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マイケル・ノーマン (陸上選手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイケル・アーサー・ノーマン・ジュニア Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム Michael Arthur Norman Junior
ラテン文字 Michael Arthur Norman Junior
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
競技 陸上競技
種目 短距離走
所属 USCトロージャンズ
大学 南カリフォルニア大学
生年月日 (1997-12-03) 1997年12月3日(26歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州サンディエゴ
身長 185cm
体重 82kg
60m 7秒40
6秒99
100m 9秒86
150m 18秒89
200m 19秒70
20秒75
400m 43秒45
44秒52(室内世界記録)
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
2020 東京 4x400mR
世界選手権
2022 オレゴン 400m
2022 オレゴン 4x400mR
U20世界陸上競技選手権大会
2016 ビドゴシュチ 200m
2016 ビドゴシュチ 4x100mR
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マイケル・アーサー・ノーマン・ジュニア英語: Michael Arthur Norman Junior, 1997年12月3日 - )は、アメリカ合衆国陸上競技選手。専門は短距離走2022年オレゴン世界陸上400m金メダリスト。

人物

[編集]

カリフォルニア州サンディエゴ出身。父親はアメリカ人、母親は日本人。母親の伸江(旧姓名:斎藤伸江)は静岡県浜松市出身で、1989年には第16回全日本中学校陸上競技選手権大会の女子100mで11秒96を記録し、当時の中学女子日本記録を樹立した経歴を持つ[1][2][3]

少年時代のノーマンは陸上競技、バスケットボールを並行していたが[1]、2013年頃に陸上競技一本に専念することとなった[1]

ノーマンはカリフォルニア州クロウヴィスブキャナン・ハイスクール英語版に入学すると、2015年のアディダスグランプリアイカーンスタジアム英語版)にて、10秒36で走り衝撃を与えた[4]

2016年、クロウヴィスで開催されたアメリカ合衆国ジュニア陸上競技選手権大会の男子200mにて20秒15のタイムで優勝を飾る[5]。同年にはオレゴン州ユージーンで開催されたリオデジャネイロオリンピック代表選考会にも出場し、男子200mで5位に入る健闘も見せた[6]。そして2016年世界U20陸上競技選手権大会ポーランドの旗 ポーランド ブィドゴシュチュ)では男子200m[7]と男子4×100mリレー[8]でそれぞれ金メダルを獲得した。

南カリフォルニア大学へ進み、同大学のスポーツチームであるUSCトロージャンズのメンバーとして更に競技に打ち込む。2018年、2018年NCAAディビジョン・ワン室内陸上競技選手権大会英語版カレッジステーション)男子400mに於いて、カーロン・クレメント(アメリカ合衆国)が保持していた44秒57を抜き去る44秒52の室内世界新記録を樹立した[1][9]。これらの功績を讃えられ、アメリカ合衆国大学陸上競技選手に贈られる最高の賞であるザ・バウワーマン英語版を受賞した[10]

2019年、自身の母の祖国にしてもうひとつのルーツの国である日本の地に初めて降り立った。同年5月19日に長居陸上競技場大阪)で行われたゴールデングランプリ陸上に出場し、男子200mで19秒84の自己ベストタイ記録を更新して優勝した[11]

全米選手権の400mで2位に入り、ドーハ世界陸上への切符を手にした。また、シーズン始めに43秒45の好記録を記録しており好調だった。優勝候補筆頭として臨んだ世界陸上だったが、準決勝のレース途中で脚に違和感を感じ、自らスピードを緩めまさかの組最下位に終わり、メダル獲得どころか決勝にすら進めなかった。

2020年、ドーハ世界陸上以来のレースに出場。100mで9秒86の自己記録を更新。ノーマンのこれまでの100mの自己ベストは10秒27で一気に0秒41も更新した。これにより、ウェイド・バンニーキルクに次ぐ史上2人目の100m9秒台、200m19秒台、400m43秒台を達成した選手となった。

2021年8月5日、2020年東京オリンピック男子400m決勝では44.31で5位だった。同年8月7日の男子1600mリレー決勝では2走を受け持ち、歴代4位の2分55秒70で金メダルを獲得した。同年9月4日、ワンダダイヤモンドリーグブリュッセル男子100mでシーズンベストの9.98(+0.1)を記録して、3位に入賞した。さらにその1日後の9月5日、イタリアパドヴァで行われた大会の男子100mにおいて9.97(-0.5)を記録し、立て続けにシーズンベストを更新した。

2022年4月16日、ウォルナットで行われた大会の200mで、シーズンベストの19秒83(+1.6/m)を記録して2位に入った。同年5月8日に開催されたセイコーゴールデングランプリの400mで、44秒62のシーズンベストを更新した。同年5月28日に開催されたプレフォンテーンクラシックでは、43秒60の今季世界最高記録を更新すると同時に、大会記録(43秒92)とダイヤモンドリーグ記録(43秒62)も更新した。オレゴン世界陸上では同年7月22日、400mで44秒29を記録し、同年同月24日、4x400mリレー、いずれも金メダルを獲得した。

脚注

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  1. ^ a b c d 400で室内世界新の米陸上選手 浜松にルーツ 中日新聞 2018-03-20[リンク切れ]
  2. ^ 米国育ちのスプリンター 母の祖国で金メダル目指す」『日刊スポーツ』2019年5月17日。2021年4月28日閲覧。
  3. ^ 五輪で金狙う米の若きスター 母は日本の元スプリンター」『朝日新聞』2019年5月17日。2021年4月28日閲覧。
  4. ^ 2015 adidas Grand Prix - Michael Norman - Dream 100m - 10.36 (-0.5 m/s)”. YouTube. 2019年5月24日閲覧。
  5. ^ 2016 USA Junior Championships Result USA Track & Field, Inc.
  6. ^ 2016 U.S. Olympic Team Trials USA Track & Field, Inc.
  7. ^ 200 METRES MEN IAAF WORLD U20 CHAMPIONSHIPS BYDGOSZCZ 2016 - International Association of Athletics Federations
  8. ^ 4X100 METRES RELAY MEN IAAF WORLD U20 CHAMPIONSHIPS BYDGOSZCZ 2016 - International Association of Athletics Federations
  9. ^ NORMAN BREAKS WORLD INDOOR 400M RECORD AT NCAA INDOOR CHAMPIONSHIPS International Association of Athletics Federations 10 MAR 2018
  10. ^ Michael Norman Wins The Bowerman In 2018 The Bowerman News & Notes - U.S. Track & Field and Cross Country Coaches Association December 21, 2018
  11. ^ ノーマンが母の祖国で200制す セイコーGGP 日刊スポーツ 2019-05-19

外部リンク

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