西川親幸
西川 親幸(にしかわ ちかゆき、1965年8月31日 - )は、熊本県出身の元競輪選手。日本競輪学校(当時。以下、競輪学校)第57期生。現役時代は日本競輪選手会熊本支部に所属していた。
来歴
[編集]鎮西高等学校を卒業し競輪学校に第57期生として入校。主な同期生に坂本勉、波潟和男、梶應弘樹らがいる。在校競走成績は12位(32勝)。
1986年5月10日、広島競輪場でデビューし2着。初勝利は同年5月12日の同場。
1989年の第42回日本選手権競輪(花月園競輪場)で特別競輪(現在のGI)初出場(新人王戦を除く)を果たして以降、2010年代後半までGI、GIIに常時参加実績を有した、大変息の長い選手であった。
日本選手権競輪においては、過去に第49回(1996年)で3位、第53回(2000年)で2位となり表彰台に立った実績がある(いずれも千葉競輪場での開催)ほか、1993年の第46回から2017年の第71回まで出場し、歴代2位タイとなる連続26回出場の記録を打ち立てた[1][2]。この他、ふるさとダービーでも過去に2度3位(1992年の別府、1995年の富山)に入っている。
2003年11月30日、宇都宮競輪場にて通算300勝を達成。
2013年2月24日、高松競輪場で通算400勝を達成。9月19日に行われた小田原S級決勝で優勝[3]。48歳(0ヶ月)でのS級優勝達成は、伊藤公人が2006年9月1日に、京都向日町で優勝を記録した49歳8ヶ月に次ぐ高齢記録。
2014年1月24日に行われた取手S級決勝を制し、上記年齢記録を更新した[4]。
2018年1月22日に小倉S級決勝を52歳4ヶ月22日の年齢で制し[5]、従前、萩原操が記録していた同級最年長優勝記録(51歳1ヶ月9日)を更新した[6]。
2020年上期(1月 - 6月)においても最高位のS級1班の格付けを維持し、最高齢S級1班格付けの記録を更新した(のち神山雄一郎が更新)が、同年下期(7月 - 12月)では2班格付けが決定し降格、記録が途切れた。なお、9月17日の別府FI2日目第7レース(準決勝)にて6着となり、通算取得賞金額が10億円を突破。取得賞金額10億円達成は通算34人目、現役選手では20人目であった[7]。なお、デビューから34年4ヶ月7日(12549日)での達成は史上最遅、かつ特別競輪(GII以上)優勝経験がない中での10億円突破は史上初となった[8]。
2023年下期よりA級1班に陥落。だが、A級のレースには出場することなく、そのまま引退していたことがのち判明した[9]。7月1日の向日町FI最終日第5レース(S級一般)で7着となったのがラストレースとなった[10]。
2023年7月11日、選手登録消除。通算成績は3044戦468勝、優勝回数44回。通算獲得賞金は10億2739万3588円[9]。
主な記録
[編集]いずれも引退日時点。
脚注
[編集]- ^ 平成28年熊本地震被災地支援競輪第70回日本選手権競輪(GI)における連続25回及び連続20回出場選手の表彰について - KEIRIN.JP 配信日:2016年4月30日
- ^ 記録(127頁) - 2019年版競輪年間記録集
- ^ 2013/09/19(最終日)第11レースS級決勝 2025m - KEIRIN.JP
- ^ 2014/01/24(最終日)第11レースS級決勝 - KEIRIN.JP
- ^ 結果 - 小倉競輪場 11R (最終日) 「日刊スポーツ杯」 - 競輪ステーション
- ^ a b 52歳西川親幸S級最年長Vに自分でも驚き 日刊スポーツ
- ^ “西川親幸選手(熊本・57期)の通算取得賞金10億円達成について”. KEIRIN.JP (2020年9月18日). 2020年10月1日閲覧。
- ^ “【競輪】西川親幸が通算獲得賞金10億円達成 史上最遅でG2以上Vなしでの快挙”. デイリースポーツ (神戸新聞社). (2020年9月18日) 2020年10月1日閲覧。
- ^ a b c “【競輪】西川親幸が引退 S級最年長優勝記録&00年ダービー2着などトップレーサーとして活躍”. 日刊スポーツ (2023年7月13日). 2023年7月14日閲覧。
- ^ 西川は当日時点でA級1班に陥落したが、ラストレースとなった向日町FIは上期の開催の扱いであったため、西川はA級1班ながらS級のレースに出走したことになった。
- ^ “【競輪】内藤宣彦が52歳4カ月で優勝!S級V最年長記録を達成「自分でも信じられない」/青森”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年8月9日) 2023年8月9日閲覧。
外部リンク
[編集]- 現役時代戦績 - KEIRIN.JP