Rhinoceros 3D

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Rhinoceros
開発元 Robert McNeel & Associates
最新版 5 Service Release 2014-3-5 / 2014年 3月 5日
対応OS Windows (XP/Vista/7), Mac OS X 10.7以降(開発途上)
種別 3次元コンピュータグラフィックス
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト http://www.rhino3d.com/
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Rhinoceros 3D(ライノセラス・スリーディー)(Rhino/ライノ)とは、フリーフォームNURBSモデリングに特化した商用の製造業向け3次元CADソフトウェア(3Dサーフェスモデラー)である。

開発はRobert McNeel & Associatesで、日本での販売はアプリクラフトにより行われている。

概要[編集]

このソフトウェアは、一般的にインダストリアルデザイン建築造船ジュエリーデザインカーデザインCAD / CAMラピッドプロトタイピングリバースエンジニアリングプロダクトデザインに使われているだけでなく、マルチメディアデザイングラフィックデザインの業界でも使われている。[1]

プラグインとしてFlamingo (レイトレーシングレンダラ)、Penguin (ノンフォトリアリスティックレンダラ)、Bongo (アニメーションツール)などが用意されている。なかでもRobert McNeel & Associates社自身によるラボプロジェクトRhino 5.0 Labs Toolsのひとつで、ビジュアルプログラミング言語であるGrasshopper 3D英語版はRhinoceros上でジェネラティブアルゴリズムを構築するために重要なプラグインである。このプラグインに機能を追加するためのプラグインも多数開発されている。 建築意匠の分野ではこのコンピューテーショナルデザインを容易に可能にするプラグインが最近の建築意匠の大きな潮流のひとつであるパラメトリックモデリングの発展の一端を担っている。 サードパーティ製のプラグインも100以上開発されている[2]ザハ・ハディッド建築事務所が東大門デザインプラザ英語版で用いたEvolute Tools[3]や有機的な形状のモデリングを大幅に簡略化するオートデスクT-spline英語版[4]や、多くのレンダリングプラグイン (#レンダラー)が提供されている。CAMコンピュータ数値制御用の外部プラグインも用意されており、ツールパスG-code英語版を直接Rhinocerosに読み込むことができる。

他のモデリングアプリケーションと同様、RhinocerosもMicrosoft Visual Basicを基本としたスクリプト言語をサポートしている。SDKもRhino development toolsの名で一般公開されている[5]

開発過程[編集]

Rhinocerosは1992年ごろに主に船舶デザイン向けのAutoCADプラグインとして開発されたのがはじまりである。AutoCADのユーザーインタフェースがフリーフォームモデリングには不向きであると判断したため、スタンドアロンのCADを開発することに決めた。[6]。当初はフリーの、クローズドソースベータ版として配布されていた。その過程でユーザーによるデバッグや追加機能によってだんだんと開発されていった。

開発は進行中である。最新のメジャーリリースは2012年11月のバージョン5.0で、リリース後も毎月のように最新のパッチがあてられている。前バージョンであるRhinoceros 4では数年かけてサービスリリース/SR 9までアップデートされたが、バージョン5.0からは無数の大小アップデートが毎週のチェックにより自動で行われるようになっている。2014年5月6日現在の安定版の最新リリースはService Release 2014-3-5である。プレリリース版をリリース前に受け取るように設定することもできる[7]。 バージョン5.0でもこれまでと同様、ユーザーによるデバッグやラボプロジェクト、次バージョンのRhinoceros 6、2014年5月6日現在開発中であるMac版の開発への参加を要請している。 Mac版はWIP版が無料でダウンロード可能[3]。2014年5月6日時点ではいくつかの主要な機能が欠けており、また全てのプラグインが動作しない。またユーザーインターフェースもMacに最適になるよう調整されている。

モデリングプラグイン[編集]

Grasshopper 3D[編集]

Grasshopper 3Dは、Rhinoceros 3Dでプロシージャルモデリングを行うためのプラグインである。旧名はExplicit History。Robert McNeel & Associatesが開発している。

Clayoo[編集]

Clayoo
開発元 TDM Solutions
対応OS Windows
ライセンス プロプライエタリ
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Clayooは、Rhinoceros 3Dでサブディビジョンサーフェスを扱うためのプラグインである。スカルプトにも対応しているほか、エンボス作成用のRhinoEmbossも統合されている。

Clayooは、ジュエリー用プラグインのRhinoGoldにも同梱されている。

T-splines for Rhino[編集]

T-splines for Rhino
開発元 Autodesk
対応OS Windows
サポート状況 開発終了予定[8]
ライセンス プロプライエタリ
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T-splines for Rhinoは、Rhinoceros 3DでT-スプライン曲面を扱うためのプラグインである。国内総販売代理店はディプロス

このプラグインは、元々T-spline社が開発を行っていたものの、2011年、T-spline社がAutodeskにより買収され、その後、AutodeskがFusion 360にT-spline技術を取り入れ、2016年にT-splineプラグインの開発終了を発表した[8]

Shape Modeling[編集]

Shape Modeling
開発元 Autodesk
対応OS Windows
サポート状況 開発終了予定[8]
ライセンス プロプライエタリ
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Shape Modelingは、Rhinoceros 3DでクラスAサーフェス英語版を扱うためのプラグインである。Shape Modeling 2.0で、形状解析用のVSR Analysisが統合された[9]

このプラグインは、元々VSR社が開発を行っていたものの、2013年、より高価なクラスAサーフェス対応CADソフト「Alias」を持つAutodeskに買収され、2016年に開発終了を発表した[8]

レンダラー[編集]

Rhinocerosの内蔵レンダラーにはRhino Renderがあるものの時代遅れのため、現在Rhinoceros 6に向けてRhinoCyclesが開発されている。また、多くの外部レンダラーも存在している。

公式[編集]

無料[編集]

  • Rhino Render - Rhinoceros内蔵の簡易レンダラー。
  • Neon - PowerVR Brazil SDK (旧Brazil 3.0 SDK)ベースのビューポートレンダラー。
  • RhinoCycles - Rhinoceros 6に搭載予定の写実的レンダラー。オープンソースの3DCGソフトウェアであるBlenderに搭載されている写実的レンダラーCyclesのRhinoceros版。オープンソース[4]

別売[編集]

  • Penguin - Rhinoceros及びAutoCAD用の非写実的レンダラー。
  • Brazil for Rhino - Brazil R/SのRhinoceros版。
  • Flamingo nXt - nXtRender (旧AccuRender nXt) のRhinoceros版。

サードパーティー[編集]

  • V-ray
  • Maxwell Render
  • NVIDIA iray
  • Thea Render
  • Arion
  • Radeon ProRender (旧AMD FireRender) - ベータ版。Rhinoceros 6に対応。オープンソース[5]
  • FluidRay RT
  • Ocean - フルスペクトルレンダリング及び偏光の再現に対応。
  • Artlantis - REDsdkエンジンを使用。
  • KeyShot
  • AIR - RenderMan 21未満と互換性のあるレンダラー。

開発終了[編集]

  • Hayabusa Renderer - nStylerのRhinoceros版。ディスコン[10]
  • Autodesk Realtime Renderer (旧VSR Realtime Renderer) - 開発終了が発表された[8]

ファイルフォーマット[編集]

Rhinocerosのファイルフォーマット.3dmはNURBSジオメトリのやりとりを主眼に開発された。McNeel社によるオープンソースツールキットであるopenNURBS Initiativeを用いれば、KeyshotSolidWorksのような他社のソフトでも開いたり編集したりできるようになっている。openNURBSは3DMフォーマットの仕様が含まれており、Windows、Windows x64、Mac、Linux上で利用できる。openNURBSのようなオープンな規格は投資家には評価されず、代わりにクローズドな(例えば3DS Maxの.maxのような)フォーマットを求められるが、McNeel & Associatesはベンチャーキャピタルにより投資されたベンチャー企業でも株式を公開した企業でもなく従業員により所有されたセルフファンドの企業であるため、オープンな姿勢を貫けるという[6]

Rhinocerosは次のファイルフォーマットを外部ソフトウェアなしに直接開いたり書き出したりできる。DWG/DXF(AutoCAD 200x、14、13、12 )、SAT(ACIS、エクスポートのみ)、Microstation DGNDirect X (X file format)、FBX、X_T (Parasolid、エクスポートのみ)、3DS、LWO、STL、SLC、OBJ、AI、RIB、POV、UDO、VRMLBMP、TGA、CSV (プロパティと流体静力学データ)、無圧縮TIFFSTEP、VDA、GHS、GTS、KML、PLY、Google Sketch-UP. IGES (Alias、Ashlar Vellum、AutoFORM、AutoShip、Breault、CADCEUS、CAMSoft、CATIA、Cosmos、Delcam、EdgeCAM、FastSurf、FastSHIP、Integrity Ware、IronCAD、LUSAS、Maya、MAX 3.0、MasterCAM、ME30、Mechanical Desktop、Microstation、NuGraf、OptiCAD、Pro/E、SDRC I-DEAS、Softimage、Solid Edge、SolidWorks、SUM3D、SURFCAM、TeKSoft、Unigraphicsでサポートされている)、NASA GridTool、Yamaha ESPRiとTebis[11] DWFとDWFxはサポートされていない。また3DCG業界では半ばデファクトスタンダードであるMaxのネイティブフォーマットである.maxも(Rhinocerosに限らず)開けない。

外部リンク[編集]

参考文献・出典[編集]

  1. ^ Rhino 4.0 - Robert McNeel & Associates (Rhino 4.0)
  2. ^ Food4Rhino
  3. ^ Dongdaemun Design Plaza and Park, Evolute
  4. ^ T-splines公式サイト(日本語)
  5. ^ [1]
  6. ^ a b [2]
  7. ^ http://www.rhino3d.com/new/beyond5
  8. ^ a b c d e The future of Autodesk plug-ins for Rhino Autodesk 2016年11月17日
  9. ^ VSR社製品 チュートリアルページ AppliCraft
  10. ^ ニュース グラップス
  11. ^ http://www.rhino3d.com/features.htm