バイオレンスアクション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バイオレンスアクション
ジャンル ハードボイルド・アクション漫画
漫画:バイオレンスアクション
作者 浅井蓮次
沢田新(原作)
出版社 小学館
掲載サイト やわらかスピリッツ
レーベル ビッグコミックス
発表期間 2016年4月25日 - 2022年7月8日
巻数 既刊7巻(2022年8月12日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画映画
ポータル 漫画映画

バイオレンスアクション』は、原作:沢田新、作画:浅井蓮次による日本漫画作品。ハードボイルド・アクション漫画。小学館の漫画配信サイト『やわらかスピリッツ』にて連載された[1]

沢田は当初、和歌山県出身在住の主婦とされていたが、2巻発売後の2017年7月に漫画家の室井大資の別名義であることが公開された[2]

作者の体調不良を理由として2018年3月から休載中だったが、2019年6月3日に連載が再開[3]。2020年6月に第16話(vii)が公開されて以降、原作者・沢田の病気療養のため発表が再度止まっていたが[4]、2022年3月2日に第16話(viii)が公開され、連載を再開した[5]

2020年7月10日、同日発売の6巻の帯で映像化企画が進行中であるとされ[6]橋本環奈主演で2022年に実写映画が公開されることが後日発表された[7]

登場人物[編集]

声は2017年に制作されたPR動画での声優[8]

ケイ
声 - 悠木碧
簿記専門学校に通う20歳の学生。デリヘルに偽装した殺し屋派遣サービス「ぷるるん天然娘特急便」で殺しを請け負う。

評価[編集]

第1巻が発売された際には漫画家のONE[9]、第2巻が発売された際には沖方丁および町山智浩が推薦のコメントを寄せている[10]

いしかわじゅんは、1巻発売時点の本作について、殺す側にも殺される側にも感傷がないクールな表現が殺しの痛みを内包しており、「なかなかなかった」「カッコいい」表現だと高く評価している。また、原作者と漫画家のどちらも突出しない良いコラボが実現できている漫画は少ないと持論を展開した上で、本作はその数少ない理想的なケースであるとしている[11]

受賞歴[編集]

書誌情報[編集]

  • 浅井蓮次(漫画)・沢田新(原作)『バイオレンスアクション』小学館〈ビッグコミックス〉、既刊7巻(2022年8月12日現在)
    1. 2017年3月10日発売[9][16]ISBN 978-4-09-189449-6
    2. 2017年7月12日発売[12][17]ISBN 978-4-09-189593-6
    3. 2017年10月12日発売[18]ISBN 978-4-09-189677-3
    4. 2018年5月11日発売[19]ISBN 978-4-09-860008-3
    5. 2019年11月12日発売[20]ISBN 978-4-09-860508-8
    6. 2020年7月10日発売[21]ISBN 978-4-09-860662-7
    7. 2022年8月12日発売[22]ISBN 978-4-09-861433-2

映画[編集]

バイオレンスアクション
監督 瑠東東一郎
脚本 江良至
瑠東東一郎
原作 浅井蓮次
沢田新
製作 森川真行
清家優輝
製作総指揮 ウィリアム・アイアトン
上木則安
出演者 橋本環奈
杉野遥亮
鈴鹿央士
馬場ふみか
森崎ウィン
大東駿介
太田夢莉
佐藤二朗
城田優
高橋克典
岡村隆史
音楽 瀬川英史
主題歌 [Alexandros]
クラッシュ
撮影 高野学
編集 神崎亜耶
制作会社 ファインエンターテイメント
製作会社 「バイオレンスアクション」製作委員会
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開 日本の旗 2022年8月19日
上映時間 111分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 2億1000万円[23]
テンプレートを表示

2022年8月19日に公開された[24]。監督は瑠東東一郎、主演は橋本環奈[24]PG12指定

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

楽曲[編集]

主題歌
[Alexandros]クラッシュ」(UNIVERSAL J / RX-RECORDS[28]
挿入歌
MAN WITH A MISSIONTonight, Tonight」(Sony Music Records[29]
NOMELON NOLEMON「タッチ」[29]
キム・ヒョンジュン「Song for a dreamer」(HENECIA)[29]
Fear, and Loathing in Las VegasTear Down」(Warner Music Japan[29]

脚注[編集]

  1. ^ ““脱力系”女殺し屋がバイオレンスなアクション繰り広げる新連載、Webで開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年4月26日). https://natalie.mu/comic/news/185102 2021年9月16日閲覧。 
  2. ^ “漫画『めしにしましょう』最新刊に秋津が登場 室井大資がおまけ漫画を寄稿”. ねとらぼ. (2017年7月21日). https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1707/21/news110.html 2021年9月13日閲覧。 
  3. ^ “「バイオレンスアクション」約1年3カ月ぶり連載再開、やわスピリニューアルも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年5月27日). https://natalie.mu/comic/news/332921 2021年9月16日閲覧。 
  4. ^ バイオレンスアクション”. やわらかスピリッツ. 小学館. 2021年9月13日閲覧。
  5. ^ 映画『バイオレンスアクション』公式 [@vamovie_jp] (2022年3月2日). "◤💥原作漫画連載再開💥◢ 🎬映画化決定に伴い 「やわらかスピリッツ」で 原作 #バイオレンスアクション の 最新話が公開中…". X(旧Twitter)より2023年8月16日閲覧
  6. ^ “「バイオレンスアクション」映像化企画進行中、ゆるふわ殺し屋ガール主人公の物語”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年7月10日). https://natalie.mu/comic/news/387001 2021年9月16日閲覧。 
  7. ^ "橋本環奈、主演映画『バイオレンスアクション』公開決定". ORICON NEWS. oricon ME. 2022年2月3日. 2022年2月3日閲覧
  8. ^ “内田真礼、竹達彩奈、津田美波、悠木碧がスピリッツ4作品のヒロイン演じる”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年10月18日). https://natalie.mu/comic/news/253132 2021年9月16日閲覧。 
  9. ^ a b “ゆるかわ殺し屋が撃つ!「バイオレンスアクション」1巻、オーディション企画も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年3月10日). https://natalie.mu/comic/news/224011 2021年9月16日閲覧。 
  10. ^ “ゆるふわ殺し屋「バイオレンスアクション」新刊、冲方丁&町山智浩が帯コメント”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年7月11日). https://natalie.mu/comic/news/240421 2021年9月18日閲覧。 
  11. ^ いしかわじゅん「漫画の時間」『週刊文春』59巻21号(6月8日号)、2017年、117頁。
  12. ^ a b “命がけの週刊連載!「バイオレンスアクション」2巻発売記念で6週連続更新”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年6月26日). https://natalie.mu/comic/news/238353 2021年9月16日閲覧。 
  13. ^ “「このマンガを読め!」1位は宮谷一彦「ライク ア ローリング ストーン」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年12月12日). https://natalie.mu/comic/news/260612 2021年9月16日閲覧。 
  14. ^ “「お酒は夫婦になってから」「プリンセスメゾン」などやわスピで読み放題祭り”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年12月31日). https://natalie.mu/comic/news/263560 2021年9月16日閲覧。 
  15. ^ “全国書店員が選んだおすすめマンガ、今年の1位は「とんがり帽子のアトリエ」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年2月1日). https://natalie.mu/comic/news/267656 2021年9月16日閲覧。 
  16. ^ バイオレンスアクション 1”. 小学館. 2021年9月16日閲覧。
  17. ^ バイオレンスアクション 2”. 小学館. 2021年9月16日閲覧。
  18. ^ バイオレンスアクション 3”. 小学館. 2021年9月16日閲覧。
  19. ^ バイオレンスアクション 4”. 小学館. 2021年9月16日閲覧。
  20. ^ バイオレンスアクション 5”. 小学館. 2021年9月16日閲覧。
  21. ^ バイオレンスアクション 6”. 小学館. 2021年9月16日閲覧。
  22. ^ バイオレンスアクション 7”. 小学館. 2022年8月12日閲覧。
  23. ^ キネマ旬報』 2023年3月下旬特別号 p.36
  24. ^ a b "橋本環奈、ピンクボブの殺し屋に! 「バイオレンスアクション」に主演". 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2022年2月3日. 2022年3月24日閲覧
  25. ^ a b c d e f "橋本環奈主演、今夏公開の映画「バイオレンスアクション」第2弾キャストに杉野遥亮、馬場ふみか、太田夢莉らが決定!". WEBザテレビジョン. KADOKAWA. 2022年3月2日. 2022年3月24日閲覧
  26. ^ a b c d "橋本環奈主演映画『バイオレンスアクション』くっきー!、猪塚健太、箭内夢菜、兵動大樹が出演". ORICON NEWS. oricon ME. 2022年5月17日. 2022年5月17日閲覧
  27. ^ a b c d 今井優 (2022年3月24日). "濃厚キャラ! 橋本環奈主演『バイオレンスアクション』に佐藤二朗、城田優、高橋克典、岡村隆史が出演決定". シネマトゥデイ. 2022年3月24日閲覧
  28. ^ “[Alexandros]、橋本環奈主演の映画「バイオレンスアクション」主題歌担当”. 音楽ナタリー. (2022年6月3日). https://natalie.mu/music/news/480075 2022年6月26日閲覧。 
  29. ^ a b c d “「バイオレンスアクション」挿入歌をマンウィズ、ノーメロ、キム・ヒョンジュン、ラスベガスが担当”. 音楽ナタリー. (2022年6月10日). https://natalie.mu/music/news/481013 2022年6月26日閲覧。 

外部リンク[編集]