エターナルダークネス 〜招かれた13人〜
| ジャンル | サイコアドベンチャー |
|---|---|
| 対応機種 | ニンテンドーゲームキューブ |
| 開発元 | シリコンナイツ |
| 発売元 | 任天堂 |
| 人数 | 1人 |
| メディア | 8cm光ディスク |
| 発売日 | |
| 価格 | 7,140円 (税込) |
| その他 | ドルビーサラウンドプロロジックII対応 ワイド画面対応 |
『エターナルダークネス ―招かれた13人―』( - まねかれたじゅうさんにん、Eternal Darkness Sanity`s Requiem) は、任天堂がニンテンドーゲームキューブで発売したアドベンチャーゲームである。開発はカナダのシリコンナイツ。通称ED。独創的な映像とサウンドでプレイヤーの恐怖感を煽る演出が特徴。
目次 |
[編集] 概要
ストーリーは全12章からなり、章により舞台と時代・主人公は異なる。紀元前のペルシャや中世のカンボジア、現代のアメリカなど様々であり、それぞれの主人公が奇怪な冒険に出る。冒険は時代を超えて繋がる。
モンスターとは剣や銃をもって戦闘する。主人公が邪悪な波動を受けるとサニティ (精神力) を失っていく。サニティが減ると世界が傾いたり逆さになったりし、幻覚や幻聴が聞こえたり画面が暗転したりする。これらは「サニティ・システム」と呼ばれ、プレイヤーにまで恐怖感が伝わってくる。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] ストーリー
主人公であるアレックス (アレキサンドラ・ロイヴァス) は、突然の祖父の謎めいた死に疑問を抱き、ロードアイランドにある祖父の邸宅の調査を開始する。間もなく彼女は書斎の奥に隠し部屋を見つけ、そこで様々な奇妙な物体とともに人間の皮膚と骨で装丁された1冊の書、「エターナルダークネスの書」を発見する。その書を読み始めた彼女は、まず紀元前26年のローマ帝国兵、パイアス・オーガスタスの不思議な体験を知ることになる。
パイアスは従軍中にペルシャで謎の声に導かれ、地下遺跡へやってくる。そこで彼は不思議な3つの秘宝を見つけ、その1つを手に取る。すると秘宝の力で彼は不死の魔術師へと変貌し、手にした秘宝の主であるエンシャントの手下 (あるいは奴隷) となったのである。秘宝の主である3体のエンシャントは、太古の時代により強大な4体目のエンシャント「死神」マントロクによって封印されていたが、マントロクはパイアスによって魔法の杭を打たれ瀕死とされてしまい、その間にパイアスは自分の主であるエンシャントを現実世界へ召喚しようと様々な活動をしてゆく。
プレイヤーが新たな書のページを発見するごとに、アレックスはその他の選ばれし者達についての体験を知ってゆくことになる。二千年に渡って様々な時代、場所に存在する彼らは、各々がエターナルダークネスの書を手にし、パイアスやエンシャントの手先と関わってゆく。彼らの多くは不幸な運命に直面することになるが、時代を越えて協力し合い、三つの残されたエンシャントの秘宝を「光の集まる場所」ロイヴァス邸へと集めることに成功する。
また、アレックスの祖先によって、ロイヴァス邸の地下にはかつて太古の人々が建造した「エンガの遺跡」が存在することが明らかにされる。しかし遺跡はエンシャントの手先によって破壊され、彼らの巣食う魔の都へと変貌していた。アレックスの祖父エドワードは祖先の導きに従い、エンガの遺跡全体をパワーサークルとして強力なスペルを発動することの出来る装置を発見し、それを用いることでエンガの遺跡を解放した。そしてアレックスもまたその装置を用い、集められた3つの秘宝の力を加えることでパイアスの主であるエンシャントを打ち倒すことの出来るエンシャントを自ら召喚する。
召喚したエンシャントによってパイアスの主は打ち倒され、アレックス自身と選ばれし者達によってパイアスもまた倒される。しかしアレックスは、皮肉にも自身の召喚したエンシャントにより世界が滅ぼされる未来のビジョンを見てしまう。アレックスは愕然とするが、そこで祖父エドワードの助けにより、エンシェントを召喚する際に作ったスペルの1つを入れ替えることで強力な従属スペルを作り出す。その結果、エンシャントを再度封印することに成功し、世界はエンシャントの脅威から救われたのである。
[編集] 登場人物
[編集] アレックス (アレキサンドラ・ロイヴァス)
- 声 - ジェニファー・ヘイル
- 2000年・アメリカ、ロードアイランド州
- ワシントン州の大学生であり、物語の中心的な主人公。呪われた血筋と言われるロイヴァス家の最後の1人。祖父の謎めいた死を調査している内にエターナルダークネスの書を発見し、過去に為された永遠の闇との苦闘を知ってゆく。そして祖父の導きに従い、パイアスの計画を打ち倒すべくエンシャントの召喚を試みる。
[編集] パイアス・オーガスタス
- 声 - リチャード・ドイル
- 紀元前26年・ペルシャ
- 中東へと遠征中のローマ帝国兵。謎の声に導かれ迷い込んだ地下遺跡でエンシェントの秘宝に触れゾンビ化した後、物語の中心的な悪役となる。二千年の永きに渡って主であるエンシェント召喚の準備をしてきたが、アレックスによって倒される。
[編集] エリア
- 声 - キム・メイ・ゲスト
- 1126年・カンボジア、アンコール・トム地方
- スーリヤヴァルマン2世に仕える宮廷ダンサーの少女。エターナルダークネスの書の記述を読み、好奇心にかられておとぎ話 (と彼女は考えている) に登場した寺院へ探検に訪れた。寺院の奥で瀕死のマントロクを発見し、彼の秘宝であるマントロクの心臓を体内に埋め込まれる。その後秘宝を探すパイアスに殺されるも埋め込まれた秘宝の力で半死半生のまま生き永らえ、リンゼイにマントロクの心臓を託すと秘宝から解放され死亡した。
[編集] アンソニー
- 声 - カム・クラーク
- 814年・フランス
- フランク王国のシャルルマーニュ王に仕えており、司祭から王への手紙を預かる。中を見てはならないと司祭から念を押されたが、違和感を覚えて手紙を開封すると腐敗の魔法が開放されアンソニーに襲い掛かる。王の身に危険が迫っている事を知った彼は王へ警告しなければならないと感じ、王の滞在しているウーブリエ大聖堂を訪れる。疑惑の司祭を追い詰め打ち倒すものの、時既に遅く王は屍となっており、アンソニーもまた、呪いによって肉体を蝕まれ目前で力尽きてしまう。後にポールが彼を見つけるが、呪いの力で死ぬことも出来ず、王を守るために見境なく剣を振るうゾンビへと変貌している。ポールによってアンソニーは倒され、祈りによって不死の呪いから解放され死亡した。
[編集] カリム
- 声 - リノ・ロマノ
- 565年・ペルシャ
- 剣術を得意とするペルシャの青年。想いを寄せているチャンドラという娘に、遺跡に眠る夢に現れた宝 (エンシェントの秘宝) を手に入れてくるよう仕向けられる。カリムは苦心してやっと秘宝を見つけるが、手を伸ばしかけたその時チャンドラの霊が語りかけてくる。彼女はカリムの留守に密かに浮気をし、その結果他の女に嫉妬され、切り刻まれ、殺されたという。しかし死んだことにより夢の真の意味を理解し、闇から秘宝を護るためにカリムに秘宝の守護者となるよう告げる。カリムは迷うがそれを受け入れ、死んで守護者となる。それ以降、秘宝の部屋を訪れる者を試していたが、選らばれし者であるロベルトが訪れたことを機に秘宝を託し、チャンドラとともに昇天する。
[編集] マックス (マクシミリアン・ロイヴァス博士)
- 声 - ビル・フットキンズ
- 1760年・アメリカ、ロードアイランド州
- アレックスとエドワードの祖先である、ロードアイランドに住む医者。父の死によってロイヴァス邸を相続したが、違和感を覚えるため屋敷に秘密があると考えたマックスは、父アーロンの手紙に記述されていたエターナルダークネスの書を見つける。密かに使用人に化けたエンシャントの手先に恐怖しながらも、地下に存在するエンガの遺跡を発見する。しかしあまりの強大さに1人では対抗出来ない、さらに敵は人間の皮膚を纏って人間社会に浸透してしまっていることを知ったマックスはその事を広め、皆で協力して対抗しようと考えたが世間には理解されなかった。周囲の人間に対して疑心暗鬼にかられ、遂には使用人を虐殺してしまったマックスは精神病院に閉じ込められ、エンシャントに対抗しなくてはならないと警告を叫びながら無念の一生を終えた。その後、エドワードの前に霊として現われ、エンガの遺跡を破壊するよう導く。
[編集] エドウィン・リンゼイ
- 声 - ニール・ロス
- 1983年・カンボジア、アンコール・トム地方
- 衛星によって謎の寺院が発見されたことを受け、ポール・オーガスティンと名乗る収集家の資金援助を受け、ともに探索に訪れた考古学者。しかし寺院へ侵入するや否やポールがパイアスの正体を表し、リンゼイを殺そうとする。これを間一髪で免れた彼は、寺院の謎を解き明かすべく奥へと進んでゆく。寺院の最下層でマントロクを発見した彼は、永く秘宝を護り続けてきたエリアからマントロクの心臓を託され、ロイヴァス邸へ運ぶよう仕向けられる。探検から帰還した彼はロイヴァス邸を訪れ、アレックスの祖父エドワードにマントロクの心臓を託した。
[編集] ポール・ルーサー
- 声 - ポール・エイディング
- 1485年・フランス、アミアン地方
- フランシスコ会の修道士。ウーブリエ大聖堂に安置されている聖遺物「ジュードの手」を見るため、道中の危険を省みず旅してきた。やっとの思いで辿りついたや否や、聖堂内で修道士アンドリューの死体を発見してしまい、司教から殺人の疑いを受け監禁されてしまう。しかし聖堂の不穏な空気に疑問をもった管理人に助けられ、聖堂内に残された不正の証拠を調査した結果、実はこの聖堂は異端者に支配されていることを知る。聖堂地下で協力者の管理人を失いつつも何とか司教を追い詰めるものの、そこにはパイアスの主に敵対するエンシャントの秘宝を護るガーディアンが待ち構えており、何の抵抗も出来ないまま惨殺される。
[編集] ロベルト・ビアンキ
- 声 - フィル・プロクター
- 1460年・ペルシャ
- ヴェネツィア出身の建築家。諸国漫遊の最中にパイアスが偽装している仮面を被った強欲な将軍に捕虜として捕まるが、建築の才能を認められ将軍の権威の象徴として建造中の「いけにえの柱」の基礎調査を仕事を命令される。調査中に、彼はかつてカリムが秘宝を発見した部屋へと足を踏み入れる。そこで秘宝を守護しているカリムに斬り付けられるも、ロベルトは選ばれし者であったためカリムに認められ、秘宝を託された。異形の者達を何とか倒しつつ調査を終えたロベルトは地上に戻り、将軍に建造を止めるよう進言するが聞き入れられず、建築家としての最後の仕事として「いけにえの柱」に放り込まれて絶命する。後にマイケルが柱を発見した際に、霊として彼の目の前に現れ、秘宝をロイヴァス邸に運んで人類を救って欲しいと語りかける。
[編集] ピーター・ジェイコブズ
- 声 - マイケル・ベル
- 1916年・フランス、アミアン地方
- 第一次世界大戦中に前線を取材しに戦場を訪れた従軍記者。彼は何かに導かれるように、野戦病院として使用されているウーブリエ大聖堂へやってきた。そこで兵士の手紙を読み、入院した兵士が退院することがなく、聖堂の奥へ消えていっているのではないかということに気付く。砲撃で停電した一瞬の隙に聖堂内は異形の者で溢れかえり、彼は封印された扉から聖堂の地下へと果敢に進んでゆく。そして聖堂の地下深くで、かつてポールを無残に殺した秘宝のガーディアンを見つける。圧倒的な敵ではあったものの、彼はエターナルダークネスの書から得た知識をもとにして勝利する。ガーディアンが護っていた秘宝は69年間彼の手元に置いていたが、長年の睡眠不足の原因と考え専門家であるエドワードのもとへ持ち込み、そのまま託して帰っている。また、第一次世界大戦を引き起こしたのはエンシャントであり、ガーディアンのエサとして人間を調達するためであるという事実を記事として発表し、世間を騒がせた。
[編集] エドワード・ロイヴァス博士
- 声 - ネイル・ディクソン
- 1952年・アメリカ、ロードアイランド州
- アレックスの祖父である、臨床精神科医。書斎でマックスの霊に導かれ、エターナルダークネスの書を発見する。すると突如邸宅にエンシャントの手先、ヴァンパイアが現れる。ヴァンパイアを打ち倒した後、封印されていたエンガの遺跡への入り口を発見し、遺跡へ降り立った彼は遺跡全体を利用して強力なスペルを作る装置を発見し、それを利用して遺跡全体にディスペル・スペルをかけることでエンガの遺跡からエンシャントの勢力を一掃することに成功する。30年程後、ピーターやリンゼイから秘宝を手渡され、マイケルからも秘宝と思しき小包を渡されるが、エドワード自身は死期を悟っていたようで、孫のアレックスにエンシャント召喚を託すために邸宅全体を利用して秘宝やエンガの遺跡への入り口を隠しておいた。
[編集] マイケル・エドワーズ
- 声 - グレッグ・イーグルス
- 1991年・中東
- カナダの油田火災専門業者に勤める消防士。湾岸戦争で頻発していた油田火災に対処するため中東へと赴任していたが、ある時火災を食い止めようと爆薬を設置したところ、地下からの強力なエネルギーで爆薬が暴発。彼は仲間とともに穴に落ち、謎の地下遺跡へと転落した。そこにはかつて建造された「いけにえの柱」が埋没しており、そこから現れたロベルトの霊により秘宝を託される。遺跡の地下深くから聞こえる声に導かれ、爆薬で遺跡ごと破壊することに成功した彼は何とか無事に帰還するも、エンシャントによって命を狙われることになる。自身の死期が迫っていることに気付き、エドワードを呼び出して小包を渡すものの、中身は不明。恐らく秘宝であろうと思われるが、ゲーム中では別の小包で秘宝が届けられるため中身についてはよく分からないのが現状である。エドワードに小包を渡した後は、消息不明ではあるが、ロイヴァス邸に秘宝とグラディウスの入った小包が届けられたこと、パイアス戦で霊として登場しないことから彼は姿を隠して生き延びたと考えられる。
[編集] 主なスタッフ
In Memory of Ben Dyack 1920-2000
- Producer and Director
- Denis Dyack
- Game Play Direction
- Art Directior & Content Supervisor
- Ken McCulloch
- Lead Artists
- Ryan Andrews
- Scott Derby
- Kevin Gordon
- Raffaele Lenco
- Patrick Ingoldsby
- Mike Seto
- Dan Tozer
- Assistant Lead Artist
- Rob Nelson
- Senior Artist
- Melanie Mcneice
- Lead Game Designers
- Brad Furminger
- Ted Traver
- Music & Sound Effects
- Steve Henifin
- Director of Technology
- James O’Reilly
- Chief Programmer
- Doug Tooley
- Lead Programmer
- Carey Murray
- Camera Research & Content Consulting
- Dr. Barry Grant
- Dr. John Mitterer
- Japanese Text Art
- Supervisor
- Associate Producer
- Karyn DePetris
- Producers
- Executive Producer