MULTI MAX (マルチマックス)は、CHAGE・村上啓介・淺井ひろみから構成される日本のバンド。歌手グループと見なされることもあるが、全員が同時にボーカルを取ることは少ない。正式名称は1991年までCHAGE'S SUPER BAND MULTI MAX(チャゲズ スーパーバンド マルチマックス)、1992年以降はCHAGE PRESENTS MULTI MAX(チャゲプレゼンツ マルチマックス)。略称はマルチ、MM、M2。
1989年 - すでにCHAGE&ASKAとして活動していたCHAGEが、CHAGE&ASKAデビュー10周年を迎えた後に、「自分の音楽のルーツを追求したい」という想いから、村上啓介と淺井ひろみを誘ってMULTI MAXを結成し、10月21日にシングル「SOME DAY」をリリースしてデビューした[1]。「音楽で遊ぶ」というポリシーのもとバンドとしてCHAGE&ASKAの活動と並行して活動しており、ほとんどの楽曲をメンバー自ら手掛けていた。同年11月には1stアルバム『HEAVEN』をリリース。日本武道館を皮切りにツアー『CHAGE'S SUPER BAND MULTI MAX '89』を4公演開催する。
1993年 - 4月から3ヶ月連続リリースを行い、シングル「勇気の言葉」、初のビデオ作品『MAXISM IN BUDOKAN』、アルバム『RE-BIRTH』を発表する。
1994年 - 10月にシングル「愛の空で」、11月にアルバム『Well, Well, Well』をリリース。各地のライブハウスとホールを回った『MULTI MAX CONCERT TOUR 1994 “Well, Well, Well”』を開催する。
1996年 - 11月にシングル「どうだい」、12月にアルバム『Oki doki!』をリリース。アナログ・レコーディングにこだわって製作されたので、アナログ盤もリリースされた。その後、ツアー『MULTI MAX CONCERT TOUR 1996-1997 “Oki doki!”』を開催。翌年にはツアーの模様を収めたドキュメント&ライブビデオを発表し、事実上活動を休止した[3]。
その後、1999年にCHAGE&ASKAのカウントダウン・ライブが福岡ドームで行われ、CHAGEのソロ公演途中に村上と淺井が登場し、「SOME DAY」と「WINDY ROAD」をパフォーマンスし、一夜限りの復活を果たす。また、アンコールではCHAGE&ASKAの楽曲「no no darlin'」を全員で熱唱した[4]。
2014年 - MULTI MAXのデビュー25周年を記念し、CHAGE and ASKAオフィシャルサイト、特設ページ内において、MULTI MAXのDVDを発売することを発表。VHSにて既発売されていた、「MAXISM in BUDOKAN」および『MULTI MAX CONCERT TOUR 1996-1997 “Oki doki!”』の映像を2014年全曲リミックスと題し、これまでVHSには収録されていなかった未発表映像を含む全曲収録DVDで8月20日に発売することを発表。