カーター・キャップス
2014年5月18日 | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | ノースカロライナ州レノア郡キンストン |
生年月日 | 1990年8月7日(34歳) |
身長 体重 |
6' 5" =約195.6 cm 220 lb =約99.8 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2011年 MLBドラフト3巡目 |
初出場 | 2012年8月3日 ニューヨーク・ヤンキース戦 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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カーター・ルイス・キャップス(Carter Lewis Capps, 1990年8月3日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州レノア郡キンストン出身の元プロ野球選手(投手)。右投右打。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]ノース・ルノアール高等学校時代は2番手捕手だった。マウント・オリーブ大学入学後に投手に転向し、アメリカ大学野球選抜に対し3回5奪三振の活躍を見せた[1]。
プロ入りとマリナーズ時代
[編集]2011年のMLBドラフト3巡目(全体121位)でシアトル・マリナーズから指名され、8月9日に入団。A級クリントン・ランバーキングスで先発として4試合に登板した。
2012年はAA級ジャクソン・ジェネラルズで抑えとしてプレーし、38試合に登板して防御率1.26、19セーブを記録した。その後AAA級タコマ・レイニアーズで1試合に登板し、7月31日にメジャーに初昇格。8月3日のニューヨーク・ヤンキース戦に初登板した。同年のサザンリーグにおけるベスト・リリーフに選ばれた[2]。
マーリンズ時代
[編集]2013年12月11日にローガン・モリソンとのトレードで、マイアミ・マーリンズに移籍したことが報道され[3]、12月13日に球団が発表した[4]。
2014年3月25日に傘下のAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ配属され、そのまま開幕を迎えた。開幕後はAAA級ニューオーリンズで7試合に登板し、防御率1.64と好投。リリーフを務めていたアルキメデス・カミネーロの不調もあり、4月23日にメジャーへ昇格[5]。昇格後は9試合に登板していたが、5月27日に右肘の故障で15日間の故障者リスト入りした[6]。6月4日に60日間の故障者リストへ異動した[7]。
2015年は30試合にリリーフ登板し、防御率1.16・WHIP0.81という素晴らしい数字をマーク。31.0イニングで7四球に留めた一方、とてつもないペースで三振を奪って奪三振率16.8という数字を記録。ピッチングフォーム (後述) の話題性も相まって、一躍ブレイク・イヤーとなった。
2016年のスプリングトレーニング中に右肘のトミー・ジョン手術を受けた[8]。
パドレス時代
[編集]2016年7月29日にアンドリュー・キャッシュナー、コリン・レイ、タイロン・ゲレーロとのトレードで、ジャレッド・コザート、ルイス・カスティーヨ、ジョシュ・ネイラーと共にサンディエゴ・パドレスへ移籍した[9]。この年は60日間の故障者リストに入ったままシーズンを終えた。
2017年は2年ぶりにメジャーに復帰し、11試合に登板して防御率6.57・7奪三振の成績を残した。
2018年3月26日に40人枠を外れる形でAAA級エル・パソ・チワワズへ配属された[10]。このシーズンの終了後に引退。
引退後
[編集]引退後は野球のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のプライベートトレーナーとピッチングアナリストの職を得た。
2021年にはニューヨーク・メッツの傘下ルーキーリーグの投手コーチとして招聘。
2023年時点ではシアトル大学の投手コーチを務めている。
投球スタイル
[編集]最速101.2mph(約162.9km/h、2015年7月12日計測)のフォーシームと80mph前半のナックルカーブ、80mph中盤のスライダーを投げ、高い奪三振率を誇る。また、独特なモーションにより投球中に軸足でジャンプするようにしてホームベースまでの距離を稼ぐため[11][12][13][14]、反則投球ではないかと物議を醸したが、MLB機構より正式に認められた。このようにして他の投手よりリリースポイントが前にあるため、2015年は速球の平均の体感速度がアロルディス・チャップマンを超え、両リーグ1位であった[15]。しかし、この投げ方は2017年にルールが改正され不正投球とみなされることになった[16]。この「カーター・キャップスルール」は2021年にNPBでも採用されている。
デビュー以来奪三振率は毎年10を超えている一方で与四球が多いことが課題であったが、年々改善されている。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | SEA | 18 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | --- | 109 | 25.0 | 25 | 0 | 11 | 0 | 0 | 28 | 1 | 0 | 11 | 11 | 3.96 | 1.44 |
2013 | 58 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 9 | .500 | 270 | 59.0 | 73 | 12 | 23 | 4 | 2 | 66 | 5 | 0 | 37 | 36 | 5.49 | 1.63 | |
2014 | MIA | 17 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | --- | 86 | 20.1 | 19 | 1 | 5 | 0 | 2 | 25 | 2 | 0 | 9 | 9 | 3.98 | 1.18 |
2015 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 11 | 1.000 | 118 | 31.0 | 18 | 2 | 7 | 0 | 2 | 58 | 2 | 0 | 5 | 4 | 1.16 | 0.81 | |
2017 | SD | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ---- | 49 | 12.1 | 12 | 2 | 2 | 0 | 0 | 7 | 1 | 0 | 9 | 9 | 6.57 | 1.14 |
MLB:5年 | 129 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | 24 | .571 | 632 | 147.2 | 147 | 17 | 48 | 4 | 6 | 184 | 11 | 0 | 71 | 69 | 4.21 | 1.32 |
- 2017年度シーズン終了時
背番号
[編集]- 58 (2012年 - 2013年)
- 22 (2014年 - 2015年)
- 56 (2017年)
脚注
[編集]- ^ “Kinston's Capps reaches major leagues a year after being drafted” (英語). The News & Observer (2012年8月8日). 2016年10月26日閲覧。
- ^ “Generals Update (SLCS Gm4 – Friday, September 14)” (英語). Inside the Jackson Generals. MLB Advanced Media, L.P.. 2016年10月26日閲覧。
- ^ Greg Johns (2013年12月11日). “Mariners add Hart, LoMo to cap Meetings” (英語). MLB.com. 2016年10月26日閲覧。
- ^ "Marlins acquire Carter Capps from Seattle Mariners" (Press release) (英語). MLB.com (Miami Marlins). 13 December 2013. 2016年10月26日閲覧。
- ^ Joe Morgan (2014年4月23日). “Marlins promote righty reliever Capps from Triple-A” (英語). MLB.com. 2016年10月26日閲覧。
- ^ Joe Frisaro (2014年5月27日). “Capps goes on disabled list with elbow sprain” (英語). MLB.com. 2016年10月26日閲覧。
- ^ David Adler (2014年6月4日). “Second opinion gives Capps good news on elbow” (英語). MLB.com. 2016年10月26日閲覧。
- ^ “Marlins' Carter Capps to have Tommy John surgery”. espn.go.com (2016年3月8日). 2016年4月30日閲覧。
- ^ “マーリンズがA.キャッシュナーを獲得! パドレスと4対3の大型トレード”. ISM. Yahoo! JAPAN. (2016年7月30日). オリジナルの2016年8月1日時点におけるアーカイブ。 2016年8月1日閲覧。
- ^ AJ Cassavell (2018年3月26日). “Padres send reliever Capps to Triple-A” (英語). MLB.com 2018年4月8日閲覧。
- ^ 【米国はこう見ている】驚異のペースで三振量産 反則投球との物議醸す投手の奪三振率が話題に
- ^ キャップスの疑惑投法をNPBの元審判が検証
- ^ メジャーリーグ史上、前代未聞の投球フォームの投手が登場して物議を醸す【動画】
- ^ ワンステップ投法は合法!? イチローの同僚の投球フォームが全米で話題に
- ^ “Game of thrown: Carter Capps is king?” (英語). MLB.com (2016年1月9日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ 【MLB】MLBが正式なルール改正を発表。敬遠の省略化、不正投球疑惑のフォームは…
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Carter Capps stats MiLB.com
- Carter Capps (@CarterCapps) - X(旧Twitter)
- Carter Capps (@cartercapps56) - Instagram