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2006年7月31日 (月) 04:41時点における版
台湾省宜蘭県 | |
地理 | |
位置 | 東経 北緯 |
面積 | 2,143.6251km² |
人口 | |
人口(2006年4月) | 461,013人 |
政治 | |
行政区分 | 県 |
県政府所在地 | 宜蘭市 |
県長 | 呂国華 |
下部行政区分 | 1市3鎮8郷 |
その他 | |
郵便番号 | --- |
市外局番 | 03 |
県花 | 国蘭 |
県鳥 | - |
県木 | 欒樹 |
別称 | 蘭陽 |
宜蘭県(ぎらんけん、イーラン県)は、台湾の北東部にある県。2006年、北宜高速道路の雪山トンネルが開通し、台北市内と30分で結ばれるようになった。
地理
三方を山に囲まれた蘭陽平野を中心として形成されている。蘭陽渓の沖積作用により形成された平野であり肥沃な土壌が広がり農業が盛んである。
宜蘭県の北部は台北県の貢寮郷、双渓郷、坪林郷、烏来郷に接しており、現在北宜高速公路により連絡され、交通の利便性が大幅に向上している。県南の南澳郷は山岳地帯であり、花蓮県とは蘇花公路により連絡されている。県西は中央山脈の雪山、大霸尖山などの山脈により[[桃園県]復興郷、新竹県尖石郷、台中県和平郷と隣接している。
県人口は宜蘭市を中心と知する東鎮に集中しており、政治・経済の中心を形成している。
気候の特徴としては多雨が挙げられる。台湾のことわざに「竹風蘭雨」というものがあり、新竹では風、宜蘭では雨が多いことを表した言葉である。特に冬の東北からの季節風の時期には、数ヶ月にわたりぐずついた天気になることも珍しくない。
歴史
宜蘭の旧名は噶瑪蘭或いは蛤仔難と称した。噶瑪蘭とは台湾の原住民である平埔族の中の一群である噶瑪蘭族に由来する。1632年には噶瑪蘭族が歴史資料に登場している。
清初は宜蘭は諸羅県(現在の嘉義)の管轄に於かれていた。その後彰化県、淡水庁と管轄が変更されたが、清朝政府は名義上の管轄を定めたに過ぎず、管理を派遣することはなかった。そのため海賊の拠点となっており、当時の台湾知府であった楊廷理より再三にわたる行政区設置の要請を受け、1810年に漸く噶瑪蘭庁が設けられるに至った。
行政が整備される以前であっても、多くの漢人によりこの地への入植が試みられている。1768年、林漢生が噶瑪蘭を訪問したが殺害されるという事件が発生している。1796年には吳沙が火器を利用し噶瑪蘭族を駆逐し、蘭陽平野に入植を開始した。漢人が入植してから後、原野と森林地区での開墾が進行し、狩猟を中心にしていた平埔族の生活基盤が失われ、その独自性が失われる結果を招くこととなる。
1895年に日本領になると、日本政府により噶瑪蘭支庁舎が設置され、台北県の管轄にとなる。1897年には独立した噶瑪蘭庁設置された。そして政府主導による農業改良が図られることとなった。それまで個人によって維持管理されていた灌漑施設に推理組合を設置し、積極的な設備投資を実施、農業の大幅な発展が見られた。
1945年に中華民国政府により宜蘭県が設置され現在に至る。
行政区画
交通
鉄道:宜蘭線、北廻線 道路:国道5号(北宜)、台二線、台七線、台九線
特産品
観光地
- 礁渓温泉
- 冬山河親水公園子
- 蘇澳冷泉
教育
- 国立宜蘭大学
- 私立淡江大学蘭陽校区
- 佛光大学
- 蘭陽技術学院
日本との関連
第二次世界大戦(太平洋戦争)中に、当地の興建南機飛行場に駐留していた日本軍の航空機が神風特攻隊として出撃したという。また日本が実効支配している尖閣諸島を中華民国及び中華人民共和国は宜蘭県に属していると主張している。