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佐山一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐山 一郎
誕生 (1953-03-07) 1953年3月7日(71歳)
日本の旗 日本東京都目黒区
職業 作家編集者
国籍 日本の旗 日本
代表作 雑誌的人間
ウィキポータル 文学
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佐山 一郎(さやま いちろう、1953年昭和28年)3月7日 - )は日本作家編集者立教大学社会学部兼任講師。

経歴

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東京都目黒区出身。早稲田実業学校高等部普通科、成蹊大学文学部文化学科卒業[1]。大学卒業後に流行通信に入社し80年代前半よりアンディ・ウォーホルズ『Interview』と独占契約を結ぶ月刊『STUDIO VOICE』の編集長を務めた[1]

1980年代中頃からノンフィクション掌編、ラジオ、テレビ出演、新聞、雑誌における新刊評、コラムなどの活動を始める。インタビューをした人物は1,000人を超え、吉本興業会長・林正之助吉本隆明ジャニー喜多川マイケル・ジャクソンヨハン・クライフ筒井康隆らの自宅でのインタビュー歴がある。スポーツライターとしての顔も持ち、サッカー野球などに関連する著述も多い。

ファッションプロデューサー石津謙介の長年にわたる研究者でもあり、2012年3月に二段組330ページからなる長編ノンフイクション『VANから遠く離れて 評伝石津謙介』を刊行している。戦前のナンバーワン・モダン雑誌『新青年』の商標権ホルダーでもある。

30代半ば当時の猪瀬直樹を起用して以来、文学的ジャーナリズムの擁護・支援者を自認。小説に厳しく、ノンフィクションに甘いといわれるが、本人はそれを否定している。

1995年夏頃、自宅のベランダをプライベート・カフェ化し、体験記を『NAVI』(二玄社)に連載していた。

2013年7月に電子書籍シリーズ『カフェシェヌー叢書』の第一弾として、POD出版物『ブレない「私」の作り方』を刊行した。

スポーツとの関わり

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子供の頃から野球ファンであり小学3年生の時に東映フライヤーズの試合を初観戦した[1]。当時のチームには尾崎行雄土橋正幸張本勲がおり、佐山は張本のファンだった[1]

また小学6年生の時に行われた1964年の東京オリンピックハンガリーモロッコ戦を観戦して以来、サッカーファンとなり中学へ進学するとサッカー部を創設してプレーをした[1]。中学のサッカー部は公式戦や練習試合で勝てず、同じ学校のバスケットボール部に敗れるレベルだったという[1]

1985年にはスポーツ誌『Sports Graphic Number』の特派員として同年4月30日北朝鮮平壌で行われた1986 FIFAワールドカップ・アジア予選に出場する日本代表に随行した[1]。随行記者団9人のうち1名は、共同通信北京特派員時代の辺見庸だった。

その後も『週刊サッカーマガジン』などに寄稿し、朝日新聞で2002年から2009年までスポーツ関連書籍の新刊評を不定期掲載していた。2000年代から11年に渡って刊行されたサッカー関連本の書評を『夢想するサッカー狂の書斎 ぼくの採点表から』として出版した[1][2]。また、2014年に創設された『サッカー本大賞』の委員長を務めている[3]

著書

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単著

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  • 『東京ファッション・ビート』(新潮文庫・1987年)
  • 『「私立」の仕事』(筑摩書房・1991年)
  • 『闘技場の人』(河出書房新社・1992年)
  • 『Jリーグよ!』(主婦の友社・1994年)
  • 『サッカー細見'98-99』(晶文社・1999年)
  • 『こんなサッカーのコラムばかり雑誌に書いていた。』(双葉社・2001年)
  • 『作家の仕事場 〜25人のデザイン・ジャイアント〜』(インフォバーン・2004年)
  • 『雑誌的人間』(リトル・モア・2006年)
  • 『作家の仕事場』の新装版『デザインと人』(マーブルトロン・2007年)
  • 『VANから遠く離れて 評伝石津謙介』(岩波書店・2012年)
  • 『夢想するサッカー狂の書斎 ぼくの採点表から』(カンゼン・2013年)
  • 『日本サッカー辛航紀 -愛と憎しみの100年史-』(光文社新書・2018年)

解説

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  • 坂田栄一郎写真集『注文のおおい写真館』(流行通信・1985年)
  • ロバート・ホワイティング『ガイジン力士物語 小錦と高見山』(ちくま文庫・1989年)
  • 武智幸徳『サッカーという至福』(日経ビジネス文庫・2002年)
  • 『日本の近代 猪瀬直樹著作集11』(小学館・2002年)

共著書

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  • 『プロ野球批評宣言』(冬樹社・1982年/新潮文庫・1988年)
  • 『「文藝春秋」にみるスポーツ昭和史』第一、三巻(文藝春秋・1988年)
  • 『ライターになる!』(メタローグ・1995年)
  • 『「家」の履歴書 このヒトはどんなイエに住んできたか」(文藝春秋・1996年)
  • 『「食」の自叙伝』(文春文庫・1997年)
  • 『変容する現代社会とスポーツ』(日本スポーツ社会学会[編]世界思想社・1998年)
  • 『今村淳追悼集 1953-1998』(今村淳を偲ぶ会・2000年)
  • 『こころに響いた、あのひと言』(岩波書店・2010年)
  • 『寺山修司の迷宮世界』(洋泉社MOOK・2013年)
  • 『これからどうする』(岩波書店・2013年)ほか。

電子書籍

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  • 『ブレない「私」の作り方 “しのぎの時代”のサバイバル読書術』(山城パブリッシング・2013年)
  • 『「花子とアン」のふるさとから』(NextPublishing・2014年)
  • 『闘技場の人(サヤマ・ペーパーバックス』(NextPublishing/201(NextPublishing・2014年)
  • 『「ブレない」自分のつくり方-格差時代のサバイバル読書術-(サヤマ・ペーパーバックス)」(NextPublishing・2015年)

関連項目

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出演番組

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  • NHKーFM『FMホットライン』(佐山・よろずカルチャーインタビュー・コーナー1983年〜1993年)
  • テレビ朝日『エスパス・ヴィバン』(1987〜1988年 構成/司会)
  • 日本テレビ『EXテレビ』(1992年)
  • 『東京遊民』(1998年)
  • MXテレビ『ワールドカップ特番』(1998年)
  • J-WAVE『ワールドカップ特番』
  • TBSラジオ『松尾雄治のピテカンワイド』(2001年4月〜10月 toto予想コーナー)
  • J-WAVE『ロハストーク』(2006年)
  • インターFM『ラジオの街で逢いましょう 』(2010年)
  • TBSラジオ『文化系トークラジオ「LIFE」』 カンゼンpresents「Life×フットボールサミット〜日韓戦とナショナリズム」。(2012年)
  • Ust対談番組「ラジオの街で逢いましょう」第305回小田嶋ラジオ:佐山一郎「小田嶋・佐山のスポーツ談義」(2013年)
  • JFN『FUTURES 金子達仁 スポーツプラネット』(2018年)

出演広告

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  • イトーヨーカドー駅貼りポスター(共演・高橋源一郎/ 1990年)
  • ジャガーS-TYPE新聞、雑誌イメージキャラクター(2003年
  • NESPRESSO 30周年特設ウェブサイト(2016年)

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h サッカーを愛してやまないあの人のゆめのはなし 佐山一郎”. スルガ銀行. 2014年2月25日閲覧。
  2. ^ あなたの1冊を見つける地図。〜『夢想するサッカー狂の書斎』〜”. Sports Graphic Number (2013年11月13日). 2014年2月25日閲覧。
  3. ^ 「ほんの舞台裏サッカーをより深く」『朝日新聞』 2014年2月16日 13版16面。 

出典

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  • 『日本の近代 猪瀬直樹著作集 11 日本凡人伝』(小学館・2002年)
  • 加藤久『完全敵地』(集英社・2005年)
  • 『文藝春秋』2007年1月号「小さな大物235」
  • 『雑誌的人間』(リトルモア・2006年)

関連人物

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  • 木村和司 - 『Number』からの依頼でインタビューを申し込んだ。

外部リンク

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