ヘルメット・ストリーマ

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太陽極大期のヘルメット・ストリーマ
太陽極小期のヘルメット・ストリーマ

ヘルメット・ストリーマ(Helmet streamer)は、太陽活動の活発な領域に発達する明るいループ状の構造である。閉じた磁力線のループで、反対の磁極と結合している。このループの中に電子が捕らわれるため、非常に明るくなる。太陽風はこのループを長細く伸ばし、先端の尖った形にする。ほとんどの紅炎を超えてコロナの中まで伸びる様子が、日食の最中に観測できる。ヘルメット・ストリーマの発生は通常、中緯度の「ストリーマ・ベルト」に限定され、その分布は太陽周期の中の活発な領域の移動によって決まる。プラズマの小さな斑点である「プラズモイド」が時々ヘルメット・ストリーマの先端から放出され、これが遅い太陽風の起源の1つとなる。対照的に、開いた磁力線はコロナホールと呼ばれ、より暗く、速い太陽風の起源となる。ヘルメット・ストリーマは、大量のプラズマがストリーマの先端に集まると、コロナ質量放出を起こす。

出典[編集]

  • Kallenrode, May-Britt (2004). Space Physics: An Introduction to Plasmas and Particles in the Heliosphere and Magnetospheres. Berlin: Springer. p. 145. ISBN 3-540-20617-5.