太陽のシンボル
太陽のシンボル(たいようのシンボル、英: solar symbol)は、太陽をシンボルとした記号や紋様。太陽のシンボルは多くの神話、宗教、神秘主義、占い、記号、紋章、旗章などで使われている。
例
[編集]単純な円
[編集]単純な円または円板は太陽のシンボルとしても使用される。日本の国旗、バングラデシュの国旗の他、オーストラリアのアボリジニの旗やTrundholm sun chariotなどにも使用されている。なお、パラオ共和国の国旗にも円が描かれているが、モチーフは太陽ではなく、満月である(パラオの国旗を参照)。
円と点
[編集]円の中央に点(ドット)を持つ円は古代の太陽のシンボルとして使われた。文字ではUnicodeの U+2609 ☉ や U+2299 ⊙ がある。天文学における太陽のシンボル(惑星記号)でもある。古代エジプトのヒエログリフでは太陽やラーを表す。初期の中国の漢字では「太陽」や「日」を表したが、のちに「日」の漢字となった。太陽以外の意味は蛇の目もしくはCircled dotを参照。
太陽十字
[編集]太陽十字または太陽車輪。しばしば四季や熱帯の年を表し、のちに地球を表す天文学のシンボルとなった。
二重の太陽十字
[編集]太陽十字の1種で8本のスポークを持つ。
卍(まんじ)
[編集]卍(まんじ)は太陽十字からも派生したが、ヒンドゥー教や仏教やナチスなどで太陽以外にも複数の意味を持つ[1]。
8つの角を持つ星
[編集]8つの角を持つ星は、いくつかの国で太陽を意味する。ロシアのウドムルト共和国の国旗、モルドヴィア共和国の国旗、マリ・エル共和国の国旗や、チュヴァシ共和国の国旗や、似た意味を持つイラクの旗(1959-1963年)など。
三脚巴
[編集]三重渦巻または三脚巴のいくつかは、太陽のシンボルと考えられている。イングーシ共和国の旗はこの意味である。
ロゼット
[編集]ロゼットは植物の装飾図案の他に、スラヴやハンガリーの太陽のシンボルとされている。またスペインのカスティーリャ・レオン州の伝統芸術や古代の装飾様式としても広く知られている[2] [3] [4]。アストゥリアス州では伝統的シンボルであったが、現在はアストゥリアスの民族主義運動のシンボルの1つとしても使われている[2]。
太陽円
[編集]太陽円 (Sun Circle) は、スラヴの太陽のシンボルとしてズブルチの偶像で使われている。
輝く太陽
[編集]ギザギザや波打った光線を発する図案の円は、太陽のシンボルや表現として広く使用されている。最少でも4本の直線または波打つ光線を持つ(例えば古代メソポタミアのシャマシュに描かれた太陽王)が、更に多い場合もある。イエズス会の紋章(左記)の他、ウルグアイの国旗、キリバスの国旗、アルゼンチンの国旗の複数バージョン、アイルランド防衛軍の帽章、1959-1965年のイラク軍の紋章などがある。
中華民国の国旗、ネパールの国旗では直線の(三角の)光線のみが描かれているが、キルギスの国旗では曲線の光線のみが描かれている。フィリピンの国旗では3本でグループとなった発散する光が描かれている。日本海軍の旭日旗やマケドニア共和国の国旗、チベットの旗やアリゾナ州の旗の上部では、単純な放射状の線で2色に分けられている。