セイバン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社セイバン
SEIBAN Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 セイバン
本社所在地 日本の旗 日本
兵庫県たつの市龍野町片山379-1
設立 1973年
業種 その他製品
法人番号 8140001038893 ウィキデータを編集
事業内容 ランドセルの製造・販売
代表者 代表取締役社長 泉貴章
資本金 4500万円
売上高 70億円
従業員数 190名
主要子会社 セイバンマーケティング株式会社
関係する人物 泉亀吉(創業者)
外部リンク https://www.seiban.co.jp/
特記事項:創業は1919年(大正8年)・大阪にて
テンプレートを表示
旧社屋(2013年)
天使のはね

株式会社セイバンSEIBAN COMPANY LIMITED)は、兵庫県たつの市に本社を置き、各種の製造・販売をおこなう企業である。

社名は「カバンの製造=製カバン」を縮めたのと、同社が本社を置く兵庫県のたつの市が西播磨地域であり「西播=セイバン」と呼ぶことなどのダブル・ミーニングから来ている。

概要[編集]

創業者で室津出身の泉亀吉が、1919年(大正8年)に大阪市で、播磨地方で産出された皮革をもとに、カバンや財布キセルなどを製造する会社を設立する。その後戦後の混乱期を経て、本社を御津町(現・たつの市)に移転し、1946年(昭和21年)よりランドセルの製造を開始する。そのころからのランドセルの老舗メーカーであったが、2003年(平成15年)に世界で一番軽くて丈夫なランドセルとしてギネスブックにも登録された「天使のはね」を開発・上市したことで、一躍西播磨地方からその名を全国に知られるようになる。ランドセルの最大手メーカーであり2016年時点では国内シェア約50%を占めている[1]。また、新たに6年間最も軽く感じる垂直角を維持できるクッション形状「せみね」を開発。さらに、肩ベルトの一部に形状保持プレートを内蔵しフィット感をより向上させた「ひねぴた」も発表した。

「天使のはね」とは元来、肩ベルトの付け根に羽根の形をした樹脂を内包させてベルトを立ち上げることにより、背負ったときにランドセル本体の重心を上にあげる効果をもたらす機能の名前であった。いまではランドセルの代表的ブランドとして認識されるになり、ランドセル売り場でも天使のはねを商品名として求める顧客の姿が見られる。

本社と工場は一貫して兵庫県西播磨地方を基盤としており、またナショナルブランド(モデルロイヤルシリーズ、ラブピシリーズ、ワンパシリーズ)の販売については、大阪に事務所を置くグループ会社のスリーアイコーポレーションでおこなっている。その一方で、大人用(ビジネス)のランドセルをドイツ国内限定で販売するなど、日本以外の国でも事業を展開している。

2019年(平成30年)の創業100周年を機に建設を進めていた本社工場「セイバンスマイルファクトリー」が、2020年(令和2年)たつの市内に完成。工程の一本化による効率化を図るとともに、「ランドセルコンシェルジュ」を配した直営店舗、1階の工場を2階の窓から見学できるスペース、ミュージアムも併設された[2]

その他人工皮革などの材料は人体に悪影響を与えない、燃やしてもダイオキシン類が発生しないもの(エコロジカルランドセル)を選び、肩ベルトには防犯ブザーを取付可能な金具もつけたり等、子供の健康や安全を考える保護者の意見に応えた商品開発を行っている。

CM展開について元々はケーブルテレビ等のアニメチャンネルや地元局のサンテレビより始めたが、近年では関東地区の民放でも平日にCMが放送されている。2004年(平成16年)より、入学準備需要シーズンの時期(10月から3月まで)には民放各局のゴールデン・プライムタイムに放送される全国ネット向けテレビ番組のナショナルスポンサーとなるのが慣例となっていた。最近ではランドセルの購入需要が前倒しになっている傾向もあり、6月から11月までの間、日曜朝のテレビ朝日系列アニメ・特撮番組に提供を行っている。

提供番組[編集]

ほか。

脚注[編集]

  1. ^ ランドセルの真実をどれだけ知っていますか 東洋経済
  2. ^ “ランドセルメーカー、セイバンの新工場完成 本社機能集約、展示施設も”. ひょうご経済+. 神戸新聞社. (2020年7月16日). https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202007/0013513732.shtml 2020年9月5日閲覧。 
  3. ^ 炎神戦隊ゴーオンジャー』より番組提供。それまでは、ららやなどが提供スポンサーに付いていた時期もあった。
  4. ^ Yes!プリキュア5GoGo!』から。同業他社のフィットちゃんが交互で提供することもある。
  5. ^ 「エクセリオン」を含む。
  6. ^ ポケモン☆サンデー(2004年10月3日 - 2010年9月26日)→ポケモンスマッシュ!(2010年10月3日 - 2013年9月29日)→ポケモンゲット☆TV(2013年10月6日 - 2015年9月27日)→ポケモンの家あつまる?(2015年10月4日 - 2022年3月27日)→ポケモンとどこいく!?(2022年4月3日 - )
  7. ^ 2008年9月度スポンサー。
  8. ^ 第3シリーズの『メタルファイト ベイブレード 4D』の途中まで提供。同年10月より、放送時間が15分に短縮されたことを受けて、PT扱いに移行。なお、空いた時間に設けられた『クロスファイト ビーダマン』の放送開始前にCM枠が放送されて以降、『メタルファイト ベイブレード ZEROG』放送終了直後から『クロスファイト ビーダマン』放送開始前のCM枠が放送されていた。2012年10月の『クロスファイト ビーダマン eS』の放送開始を受けて、CM枠が2本(15秒)も追加された。2013年1月からは『クロスファイト ビーダマン eS』の放送終了直後から『ビーストサーガ』の放送開始前までの流れで、CM枠が15秒or30秒にとどまっていた。
  9. ^ 第1期・第2期共に提供。
  10. ^ ウルトラマン列伝』以降。
  11. ^ バトルスピリッツ』シリーズから『ヘボット!』まで提供。
  12. ^ テレビ朝日系列、テレビ東京系およびフジテレビ系列以外のアニメ、特撮でスポンサーに付いたのは同番組が初となった。
  13. ^ トミカ絆合体 アースグランナー』から提供。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]