ウェアラブルコンピュータ

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腕時計型ウェアラブルコンピュータの例「ZYPAD

ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)とは、身につけて持ち歩くことが出来るコンピュータのこと。別にコンピュータやスマートフォンなどがあり、その周辺機器としての使い道を期待している場合に、ウェアラブルデバイス、ウェアラブル端末と呼ぶこともある。

概要[編集]

小さく軽いデバイスで構成され、腕時計のように普段身につけるガジェットを利用したものから、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)のように、身につけて出歩くことも不可能ではないガジェット、あるいは、衣類にコンピュータを統合したものまで、幅広く研究されている。

ユビキタスコンピューティングにおいて、ウェアラブルコンピュータはエンドユーザーが直接接する端末として大きな意味をもつ。腕時計形のコンピュータや、PDA、小型コンピュータ、付随する通信装置やセンサ類(カメラやGPS受信装置など)が具体的には挙げられるが、これらに限らず様々な形状のものが研究、提案されている。しかし、HMDなどは屋外でそれを着用して歩くと異様な風貌になるなど実用化・普及への課題は少なくない。近年は、「眼球に直接埋め込まれ、脳に直結したディスプレイ」の実用化も議論されている[1]

他方、高機能化した携帯電話機携帯ゲーム機ICカードといったものも広義ではウェアラブルコンピュータの一種といえる。

課題[編集]

ウェアラブルコンピュータの実現にはいくつかの課題がある。

着用に適したハードウェア
ヘッドマウントディスプレイの小型化や、入力装置、消費電力の少ないCPU、長時間動作可能な電源などの開発。さらに長時間身に着ける物なため、それを前提とした設計が必要となる。主に低温やけどをしないように発熱問題を解決することや、に直接触れる部分は、金属部品が腐食しない設計にする必要がある[2]
常にコンピュータを身につける意味がある応用技術。
コンピュータを着用するだけでは、十分に小さなコンピュータを持ち歩くのと大差はない。常に身につけている特徴を生かした応用技術が必要である。大きくわけて3つの利用方法が提案されている。1つは利用者に対するリアルタイムの情報提供、2つ目は利用者の状態の記録、3つ目は外部のコンピュータとの連携である。
利用者に対するリアルタイムの情報提供の例としては、道案内、顔の画像認識による人についてのメモ、周辺情報などがある。
利用者の状態の記録の例としては、行動記録、健康管理など。
外部のコンピュータとの連携によって、ワークステーションの環境を目の前にいる利用者にあわせて切り替えたり、建物内のどこに誰がいるのかを監視するシステムなど。

ウェアラブルコンピュータが登場するフィクション作品[編集]

漫画、アニメ
ゲーム

出典[編集]

関連項目[編集]