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'''全日本大学駅伝関東地区 |
'''全日本大学駅伝関東地区選考会'''(ぜんにほんだいがくえきでんかんとうちくせんこうかい)は、[[全日本大学駅伝対校選手権大会]]の関東地区の出場校を決める選考会で、毎年6月中旬から下旬に行われる。正式には'''秩父宮賜杯全日本大学駅伝対校選手権大会 関東学生陸上競技連盟推薦校選考会'''という。 |
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== 概要 == |
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=== 出場資格 === |
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*[[東京箱根間往復大学駅伝競走|箱根駅伝]]予選会と異なり、出場校数は20校という制限がある。そのため、まず予選会に出場する為のエントリーの段階で20校に絞られる。 |
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*なお、当日に補欠2名をエントリーした8名のいずれかと入れ替えることができる。この補欠選手は箱根駅伝における補欠と同等の意味を持ち、上位突破への切り札として重要な役割を果たす。なお、補欠選手や交代になった選手は4組終了後に、オープンレースとして5組が行われ、この間に各大学の合計タイムが計算され、終了後暫くして結果が発表され、掲示される。<ref>近年は各組終了後毎に前の組までの合計成績が発表されるようになっている。その度に各大学の中間成績が秒差で入れ替わり、非常にスリリングな展開になっている。</ref>なお、8人の選手のうち1人でも完走できなかった場合その大学は失格となり、他の選手の成績にかかわらず本戦に出場できなくなる。 |
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*大会で定められている関東地区の出場枠の基本定数は7枠(シードは別枠)であるが、本戦で関東地区の大学が最下位になった場合にはここから1枠減る。また全日本大学駅伝でシード権外(9位以下)の大学が1月の箱根駅伝で3位以内に入った場合には関東学連推薦としてこの予選会を免除されるため、予選会からの出場枠はその分少なくなる。近年はシード校は関東地区の大学の独占状態にあるが、それでも最高で15校しか本戦に出られないため、'''箱根駅伝よりも狭き門'''である。 |
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*選考会前日の正午までに8名の正選手を決定し提出する。緊急の場合のみ診断書を添えたうえで2名まで当日変更が可能である<ref>2017年までは、出場予定選手10名のエントリーリストを提出し、選考会前日に正選手8名と補欠2名を決定。当日に補欠2名を正選手のいずれかと入れ替えることができた。この補欠選手は箱根駅伝における補欠と同等の意味を持ち、上位突破への切り札として重要な役割を果たしていた。補欠選手や交代になった選手は4組終了後にオープンレースとして開催される5組に出場。この間に各大学の合計タイムが計算されていた。</ref>。 |
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*戦力の均衡が進み、合計タイムの秒差で明暗が分かれ、最後まで目が離せない展開が近年は続いている。 |
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=== 選考方法 === |
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*8名が2名ずつ4組に分かれて10000mを走り、合計タイムの上位校に本戦への出場権が与えられる。 |
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*各組終了毎に前の組までの合計成績が発表される。その度に各大学の中間成績が秒差で入れ替わり、非常にスリリングな展開を演出している。4組終了後暫くして結果が発表・掲示される。 |
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*8名のうち1人でも完走できなかった場合その大学は失格となり、他の選手の成績にかかわらず本戦に出場できなくなる。 |
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=== 本戦出場枠 === |
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2013年より出場枠決定方法が見直された。 |
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*前年の本戦で9位から17位までに入った関東地区の大学の校数により出場枠が変動する。 |
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*同一地区から出場できる大学の数は最大15校である。 |
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**例として、8位以内に与えられるシード権を全て関東地区の大学が確保し、その他の関東地区の大学が全て17位以内に入った場合、翌年の選考会の本戦出場枠は7枠となる。 |
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*2020年までは、全日本大学駅伝でシード圏外の大学が1月の箱根駅伝で3位以内に入った場合には関東学連推薦としてこの選考会を免除され、出場枠はその分少なくなっていた。 |
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*近年はシード校は関東地区の大学の独占状態にあるが、それでも最高で15校しか本戦に出られないため、'''箱根駅伝よりも狭き門'''である。 |
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== 会場 == |
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([[1998年]]以降) |
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*[[日本体育大学]](健志台競技場:[[神奈川県]][[横浜市]][[青葉区 (横浜市)|青葉区]])…[[1998年]] |
*[[日本体育大学]](健志台競技場:[[神奈川県]][[横浜市]][[青葉区 (横浜市)|青葉区]])…[[1998年]] |
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*[[鴻巣市立陸上競技場]]([[埼玉県]][[鴻巣市]])…[[1999年]]、2000年 |
*[[鴻巣市立陸上競技場]]([[埼玉県]][[鴻巣市]])…[[1999年]]、2000年 |
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*[[慶応義塾大学]](日吉陸上競技場:神奈川県横浜市[[港北区]])…[[2015年]] |
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*[[さいたま市駒場スタジアム |浦和駒場スタジアム]](埼玉県[[さいたま市]][[浦和区]])…[[2016年]]、[[2017年]]、[[2018年]] |
*[[さいたま市駒場スタジアム |浦和駒場スタジアム]](埼玉県[[さいたま市]][[浦和区]])…[[2016年]]、[[2017年]]、[[2018年]] |
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*[[相模原麻溝公園競技場 |相模原ギオンスタジアム]](神奈川県[[相模原市]][[南区 (相模原市)|南区]])…[[2019年]] |
*[[相模原麻溝公園競技場 |相模原ギオンスタジアム]](神奈川県[[相模原市]][[南区 (相模原市)|南区]])…[[2019年]]、[[2021年]] |
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※[[2020年]]は新型コロナウイルスの影響により書類選考で本戦出場校を決定した。 |
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== 脚注 == |
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2021年8月14日 (土) 13:43時点における版
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全日本大学駅伝関東地区選考会(ぜんにほんだいがくえきでんかんとうちくせんこうかい)は、全日本大学駅伝対校選手権大会の関東地区の出場校を決める選考会で、毎年6月中旬から下旬に行われる。正式には秩父宮賜杯全日本大学駅伝対校選手権大会 関東学生陸上競技連盟推薦校選考会という。
概要
出場資格
- 箱根駅伝予選会と異なり、出場校数は20校という制限がある。そのため、まず予選会に出場する為のエントリーの段階で20校に絞られる。
- 例年5月下旬から6月上旬に設定される申込日に、選考会出場希望校は8名の10000mの有効期間(概ね前年1月から当年の申込日まで)内の記録を関東学連に提出する。関東学連がこれをもとに各校の記録を集計し、合計タイム上位20校に予選会への出場資格が与えられる。この審査対象となる選手と選考会にエントリーされる選手は別の者でも構わない。ただし、留学生は1名までとする。
- これとは別に、選考会の出場予定選手13名のエントリーリストも届け出る。
- 選考会前日の正午までに8名の正選手を決定し提出する。緊急の場合のみ診断書を添えたうえで2名まで当日変更が可能である[1]。
選考方法
- 8名が2名ずつ4組に分かれて10000mを走り、合計タイムの上位校に本戦への出場権が与えられる。
- 各組にどの選手を配するかは各校に委ねられているが、関東学連側は「原則として記録最下位2名を1組から、記録最上位2名を4組となるような組分けを要望したい」としている[2]。
- 各組終了毎に前の組までの合計成績が発表される。その度に各大学の中間成績が秒差で入れ替わり、非常にスリリングな展開を演出している。4組終了後暫くして結果が発表・掲示される。
- 8名のうち1人でも完走できなかった場合その大学は失格となり、他の選手の成績にかかわらず本戦に出場できなくなる。
- 開催時期が6月下旬と言うこともあり、夕方からの開催とはいえ時に30度を超える高温多湿の中でレースが行われることもある。そのため脱水症状などによる棄権も多発しており、2016年には本戦出場圏内だった神奈川大学と創価大学が最終4組で、2018年にも中央大学が第1組で棄権する事態となっている。
本戦出場枠
2013年より出場枠決定方法が見直された。
- 前年の本戦で9位から17位までに入った関東地区の大学の校数により出場枠が変動する。
- 同一地区から出場できる大学の数は最大15校である。
- 例として、8位以内に与えられるシード権を全て関東地区の大学が確保し、その他の関東地区の大学が全て17位以内に入った場合、翌年の選考会の本戦出場枠は7枠となる。
- 2020年までは、全日本大学駅伝でシード圏外の大学が1月の箱根駅伝で3位以内に入った場合には関東学連推薦としてこの選考会を免除され、出場枠はその分少なくなっていた。
- 近年はシード校は関東地区の大学の独占状態にあるが、それでも最高で15校しか本戦に出られないため、箱根駅伝よりも狭き門である。
会場
(1998年以降)下記のように幾度か会場を変遷しているが、2000年以降は東京都内、2004年以降は比較的都心に近い陸上競技場が使われるようになってきている。
- 日本体育大学(健志台競技場:神奈川県横浜市青葉区)…1998年
- 鴻巣市立陸上競技場(埼玉県鴻巣市)…1999年、2000年
- 江東区夢の島陸上競技場(東京都江東区)…2001年、2003年
- 江戸川区陸上競技場(東京都江戸川区)…2002年
- 国立霞ヶ丘競技場(東京都新宿区)…2004年、2009年、2010年、2011年、2012年、2013年
- 大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場(東京都品川区…2005年)
- 織田フィールド(東京都渋谷区)…2006年、2007年、2008年
- 世田谷区立大蔵運動公園陸上競技場(東京都世田谷区)…2014年
- 慶応義塾大学(日吉陸上競技場:神奈川県横浜市港北区)…2015年
- 浦和駒場スタジアム(埼玉県さいたま市浦和区)…2016年、2017年、2018年
- 相模原ギオンスタジアム(神奈川県相模原市南区)…2019年、2021年
※2020年は新型コロナウイルスの影響により書類選考で本戦出場校を決定した。
比較的小さな競技場で行うことが多く、選手の動向がすぐわかる(集団から遅れるほど自校の予選突破は厳しくなる。逆に2人とも終盤まで上位に残っていれば突破の可能性が開けてくる)ので、出場校の関係者やスリリングな選考方法を知っている一般の観戦客で客席も埋まる。各大学の応援合戦も見られる[3]。
脚注
- ^ 2017年までは、出場予定選手10名のエントリーリストを提出し、選考会前日に正選手8名と補欠2名を決定。当日に補欠2名を正選手のいずれかと入れ替えることができた。この補欠選手は箱根駅伝における補欠と同等の意味を持ち、上位突破への切り札として重要な役割を果たしていた。補欠選手や交代になった選手は4組終了後にオープンレースとして開催される5組に出場。この間に各大学の合計タイムが計算されていた。
- ^ 2009年度選考会要項。
- ^ 選手以外の部員やファンは本部のある正面席付近やスタート、フィニッシュゾーンに近い第1コーナー付近を除いて、トラックコースぎりぎりまで出て声援を送ることができる。