンバラ・スクール英語版を卒業した。またオンタリオ州トロントヴォーン・ロード・アカデミー英語版のインターアクト・プログラムに2年間参加し、後に俳優となるマーク・レンドール英語版とはその当時に友人となった[2][3]

幼少時代はアクションフィギュアで遊んだり、木登りをしていた[4]

キャリア[編集]

2007年

4歳の頃に学校の舞台で演技デビューした。初めてカメラの前で演技をしたのは1997年のテレビ映画『Pit Pony』であり、後にこれはテレビシリーズ化された。その後もカナダのテレビ映画やテレビシリーズに出演する。2001年には『トレーラーパークボーイズ』の第2シーズンに出演した。16歳の時に『Mouth to Mouth』にキャスティングされ、ヨーロッパで撮影した。

2005年に映画『ハードキャンディ』に出演し、「今年最も複雑な、不穏な、忘れられない演技の一つ」の賞賛された[5]。また2006年には『X-MEN: ファイナル ディシジョン』で壁を通り抜けられる能力を持つ少女キティ・プライド(シャドウキャット)を演じた。

2007年の映画『JUNO/ジュノ』でのジュノの演技は賞賛された。『ニューヨーク・タイムズ』の映画評論家のA・O・スコットからは「驚くほどの才能」と評され[6]、またロジャー・イーバートは「エレン・ペイジのジュノよりも優れた演技は今年あっただろうか? 私はそうは思わない」と述べた[7]。ペイジはこれにより20以上の賞にノミネートされ、カナディアン・コメディ賞英語版インディペンデント・スピリット賞サテライト賞などを受賞した。またアカデミー主演女優賞にもノミネートされたが、『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』のマリオン・コティヤールに敗れた。

また2008年には出演映画『賢く生きる恋のレシピ英語版』がサンダンス映画祭でプレミア上映された。これは『JUNO/ジュノ』よりも前に撮影されたが、公開はその後となった。ペイジの役所はデニス・クエイド演じる大学教授の娘である[8]

2008年3月1日に『サタデー・ナイト・ライブ』に出演した[9]。2009年5月3日、テレビアニメ『ザ・シンプソンズ』の第20シーズン第19話「Waverly Hills 9-0-2-1-D'oh」でハンナ・モンタナのパロディ・キャラクターであるアラスカ・ネブラスカの声を務めた[10]。またドリュー・バリモアの監督デビュー作『ローラーガールズ・ダイアリー』に主演し、ジュリエット・ルイスマーシャ・ゲイ・ハーデン、バリモア、クリステン・ウィグらと共演した[11]。同作は2009年のトロント国際映画祭でプレミア上映された後、2009年10月2日に拡大公開された[12]

マイケル・ランダー監督の映画『サイコ リバース英語版』ではキリアン・マーフィースーザン・サランドンビル・プルマンジョシュ・ルーカスを共演した。この映画は当初2009年公開予定であったが2010年に延期された[13][14][15]。2009年8月、クリストファー・ノーラン監督の映画『インセプション』の撮影が始まった。この作品ではレオナルド・ディカプリオマリオン・コティヤールジョゼフ・ゴードン=レヴィット渡辺謙らと共演し[16]、2010年7月16日に公開された[17]。また同年には『スーパー!』が公開された[18]

2012年4月イタリア公開(アメリカでは7月公開)のウディ・アレン監督作品『ローマでアモーレ』に出演する。

2012年6月、クアンティック・ドリームテレビゲームBEYOND: Two Souls』でペイジとウィレム・デフォーが主人公の声を務めることが発表され[19][20]、2013年10月に発売された。

2013年1月、ブライアン・シンガーは『X-MEN: フューチャー&パスト』でペイジが再びキティ・プライドを演じることを発表した[21][22]。2013年2月、ペイジは『Miss Stevens』で監督デビューし、アンナ・ファリスが出演することを明かした。脚本はジュリア・ハートが執筆し、ゲイリー・ギルバート英語版、ジョーダン・ホロウィッツ、ダグ・ワルドがプロデュースする[23][24]

メディアでの評価[編集]

FHM』の「世界で最もセクシーな女性」では2008年に86位、2009年に93位となった[25]。2008年6月に『エンターテインメント・ウィークリー』の「未来のAリスト俳優」に挙げられた[26]

私生活[編集]

2008年にミャンマー軍事政権に反対する30人のセレブリティの1人としてオンライン広告に登場した[27]

プロチョイスフェミニストを自称している[28]。2014年2月14日、ラスベガスでのLGBT関連イベントの席上で同性愛者であることをカミングアウトした[29]

主な出演作品[編集]

映画[編集]

日本語題
原題
役名 備考
1997 Pit Pony マギー・マクレーン テレビ映画
2002 The Wet Season ジョセリン 短編映画
Marion Bridge ジョアニー
2003 Ghost Cat ナタリー・メリット テレビ映画
Touch & Go トリッシュ
Homeless to Harvard 少女時代のリサ テレビ映画
落ちていく女
Going for Broke
ジェニファー テレビ映画
Love That Boy スザンナ
2004 I Downloaded a Ghost ステラ・ブラックストーン テレビ映画
Wilby Wonderful エミリー・アンダーソン
2005 ハードキャンディ
Hard Candy
ヘイリー・スターク
Mouth to Mouth シェリー
2006 X-MEN: ファイナル ディシジョン
X-Men: The Last Stand
キティ・プライド
2007 アメリカン・クライム
An American Crime
シルヴィア・ライケンズ
The Tracey Fragments トレイシー・バーコウィッツ
JUNO/ジュノ
Juno
ジュノ・マクグフ アカデミー主演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)ノミネート
英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
The Stone Angel アーリーン
2008 賢く生きる恋のレシピ
Smart People
ヴァネッサ・ウェザーホールド
2009 ローラーガールズ・ダイアリー
Whip It
ブリス・キャヴェンダー
2010 サイコ リバース
Peacock
マギー
インセプション
Inception
アリアドネ ピープルズ・チョイス・アワード スクリーン・チーム賞ノミネート
スクリーム賞 SF女優賞ノミネート
ワシントンD.C.映画批評家協会 WAFCA賞 アンサンブル演技賞ノミネート
スーパー!
Super
リビー / ボルティー
2012 ローマでアモーレ
To Rome with Love
モニカ
2013 ザ・イースト
The East
イジー
Touchy Feely ジェニー
2014 X-MEN: フューチャー&パスト
X-Men: Days of Future Past
キティ・プライド

テレビシリーズ[編集]

日本語題
原題
役名 備考
1999-2000 Pit Pony マギー・マクレーン 計29話出演
2001-2002 トレーラーパークボーイズ
Trailer Park Boys
トリーナ・レイヒー 計5話出演
2002 Rideau Hall ヘレネ 第1話「Pilot」
2004 リ・ジェネシス バイオ犯罪捜査班
ReGenesis
リリス・サンドストロム 計8話出演
ジェミニ賞助演女優賞 (ドラマシリーズ部門)受賞
2009 ザ・シンプソンズ
The Simpsons
アラスカ・ネブラスカ 声の出演
第20シーズン第19話「Waverly Hills 9-0-2-1-D'oh
2011 Glenn Martin, DDS Robot Assistant 声の出演
第2シーズン第24話「Date with Destiny」
2012 ファミリー・ガイ
Family Guy
リンジー 声の出演
第10シーズン第13話「Tom Tucker: The Man and His Dream

コンピュータゲーム[編集]

日本語題
原題
役名 備考
2013 BEYOND: Two Souls ジョディ・ホームズ 声、演技(モーションキャプチャ)の出演

主な受賞[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ Maher, Kevin (2007年10月27日). “Ellen Page isn't fazed by her scripts”. The Times (UK). http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/film/london_film_festival/article2724719.ece 2009年6月21日閲覧。 
  2. ^ Lisk, Dean (2007年12月20日). “Page making a scene on screen”. The Daily News. http://www.hfxnews.ca/index.cfm?sid=91213&sc=269 2008年1月16日閲覧。 
  3. ^ Profile: Ellen Page - Entertainment Celebrity Gossip”. MSN Entertainment UK. 2013年9月17日閲覧。
  4. ^ “Ellen Page Interview”. Complex. オリジナル2008年1月24日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20080124130623/http://www.complex.com/CELEBRITIES/Complex-Women/Ellen-Page 
  5. ^ Puig, Claudia (December 22, 2006). “Ellen: Manipulates Hard Candy to great effect”. USA Today: E2. 
  6. ^ Scott, A.O.. "Seeking Mr. and Mrs. Right for a Baby on the Way", The New York Times, December 5, 2007.
  7. ^ Ebert, Roger. "Juno", Chicago Sun-Times, December 14, 2007.
  8. ^ Noam Muro (2008年). smart people (dvd). Mirmax. 
  9. ^ Collins, Leah (2008年2月12日). “Ellen Page tapped for SNL, Walters special”. canada.com. http://www.canada.com/globaltv/globalshows/et_story.html?id=02578fa4-fab5-4510-a68d-dba949e50f18 2008年2月15日閲覧。 
  10. ^ Keveney, Bill (2008年9月25日). “'The Simpsons' hits a landmark”. USA Today. http://www.usatoday.com/life/television/news/2008-09-24-simpsons-20th-season_N.htm 2008年9月25日閲覧。 
  11. ^ “Cast ready to roll on Whip It!. The Hollywood Reporter. (2008年6月29日). http://www.hollywoodreporter.com/news/cast-ready-roll-whip-114770 2009年4月19日閲覧。 
  12. ^ Whip It! (2009)”. Internet Movie Database. 2009年6月21日閲覧。
  13. ^ Siegel, Tatiana (2008年2月14日). “Page, Murphy set for 'Peacock'”. Variety. http://www.variety.com/article/VR1117980955.html 2008年2月14日閲覧。 
  14. ^ “Iowans shine as stars' doubles”. The Des Moines Register. http://www.desmoinesregister.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20080428/NEWS/804280329/1047/ENT01 [リンク切れ]
  15. ^ Peacock (2009)”. Internet Movie Database. 2009年6月21日閲覧。
  16. ^ Fleming, Michael (2009年4月1日). “Trio in talks for 'Inception'”. Variety. http://www.variety.com/VR1118002026.html 2009年4月19日閲覧。 
  17. ^ “Inception”. Box Office Mojo. http://boxofficemojo.com/movies/?id=inception.htm 2012年11月10日閲覧。 
  18. ^ Kay, Jeremy (2009年9月11日). “Rainn Wilson, Ellen Page, Liv Tyler join Super for Ted Hope | News | Screen”. Screendaily.com. 2010年11月30日閲覧。
  19. ^ Tach, Dave (2012年6月7日). “'Beyond: Two Souls' impresses with its blend of narrative and technology”. The Verge. 2012年6月9日閲覧。
  20. ^ Robinson, Martin (2012年6月5日). “Quantic Dream's Beyond confirmed, Ellen Page onboard”. eurogamer.net. 2012年6月5日閲覧。
  21. ^ “'X-Men: Days of Future Past' Cast: Ellen Page, Anna Paquin, Shawn Ashmore Added To Roster”. Huffington Post. (2013年1月26日). http://www.huffingtonpost.com/2013/01/26/x-men-days-of-future-past-cast-ellen-page-anna-paquin-shawn-ashmore_n_2558977.html?utm_hp_ref=entertainment 2013年1月26日閲覧。 
  22. ^ Singer, Bryan (2013年1月26日). “Very excited to welcome #annapaquin, @ellenpage & @shawnrashmore to #XMen #DaysofFuturePast”. 2013年9月17日閲覧。
  23. ^ Ellen Page set for directorial debut with ‘Miss Stevens’”. Variety. 2013年2月8日閲覧。
  24. ^ “Ellen Page Making Directing Debut On ‘Miss Stevens’; Anna Faris To Star”. deadline.com. (2013年2月7日). http://www.deadline.com/2013/02/ellen-page-making-directing-debut-on-miss-stevens-anna-faris-to-star/ 2013年7月21日閲覧。 
  25. ^ FHM: Ellen Page”. 2013年9月17日閲覧。
  26. ^ “Ellen Page 15 to Watch: Hollywood's Next A-List”. Entertainment Weekly. http://www.ew.com/ew/gallery/0,,20205050_5,00.html 
  27. ^ Williams, Alex (2008年5月4日). “Trying to Put a Name to the Face of Evil”. The New York Times. http://www.nytimes.com/2008/05/04/fashion/04myanmar.html 2010年5月1日閲覧。 
  28. ^ “'People always see a movie and project how you're going to be.'”. The Washington Post. (2008年2月17日). http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/02/15/AR2008021500818.html 2010年5月1日閲覧。 
  29. ^ 福田麗、『JUNO』エレン・ペイジが同性愛者であるとカミングアウト(2014年2月15日)、シネマトゥデイ、2014年2月15日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]