マイケル・マクドナルド (陸上選手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
獲得メダル
ジャマイカの旗 ジャマイカ
陸上競技
オリンピック
1996 アトランタ 男子 4×400mリレー
世界陸上選手権
1995 イェーテボリ 男子 4×400mリレー
1997 アテネ 男子 4×400mリレー
1999 セビリヤ 男子 4×400mリレー

マイケル・マクドナルド(Michael McDonald、1975年3月17日 - )は、ジャマイカの陸上競技選手。1996年アトランタオリンピックの金メダリストである。ジャマイカ北東部セント・メアリー教区出身。

経歴[編集]

マクドナルドは、1990年代後半から2000年前半にかけて活躍した400mを得意としたランナーである。1994年にリスボンで開催された世界ジュニア選手権の400mで45秒83で金メダル、4×400mリレーでもジャマイカチームで銀メダルを獲得。翌1995年イェーテボリで開催された世界選手権が初めてのシニアのカテゴリでの大舞台となったが、この大会でも4×400mリレーで銀メダルを獲得した。

初めてのオリンピックとなった、1996年アトランタオリンピックでは、個人種目の400mは準決勝で敗退したものの、4×400mリレーでは、グレッグ・ホートンロキシバート・マーティンダヴィアン・クラークとともに、銅メダルを獲得した。翌年の1997年のアテネで開催された世界選手権の4×400mリレーでも2分56秒75のジャマイカ新記録で銅メダル。オリンピック、世界選手権のリレーで3年連続のメダル獲得となった。しかし、400mではオリンピックと同じく準決勝で敗退している。

1998年のコモンウェルスゲームズの4×400mリレーでは、ライバルのイギリスが、イングランドウェールズに分かれて出場したため、金メダルを獲得。1999年には、カナダウィニペグで開催されたパンアメリカン競技大会のリレーでも金メダルを獲得。1か月後には、セビリアの世界選手権のリレーでもアメリカポーランドに次いで3位でゴール。しかし、2008年にアメリカがドーピング違反で失格となったため2位に繰り上がり銀メダルとなった。

2000年シドニーオリンピックの4×400mリレーでは予選のみの出場となり、1位で予選通過。ジャマイカは決勝でも2分58秒78で3位となり、マクドナルドは銅メダルを手にした。2001年のリスボンの世界室内選手権のリレーでも、当初4位でゴールしたが、1999年と同様、アメリカの薬物違反により繰り上がり銅メダルとなる。また、2004年の世界室内のリレーでは金メダルを獲得している。

自己ベスト[編集]

  • 200m - 21秒08 (1996年)
  • 400m - 44秒64 (1996年6月9日)

主な実績[編集]

大会 場所 種目 結果 記録
1994 世界ジュニア陸上選手権 リスボン(ポルトガル) 400m 1位 45秒83
1994 世界ジュニア陸上選手権 リスボン(ポルトガル) 4×400mリレー 2位 3分04秒12
1995 世界陸上選手権 イェーテボリ(スウェーデン) 4×400mリレー 2位 2分59秒88
1996 オリンピック アトランタ(アメリカ合衆国) 400m 7位(sf) 45秒48
1996 オリンピック アトランタ(アメリカ合衆国) 4×400mリレー 3位 2分59秒42
1997 世界陸上選手権 アテネ(ギリシャ) 400m 8位(sf) 45秒74
1997 世界陸上選手権 アテネ(ギリシャ) 4×400mリレー 3位 2分56秒75
1998 コモンウェルスゲームズ クアラルンプール(マレーシア) 4×400mリレー 1位 2分59秒03
1999 パンアメリカン競技大会 ウィニペグ(カナダ) 4×400mリレー 1位 2分57秒97
1999 世界陸上選手権 セビリヤ(スペイン) 400m 6位(qf) 45秒87
1999 世界陸上選手権 セビリヤ(スペイン) 4×400mリレー 2位 2分59秒34
2000 オリンピック シドニー(オーストラリア) 4×400mリレー 1位(qf) 3分03秒85
2001 世界室内陸上選手権 リスボン(ポルトガル) 4×400mリレー 3位 3分05秒45
2001 世界陸上選手権 エドモントン(カナダ) 400m 6位(sf) DNF
2004 世界室内陸上選手権 ブダペスト(ハンガリー) 4×400mリレー 1位 3分05秒21
  • sfは準決勝、qfは準々決勝

外部リンク[編集]