ユビキタス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ユビキタス (Ubiquitous) とは、IT関連で使われる言葉のひとつで、バズワードとも指摘されているものである[1]

概要[編集]

2006年~2007年ころにさかんに使われ、IT関連商品の販売のために小売店でのポスターやテレビCMなどでさかんに使われた。「ユビキタス」の厳密な定義は出されていない。

"いつでも、どこでも、だれでも"が恩恵を受けることができるインターフェース、環境、技術のこと[要出典]」だと言う人も[誰?]

「ユビキタス」は、色々な分野に関係する。他の言葉と組み合わせて使われることが多い(『ユビキタスコンピューティング』、『ユビキタスネットワーク』、『ユビキタス社会』など)。意味する範囲が明確に定義されていない。

[要検証 ]標準化団体であるW3Cは2006年、「ユビキタス」に関するワークショップを設立した。[要出典][注 1][注 2]

以下のような使い方をされている。

  • ユビキタスコンピューティング - 「コンピュータということを人に意識させないで、人の生活を支援する技術、環境[要出典]」と主張されたり、「コンピュータ本体だけでなく、各種デバイス、端末を含む。[要出典]」と主張されたり、一定しない。
  • ユビキタスネットワーク コンピュータ同士が自律的に連携して動作することにより、人の生活を支援する技術、環境。[要出典]と主張されたり、「開発中の技術(センサーネットワーク等)だけでなく、既存の技術(インターネットWeb2.0)を含む」[要出典]と主張されたり、「ネットワーク端末を携帯することによって、いつでも、どこでも、“誰かと常に繋がっていられる”社会環境」[要出典]と主張されたり、一定していない。
  • ユビキタス社会- 「ユビキタスの技術により、人が人らしく支援を受ける社会。」[要出典]と主張されたり「ユビキタスネットワーク社会」「ユビキタス情報社会」とも表現する。」[要出典]と主張されたりする。

用語の歴史[編集]

「ユビキタス」という言葉は、ラテン語の宗教用語であり、「神はあまねく存在する」という意味である[要出典]。IT分野での使用としては、1991年に米ゼロックス (XEROX) 社パロアルト研究所のマーク・ワイザー Mark Weiserが論文[2]で使用したのが最初といわれている[要出典]。このとき彼は「ユビキタス」という言葉の持つ『神の遍在』という意味を込めた訳ではなかった[3]。究極のインタフェースの理念は、それが何台のコンピュータであるとか、どのように接続されているかといった事象とは別の概念であることを強調したのだった。後に『遍在』という言葉が独り歩きしてしまったため、Weiserは"Calm Technology"[4]という言葉を使うようになった。

日本と「ユビキタス」[編集]

  • 日本におけるユビキタスの萌芽 (TRON)
Mark Weiserの"ユビキタス論文"より数年前の1984年に、坂村健(当時東京大学助手、現教授)はTRONプロジェクトを起こした。「これが日本におけるユビキタスの始まり[要出典]」とされた[誰?][注 3]
  • 日本における「ユビキタス」の変遷
坂村健は、TRONプロジェクトで電脳社会を実現するものとして、『どこでもコンピューター』という考えを提唱した。これが、「ユビキタス・コンピューティング」という言葉が日本に入ってきたときに受け入れる下敷きとなり、現在でもユビキタス社会を表現する言葉の1つとなっている。国立国語研究所では、ユビキタスを表現する言葉として、「時空自在」と言い換える提案がなされたが、『時空を飛び越えて、どこにでも行くことができるタイムマシンのようだ』との批判が多く[要出典]、現在も検討中となっている。最近では、「ユビキタス」を表す言葉として『いつでも、どこでも、だれでも』という言葉が、ユビキタスと共に使われることが多い[要出典]
  • 「ユビキタス」に関する規格化、標準化
「ユビキタス」の厳密な定義は、ユビキタスに関するコンソーシアム、各研究機関、政府機関で検討、提案されてきたが、規格化されてはいない。
世界標準機構であるW3Cでは2006年、「ユビキタス」に関するワークショップを設立し、国際基準の規格化に乗り出した。2007年4月に、W3CのWGが日本に設立された。「ユビキタス」の規格化、標準化へ向け、日本の各活動組織との連携が行われた???[要検証 ]
  • ユビキタスと"ubiquitous"
日本では"ubiquitous"の英語の元の意味である「遍在する」という意味[5]を離れ、インターフェイス、環境、技術を念頭に置いた使い方(例えば、ユビキタス社会など)が1990年代後半から2000年代初頭にかけてよく見られるようになった。2002年には「情報通信白書」などにも見られるようになり、一般にも広く浸透するようになった[6]
一方、国際的にも"ubiquitous"のこの用法が研究者間でしばしば使われるようになった。2006年にはW3Cが"W3C Workshop on the Ubiquitous Web"[7]というワークショップを開き、国際基準の規格化に乗り出している。
なお"ubiquitous"は形容詞であり、名詞として使う場合は "ubiquity"であるので、日本語で「ユビキタス」を含む文章やタイトルを英訳する場合は注意を要する。

[注 4]

用語の起源[編集]

  • ラテン語でUbiqueとは、「遍く」(△「いつでも、どこでも」)を表す一般的な用語であるが、英語のubiquitousは、もともと「神は遍在する」という意味である。

欧米では「唯一神」が遍在するのに対し、伝統的日本の神は八百万の神だとして、日本的ユビキタスを意識した、やおよろずプロジェクト[8](2003年度~2005年度)が生まれた。

    • 今日では、ユビキタス社会に遍在するのはサービスであるとの認識から、ユビキタスとを結び付けることはなくなった。
    • "quod semper, quod ubique, quod ab omnibus" #:-> forever, everywhere, and for everyone

ユビキタスの実証実験など[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 国際基準の規格化に乗り出した。
  2. ^ [要検証 ] 「{{要出典範囲|2007年4月には、日本での活動が展開された。」
  3. ^ TRONでは、電脳住宅などユビキタス社会に繋がる実証実験が行われた。[要出典]
  4. ^ デバイス開発によるユビキタス、RFID[要出典] ????
出典
  1. ^ バズワード【buzzword】の意味とは (Yahoo!辞書)
  2. ^ Mark Weiser, "The Computer for the 21st Century" Scientific American,Vol 265 pp. 94-, Sep. 1991.
  3. ^ 石井裕「特別寄稿 ユビキタスの混迷の未来"」『ヒューマンインターフェース学会誌』Vol4 (2002) p.p.129-130.
  4. ^ "Calm Technology"Wiserのwebsiteより
  5. ^ EXCEED 英和辞典"ubiquitous"[1]
  6. ^ 「情報通信白書」
  7. ^ W3C Workshop on the Ubiquitous Web
  8. ^ やおよろずプロジェクト

関連項目[編集]

外部リンク[編集]