ギル・ロバーツ
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選手情報 | |||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | Gil Roberts | ||||||||||||||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||||||||
競技 | 陸上競技 (短距離走) | ||||||||||||||||||||||||||
種目 | 400m | ||||||||||||||||||||||||||
大学 | テキサス工科大学 | ||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1989年3月15日(35歳) | ||||||||||||||||||||||||||
出身地 | オクラホマ州オクラホマシティ | ||||||||||||||||||||||||||
身長 | 188cm[1] | ||||||||||||||||||||||||||
体重 | 81kg | ||||||||||||||||||||||||||
成績 | |||||||||||||||||||||||||||
オリンピック |
400m 準決勝3組4着 (2016年) 4x400mR 優勝 (2016年) | ||||||||||||||||||||||||||
世界選手権 |
400m 準決勝3組3着 (2017年) 4x400mR 2位 (2017年) | ||||||||||||||||||||||||||
国内大会決勝 |
全米選手権 400m 優勝 (2014年) 全米室内選手権 400m 優勝 (2012年) | ||||||||||||||||||||||||||
自己ベスト | |||||||||||||||||||||||||||
100m |
10秒12 (2014年) 9秒92w (2014年) | ||||||||||||||||||||||||||
200m | 20秒22 (2014年) | ||||||||||||||||||||||||||
400m | 44秒22 (2017年) | ||||||||||||||||||||||||||
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編集 |
ギル・ロバーツ(Gil Roberts、1989年3月15日 ‐ )は、アメリカ合衆国・オクラホマシティ出身の陸上競技選手。専門は短距離走。400mで44秒22の自己ベストを持つ。2016年リオデジャネイロオリンピック男子4×400mリレーの金メダリストである。競技生活の大半をハムストリングスの怪我に悩まされている[1]。
経歴
[編集]ミルウッド高校 (en) 時代には、2006-2007年シーズンにアメリカンフットボールと陸上競技でオクラホマ州選手権に出場。卒業するまでにナイキ選手権(Nike Outdoor Nationals)を含む5つの全国タイトルを獲得するなど活躍し、卒業後はテキサス工科大学に進学した[2]。しかし、1年時は怪我でほとんどレースに出場できずに終わった[3]。
2009年
[編集]3月のNCAA室内選手権男子400mでは優勝したマイケル・ビンガム(45秒69)に0秒02及ばず、初のNCAAタイトルを惜しくも逃した[4]。5月のBig 12選手権では男子400mを今季世界ランク4位(当時)の記録となる44秒86で制し[5]、初のNCAAタイトルを目指して6月のNCAA選手権に出場したが、男子400m準決勝で負傷し途中棄権に終わった。同月の全米選手権男子400mは決勝まで進出し、ラショーン・メリット(44秒50)に次ぐ44秒93で2位に入りベルリン世界選手権アメリカ代表の座を掴んだ[6]。世界大会初出場となった8月のベルリン世界選手権男子400mは46秒41で予選敗退に終わった。
2011年
[編集]3月のNCAA室内選手権は男子400mに出場するも不正スタートで予選失格に終わった。6月のNCAA選手権男子400m決勝はキラニ・ジェームスとの同タイム(45秒10)着差ありの優勝争いに0秒003差で敗れ、更にレーン侵害があったとして失格に終わった[7]。
2012年
[編集]2月に室内400mで今季世界最高記録(当時)および自己ベストとなる45秒39をマークすると、同月の全米室内選手権男子400m決勝でも45秒39をマークし、カルヴィン・スミス・ジュニア(45秒96)らを抑えて初優勝を成し遂げた[8]。3月のイスタンブール世界室内選手権には400m今季世界ランキング2位(当時)の記録(45秒39)を持って臨んだが、400mは準決勝敗退に終わった。しかし、決勝のみ出場した4×400mリレーではアメリカチームのアンカーを務めて優勝に貢献し、自身初となる世界大会のメダルを獲得した[注 1][9]。6月上旬のNCAA選手権は男子400m準決勝を44秒84の自己ベスト(当時)で突破したが、決勝では44秒99とタイムを落として3位に終わり、卒業するまでにNCAAタイトルを獲得することはできなかった。同月下旬の全米選手権男子400mは準決勝で敗退した[10]。
2013年
[編集]6月の全米選手権男子200mで準決勝まで進出したが、わずか0秒007差で決勝進出を逃した[11]。
2014年
[編集]6月の全米選手権男子400mは予選45秒16、準決勝44秒99と、両ラウンドで全体1位のタイムをマークすると、迎えた決勝は44秒53の自己ベスト(当時)をマークし、ジョシュア・マンス(44秒89)やカイル・クレモンズ(45秒00)などを抑え、2年ぶり2度目となるシニアの全米タイトルを獲得した[12]。
2015年
[編集]6月の全米選手権男子400mは46秒02で予選敗退に終わった[13]。
2016年
[編集]初のオリンピックアメリカ代表を目指して7月の全米選手権男子400mに出場すると、準決勝では当初不正スタートの判定が下ったが、抗議の末に判定が覆り、準決勝を全体2位となる44秒67で突破。決勝はタイムは落としたものの2ラウンド連続の44秒台となる44秒73をマークし、ラショーン・メリット(43秒97)に次ぐ2位に入り初のオリンピック代表の座を掴んだ[14][15]。8月のリオデジャネイロオリンピックには男子400mと4×400mリレーに出場すると、400mは準決勝で自己ベスト(44秒53)に迫る44秒65をマークするも全体9位に終わり、決勝に進出するには0秒16及ばなかった[16]。しかし、決勝のみ出場した4×400mリレーはアメリカチームの3走を務めて金メダル獲得に貢献した[注 2][17]。
2017年
[編集]6月23日の全米選手権男子400m準決勝で自己ベスト(44秒53)を3年ぶりに更新する44秒33をマークすると、翌日の決勝でも44秒22の自己ベストをマークして2位に入り、ロンドン世界選手権アメリカ代表の座を掴んだ[18]。2009年ベルリン大会以来8年ぶりの出場となった8月のロンドン世界選手権男子400mには今季世界ランク5位(44秒22)として臨むと[19]、予選を44秒92で突破し、8年前には進めなかった準決勝に進出した。準決勝では予選よりタイムを縮める44秒84をマークしたが、着順で決勝に進出できる組2着には0秒29、タイムで拾われるには0秒20届かず、組3着(全体10位)で敗退した[20]。決勝のみ出場した男子4×400mリレーはアメリカチームの2走を務めて銀メダル獲得に貢献し、自身初の世界選手権メダルは獲得したが、アメリカチームは大会7連覇を逃した[注 3][21]。
人物・エピソード
[編集]2017年3月24日のドーピング検査で陽性反応を示したが、恋人とのキスが原因だったため潔白となった。恋人が禁止薬物(プロベネシド)の含まれている鼻炎薬を摂取しており、熱いキスを頻繁に繰り返すうちにロバーツが禁止薬物を取り込んでしまったという[22]。
自己ベスト
[編集]記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
種目 | 記録 | 年月日 | 場所 | 備考 | |
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屋外 | |||||
100m | 10秒12 (+1.0) | 2014年5月3日 | ラボック | ||
9秒92w (+5.0)[23] | 2014年5月31日 | クレアモント | 追い風参考記録 | ||
200m | 20秒22 (+0.6) | 2014年6月14日 | チュラビスタ | ||
300m | 31秒81 | 2016年6月11日 | キングストン | ||
400m | 44秒22 | 2017年6月24日 | サクラメント | ||
室内 | |||||
200m | 20秒58 | 2012年2月10日 | アルバカーキ | ||
400m | 45秒39 | 2012年2月10日 2012年2月26日 |
アルバカーキ |
主要大会成績
[編集]備考欄の記録は当時のもの
年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 | 備考 |
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2009 | 世界選手権 | ベルリン | 400m | 予選5組5着 | 46秒41 | 全体32位 |
2012 | 世界室内選手権 | イスタンブール | 400m | 準決勝1組4着 | 47秒01 | 全体11位 |
4x400mR | 優勝 | 3分03秒94 (4走) | 今季アメリカ最高記録 | |||
2016 | オリンピック | リオデジャネイロ | 400m | 準決勝3組4着 | 44秒65 | 全体9位 |
4x400mR | 優勝 | 2分57秒30 (3走) | 今季アメリカ最高記録 | |||
2017 | 世界選手権 | ロンドン | 400m | 準決勝3組3着 | 44秒84 | |
4x400mR | 2位 | 2分58秒61 (2走) | 今季アメリカ最高記録 |
全米選手権
[編集]年 | 大会 | 場所 | 種目 | 記録 | 備考 |
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2012 | 全米室内選手権 | アルバカーキ | 400m | 45秒39 | |
2014 | 全米選手権 | サクラメント | 400m | 44秒53 | 自己ベスト |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 決勝のメンバーは1走がフランキー・ライト、2走がカルヴィン・スミス・ジュニア、3走がマンテオ・ミッチェル。
- ^ 決勝のメンバーは1走がアーマン・ホール、2走がトニー・マッケイ、4走がラショーン・メリット。
- ^ 決勝のメンバーは1走がウィルバート・ロンドン、3走がマイケル・チェリー、4走がフレッド・カーリー。
出典
[編集]- ^ a b “プロフィール”. NBC Olympics. 2016年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月27日閲覧。
- ^ “プロフィール”. テキサス工科大学. 2016年9月6日閲覧。
- ^ “World awaits former Millwood Star Gil Roberts”. NewsOK.com (2009年7月10日). 2016年9月5日閲覧。
- ^ “Tech Brings Home Nine All-American Honors”. テキサス工科大学 (2009年3月14日). 2016年9月5日閲覧。
- ^ “Tech's Roberts, Osaghae dazzle at Big 12 meet”. Lubbock Avalanche-Journal (2009年5月18日). 2016年9月5日閲覧。
- ^ “Tech's Roberts sets sights on IAAF World Championships in Berlin”. Lubbock Avalanche-Journal (2009年6月29日). 2016年9月5日閲覧。
- ^ “Raiders stand fifth heading into final day at NCAA”. Lubbock Avalanche-Journal (2011年6月11日). 2016年9月6日閲覧。
- ^ “Roberts Wins U.S. Indoor 400 Meter Championship”. テキサス工科大学(texastech.com) (2012年2月26日). 2016年9月6日閲覧。
- ^ “2012年世界室内選手権男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2012年3月11日). 2016年9月6日閲覧。
- ^ “Tech's Gil Roberts fails to advance to 400-meter finals at U.S. Olympic Trials”. Lubbock Avalanche-Journal (2012年6月23日). 2016年9月6日閲覧。
- ^ “2013年全米選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟. 2016年9月6日閲覧。
- ^ “Former Tech star Roberts wins U.S. title in 400 meters”. テキサス工科大学(redraiders.com) (2014年6月28日). 2016年9月6日閲覧。
- ^ “2015年全米選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2015年). 2016年9月6日閲覧。
- ^ “Allyson Felix Overcomes Ankle Sprain to Take 400 Title, Make Fourth Olympic Team”. アメリカオリンピック委員会 (2016年7月3日). 2016年9月6日閲覧。
- ^ “2016年全米選手権リザルト”. 全米陸上競技連盟 (2016年7月). 2016年9月6日閲覧。
- ^ “第31回オリンピック男子400m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟 (2016年8月13日). 2016年9月6日閲覧。
- ^ “第31回オリンピック男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2016年8月20日). 2016年9月6日閲覧。
- ^ “South Plains grad Fred Kerley, Tech grad Gil Roberts go 1-2 at U.S. championships 400”. Lubbock Avalanche-Journal (2017年6月24日). 2017年6月25日閲覧。
- ^ 2017年世界選手権男子400m予選スタートリスト 国際陸上競技連盟 (PDF, 135 KB) 2017年08月07日閲覧
- ^ “2017年世界選手権男子400m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟 (2017年8月7日). 2017年8月7日閲覧。
- ^ “2017年世界選手権男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2017年8月14日). 2017年8月14日閲覧。
- ^ “リオ五輪金の米国選手はドーピングで潔白と判明、原因は恋人とのキス”. フランス通信社 (2017年7月15日). 2017年7月15日閲覧。
- ^ “プロフィール”. All-Athletics.com (2016年9月7日). 2016年9月7日閲覧。
外部リンク
[編集]- ギル・ロバーツ - 国際オリンピック委員会
- ギル・ロバーツ - オリンピックチャンネル
- ギル・ロバーツ - アメリカオリンピック委員会
- ギル・ロバーツ - Olympedia
- ギル・ロバーツ - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ
- ギル・ロバーツ - 国際陸上競技連盟
- ギル・ロバーツ - IAAFダイヤモンドリーグ
- ギル・ロバーツ - TrackField.brinkster.net
- ギル・ロバーツ - テキサス工科大学のプロフィール
- ギル・ロバーツ (@gil.roberts) - Instagram