コンテンツにスキップ

オーサムアゲイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーサムアゲイン
欧字表記 Awesome Again[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1994年3月29日[2]
死没 2020年12月15日[3]
Deputy Minister[1][2]
Primal Force[1][2]
母の父 Blushing Groom[1][2]
生国 カナダの旗 カナダ(オンタリオ州)[1][2]
生産者 フランク・ストロナーク[1][2]
馬主 ストロナークステーブル[1][2]
調教師 デビッド・ホフマン(アメリカ
→パトリック・B・バーン(アメリカ)
[2]
競走成績
生涯成績 12戦9勝[1][2]
獲得賞金 437万4590USドル[2]
勝ち鞍 G1:ブリーダーズカップ・クラシック(1998年)
G1:ホイットニーハンデキャップ(1998年)
クイーンズプレート(1997年)
G2:ジムダンディステークス(1997年)
G2:スティーブンフォスターハンデキャップ(1998年)
G2:サラトガブリーダーズカップハンデキャップ(1998年)
G3:ホーソーンゴールドカップハンデキャップ(1998年)
[2]
テンプレートを表示

オーサムアゲイン (Awesome Again) [1]とはカナダ生産、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に1998年ブリーダーズカップ・クラシックホイットニーハンデキャップ

競走馬時代

[編集]
  • 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[2]

1997年5月25日、ハリウッドパーク競馬場のメイドン競走でデビューして3着。6月ハリウッドパークの2戦目で勝ちあがる[4]。3戦目としてウッドバイン競馬場クイーンズプレートに出走し優勝、サラトガ競馬場に転戦してジムダンディステークスを制するが、続くトラヴァーズステークスルイジアナダウンズ競馬場でのスーパーダービーは、ともにデピュティコマンダー英語版の前に3着、5着という結果に終わる。3歳の残りのシーズンは休養に充てられた。

古馬となった翌1998年5月にチャーチルダウンズ競馬場のアローワンス競走で復帰して勝ち上がると、続くG2競走スティーヴンフォスターハンデキャップシルバーチャームを下して勝ち、ホイットニーハンデキャップではテイルオブザキャットを破ってG1競走初制覇と成す。サラトガブリーダーズカップハンデキャップとG3競走ホーソーンゴールドカップハンデキャップ英語版をも勝って重賞4連勝、1998年に入って負け知らずのままブリーダーズカップ・クラシックに駒を進めた。G1競走優勝馬8頭が顔をそろえたブリーダーズカップ・クラシックでは、8頭のうちのシルバーチャーム、スウェインコロナドズクエストを前に置いてレースを進めたが、最後の直線走路でシルバーチャームとスウェインが外側の進路に進んだ間隙を突き駆け抜けてシルバーチャームに4分の3馬身差つけて優勝[4]。1998年シーズンは不敗で、そのまま引退した。

競走成績

[編集]

以下の内容は、EQIBASE[2]の情報および記載法に基づく。

出走日 競馬場 競走 距離 着順 騎手 タイム 着差 勝ち馬/(2着馬)
1997年05月25日 ハリウッドパーク メイドン D7f 3着 C. マッキャロン 3 1/2馬身 One Man Army
1997年06月05日 ハリウッドパーク メイドン D8.5f 1着 C. マッキャロン 01:42.29 6馬身 (Tripleprized)
1997年06月29日 ウッドバイン クイーンズプレート D10f 1着 M. スミス 02:04.20 3 1/2馬身 (Cryptocloser)
1997年08月03日 サラトガ ジムダンディS G2 D9f 1着 M. スミス 01:51.16 3馬身 (Glitman)
1997年08月23日 サラトガ トラヴァーズS G1 D10f 3着 M. スミス 7馬身 Deputy Commander
1997年09月28日 ルイジアナダウンズ スーパーダービー G1 D10f 5着 M. スミス 7 1/2馬身 Deputy Commander
1998年05月22日 チャーチルダウンズ アローワンス D8f 1着 S. セラーズ 01:36.35 7馬身 (Democrt)
1998年06月13日 チャーチルダウンズ スティーヴンフォスターH G2 D9f 1着 P. デイ R1:48.61 1馬身 Silver Charm
1998年08月08日 サラトガ ホイットニーH G1 D9f 1着 P. デイ 01:49.61 3馬身 Tale of the Cat
1998年08月03日 サラトガ サラトガブリーダーズカップH G2 D10f 1着 P. デイ 02:03.14 3馬身 (Concerto)
1998年10月01日 ホーソン ホーソンゴールドカップH G3 D10f 1着 P. デイ 02:02.71 1 3/4馬身 (Unruled)
1998年11月07日 チャーチルダウンズ ブリーダーズカップクラシック G1 D10f 1着 P. デイ 02:02.16 3/4馬身 (Silver Charm)

引退後

[編集]

引退後はアデナスプリングス種牡馬となり、2004年には産駒のゴーストザッパーがブリーダーズカップ・クラシックを優勝して親子制覇を果たし、その他ジンジャーパンチ2007年ディスタフ)、ウィルコ(2004年ジュヴェナイル)、ラウンドポンド英語版2006年ディスタフ)を加えて計4頭のブリーダーズカップ優勝馬を送り出した[4]2011年疝痛を起こして緊急の開腹手術を受けたこともあっが、大事には至らなかった[5]2019年の種付けシーズン後に種牡馬生活から退いたが、その時点で重賞優勝馬38頭、そのうちG1競走優勝馬は14頭を数えた[4]

種牡馬引退後の2020年10月に功労馬牧場であるオールドフレンズに移っていたが、それから間もなくの2020年12月15日に死亡した。26歳であった[3]

代表産駒

[編集]

※G1競走勝利馬のみ記載

ブルードメアサイアーとしてのおもな産駒

[編集]

血統表

[編集]
オーサムアゲイン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 デピュティミニスター系
[§ 2]

Deputy Minister
1979 黒鹿毛
父の父
Vice Regent
1967 栗毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Victoria Regina Menetrier
Victoriana
父の母
Mint Copy
1970 黒鹿毛
Bunty's Flight Bunty Lawless
Broomflight
Shankey Jabneh
Grass Shack

Primal Force
1987 鹿毛
Blushing Groom
1974 栗毛
Red God Nasrullah
Spring Run
Runaway Bride Wild Risk
Aimee
母の母
Prime Prospect
1978 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Square Generation Olden Times
Chavalon
母系(F-No.) (FN:1-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearco5×5=6.25%、Native Dancer5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [28]
  2. ^ [29]
  3. ^ [28]
  4. ^ [28][29]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l Awesome Again(CAN)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m Awesome Again (ON)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月26日閲覧。
  3. ^ a b Awesome Again Dies at 26”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2020年12月16日). 2020年12月16日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j オーサムアゲインが種牡馬引退(アメリカ)[生産]”. 海外競馬ニュース. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2019年10月10日). 2020年4月26日閲覧。
  5. ^ Awesome Again Returns to Adena Springs”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2011年9月19日). 2020年4月26日閲覧。
  6. ^ Ghostzapper(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  7. ^ Toccet(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  8. ^ Wilko(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  9. ^ Round Pond(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  10. ^ Spun Sugar(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  11. ^ Dubai Escapade(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  12. ^ Awesome Gem(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  13. ^ Sugar Shake(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  14. ^ ジンジャーパンチ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  15. ^ Daaher(CAN)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  16. ^ Game On Dude(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  17. ^ Paynter(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  18. ^ Oxbow(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  19. ^ Sir Winston (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月26日閲覧。
  20. ^ Accelerate(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  21. ^ Awesome Maria(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  22. ^ Power Squeeze (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2024年8月18日閲覧。
  23. ^ Highland Falls (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2024年9月2日閲覧。
  24. ^ ローマンレジェンド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  25. ^ ミラクルレジェンド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  26. ^ ルージュバック”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  27. ^ アラジンバローズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年9月24日閲覧。
  28. ^ a b c Awesome Again(CAN) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  29. ^ a b c Awesome Againの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月26日閲覧。

外部リンク

[編集]