遠浅駅
表示
遠浅駅 | |
---|---|
駅舎(2022年6月) | |
とあさ Toasa | |
◄H17 沼ノ端 (8.9 km) (5.4 km) 早来► | |
所在地 | 北海道勇払郡安平町遠浅 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 室蘭本線 |
キロ程 | 152.9 km(長万部起点) |
電報略号 | トサ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 1902年(明治35年)9月21日[1] |
備考 | 無人駅 |
遠浅駅(とあさえき)は、北海道(胆振総合振興局)勇払郡安平町遠浅にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。電報略号はトサ。事務管理コードは▲130327[2]。
歴史
[編集]- 1902年(明治35年)9月21日:北海道炭礦鉄道沼ノ端駅 - 早来駅間に新設開業[3]。一般駅[1]。
- 1906年(明治39年)10月1日:北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化により、官設鉄道に移管[1]。
- 1923年(大正12年):2代目駅舎へ改築[4]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名を室蘭本線に制定、それに伴い同線の駅となる。
- 1953年(昭和28年):ホームを改修[4]。
- 1972年(昭和47年)3月16日:貨物取扱い廃止[1][5]。
- 1980年(昭和55年)5月15日:荷物取扱い廃止[1]。同時に無人化[6](簡易委託化)。
- 1981年(昭和56年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[1]。
- 時期不詳[注 1] - 簡易委託廃止、完全無人化。
駅名の由来
[編集]所在地名より。アイヌ語に由来し諸説あるが、アイヌ語研究者の山田秀三は「トアサㇺ(to-asam)」(沼・の奥)に由来すると推測している[7]。なお、明治期の地図には当地の安平川西支流に細長い沼があり、「トアサ」と記されている[7]。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する複線区間の地上駅。転轍機を持たない棒線駅となっている。両ホームは1番線ホーム南側と2番線ホーム北側とを結んだ跨線橋で連絡している[8]。跨線橋はL字を背中合わせに付けた形態である[8]。線路南東側の駅舎側ホームが上り1番線、対向側ホームが下り2番線である[8]。 追分駅管理の無人駅で、駅舎は構内の東側(岩見沢方面に向かって右手側)に位置し1番線ホーム中央部分に接している[8]。有人駅時代の駅舎は改築され、虎杖浜駅と同型[9]の駅舎となっている。虎杖浜駅とは破風の配色が違い、えんじ色である[9]。駅舎内にやはり虎杖浜駅と配置、個数まで同じトイレを有する[9]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■室蘭本線 | 上り | 苫小牧・糸井方面 |
2 | 下り | 追分・岩見沢方面 |
-
1番線ホーム(2022年6月)
-
2番線ホーム(2022年6月)
-
跨線橋(2022年6月)
-
駅名標(2017年7月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1934年(昭和 | 9年)19,156 | (52.5) | [10] | ||
1981年(昭和56年) | (44.5) | [11] | 1日乗降人員:89 | ||
1992年(平成 | 4年)(64.0) | [8] | 1日乗降人員:128 | ||
2016年(平成28年) | 34.8 | [JR北 1] | |||
2017年(平成29年) | 34.8 | [JR北 2] | |||
2018年(平成30年) | 31.6 | [JR北 3] | |||
2019年(令和元年) | 30.2 | [JR北 4] | |||
2020年(令和 | 2年)24.8 | [JR北 5] | |||
2021年(令和 | 3年)23.8 | [JR北 6] | |||
2022年(令和 | 4年)23.2 | [JR北 7] | |||
2023年(令和 | 5年)22.2 | [JR北 8] |
駅周辺
[編集]- 北海道道482号豊川遠浅停車場線
- 国道234号
- 苫小牧警察署遠浅駐在所
- 遠浅郵便局
- 安平町立遠浅小学校
- 遠浅公園
- 遠浅川
- あつまバス「遠浅駅前」停留所
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、854頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、225頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 『官報』 1902年09月27日 逓信省彙報「停車場設置」(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c d 早来町史編集委員会 編『早来町史 本編』早来町、1973年、1287頁。doi:10.11501/9490618 。2022年10月3日閲覧。
- ^ a b c 早来町史編集委員会 編『早来町史 続刊 〔本編〕』早来町、1998年、1601-1603頁。doi:10.11501/9490966 。2022年10月3日閲覧。
- ^ “札鉄 室蘭、千歳、胆振の3線区 営業近代化スタート”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1980年5月18日)
- ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、377頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ a b c d e f 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)90ページより。
- ^ a b c d 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)118ページより。
- ^ 早来町史編集委員会 編『早来町史 本編』早来町、1973年、1290-1291頁。doi:10.11501/9490618 。2022年10月3日閲覧。
- ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)85ページより。
JR北海道
[編集]- ^ “駅別乗車人員(2016)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 8 (2017年12月8日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
- ^ “室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年7月2日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
- ^ “室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 遠浅|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company