「永い言い訳」の版間の差分
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*[[キネマ旬報#第90回(2016年度)|第90回キネマ旬報ベスト・テン]](2017年)<ref>{{cite news|url=http://natalie.mu/eiga/news/216247|title=キネマ旬報ベスト・テン決定、「この世界の片隅に」「ハドソン川の奇跡」が1位に|newspaper=映画ナタリー|date=2017-01-10|accessdate=2017-01-10}}</ref> |
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** 助演男優賞([[竹原ピストル]]) |
** 助演男優賞([[竹原ピストル]]) |
2017年1月19日 (木) 00:31時点における版
『永い言い訳』(ながいいいわけ)は、西川美和による小説と、それを原作に著者自らが監督した2016年10月14日公開の日本映画。
概要
小説は、第28回山本周五郎賞候補[1]、第153回直木三十五賞候補[2]、2016年本屋大賞ノミネート[3]。
映画は、第41回トロント国際映画祭スペシャルプレゼンテーション部門出品作品[4]。
物語
作家の衣笠幸夫は、妻の夏子が友人とともに旅行に出かけるのを見送ったその日に、彼女が事故死したことを知らされる。もっとも、彼女のいぬ間に不倫行為に没入していた幸夫にとっては、さして悲しい出来事ではないのが実情だった。それでもマスコミの手前悲劇のキャラクターを演じていた彼のもとに、夏子の友人の夫、陽一が電話を寄越してくる。トラック運転手である陽一はふたりの子供を抱え、妻を失った事実に打ちひしがれて同じ境遇の幸夫と思いを分かち合おうとしたのだ。執筆に情熱を注ぎ込めない幸夫は陽一のアパートを訪ね、中学受験を控えた長男真平と、その妹である保育園通いの灯のことを知る。家事の素人である陽一は母親役を兼ねられない、と見てとった幸夫は子供たちの世話を買って出た。
器用に対応をこなし、子供たちの信頼を得てゆく幸夫。家事に没頭するなか、幸夫はこれまでにない暮らしの充実感を味わっていた。だがある日、妻の遺したメッセージから彼女が幸夫をもう愛していなかった、と幸夫は知り、絶望感に襲われる。おりしも灯の誕生パーティーにあって、陽一父子の助けになろうとした学芸員・鏑木も加わった団欒の席上、幸夫は疎外感から暴言を吐き陽一の部屋を飛び出した。決別ののち、自堕落な生活を送っていた幸夫のもとに、真平からの報せが届く。幸夫が去ってから父子の家庭は荒れ、真平との口論のすえ彼を殴ったまま仕事に向かった陽一は事故を起こしてしまったのだ。幸夫は警察に向かい、陽一の無事を見届けてひとまずは胸を撫でおろすが、冷静になった頭でもう陽一たち家族に介入してはならぬことを悟るのだった。
小説
- 『永い言い訳』 文藝春秋 2015年2月25日 ISBN 978-4-16-390214-2
映画
永い言い訳 | |
---|---|
監督 | 西川美和 |
脚本 | 西川美和 |
原作 | 西川美和 |
出演者 |
本木雅弘 竹原ピストル 堀内敬子 深津絵里 |
制作会社 | AOI Pro. |
製作会社 | 「永い言い訳」製作委員会 |
配給 | アスミック・エース |
公開 | 2016年10月14日 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
キャスト
- 衣笠幸夫(津村啓) - 本木雅弘[5]
- 衣笠夏子 - 深津絵里[5]
- 大宮陽一 - 竹原ピストル[5][6]
- 大宮ゆき - 堀内敬子[5][6]
- 大宮真平 - 藤田健心[5][6]
- 大宮灯 - 白鳥玉季[5][6]
- 岸本 - 池松壮亮[7]
- 福永 - 黒木華[7]
- 鏑木 - 山田真歩[7]
- 松岡依都美
- 岩井秀人
- 康すおん
- 戸次重幸
- 淵上泰史
- ジジ・ぶぅ
- 小林勝也
スタッフ
- 原作:『永い言い訳』西川美和(文藝春秋刊)
- 脚本・監督:西川美和
- 挿入歌:手嶌葵「オンブラ・マイ・フ」[8]
- 助成:文化庁文化芸術振興費補助金
- 制作プロダクション:AOI Pro.
- 製作:「永い言い訳」製作委員会(バンダイビジュアル、AOI Pro.、テレビ東京、アスミック・エース、文藝春秋、テレビ大阪)
- 配給:アスミック・エース
受賞
- 映画
- 第90回キネマ旬報ベスト・テン(2017年)[9]
- 助演男優賞(竹原ピストル)
- 日本映画ベスト・テン 第5位
- 第71回毎日映画コンクール(2017年)[10]
- 男優主演賞(本木雅弘)
- 監督賞(西川美和)
関連作品
脚注
- ^ “三島賞・山本賞の候補作発表”. 産経ニュース (2015年4月29日). 2016年4月27日閲覧。
- ^ “直木賞候補には映画監督の西川美和氏ら 馳氏は6回目ノミネート”. スポニチ Sponichi Annex (2015年6月19日). 2016年4月27日閲覧。
- ^ “本屋大賞候補に「火花」など10作品”. 産経ニュース (2016年1月20日). 2016年4月27日閲覧。
- ^ “本木雅弘主演「永い言い訳」がトロント国際映画祭へ、監督・西川美和から喜びの声”. 映画ナタリー. (2016年8月16日) 2016年8月16日閲覧。
- ^ a b c d e f “本木雅弘「永い言い訳」で西川美和監督と初タッグ、共演は深津絵里&竹原ピストル”. 映画ナタリー. (2015年8月18日) 2016年5月23日閲覧。
- ^ a b c d “本木雅弘、西川美和監督『永い言い訳』に主演! 深津絵里と21年ぶり共演”. Cinemacafe.net. (2015年8月18日) 2016年5月23日閲覧。
- ^ a b c “西川美和の新作「永い言い訳」に池松壮亮、黒木華、山田真歩が出演”. 映画ナタリー. (2016年3月18日)
- ^ “西川美和監督作「永い言い訳」本予告が解禁、挿入歌は手嶌葵”. 映画ナタリー. (2016年5月31日) 2016年5月31日閲覧。
- ^ “キネマ旬報ベスト・テン決定、「この世界の片隅に」「ハドソン川の奇跡」が1位に”. 映画ナタリー. (2017年1月10日) 2017年1月10日閲覧。
- ^ “毎日映画コンクールで「シン・ゴジラ」が大賞ほか3冠獲得、「君の名は。」は2冠”. 映画ナタリー. (2017年1月19日) 2017年1月19日閲覧。
- ^ “西川美和が監督作「永い言い訳」制作秘話をつづった電子書籍発売”. 映画ナタリー. (2016年7月7日) 2016年7月7日閲覧。