M107 (天体)
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M107 Messier 107 | |
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球状星団 M107
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仮符号・別名 | NGC 6171[1] |
星座 | へびつかい座 |
視等級 (V) | 8.85[1] |
視直径 | 13.0'[2] |
分類 | 球状星団[1] |
発見 | |
発見日 | 1782年4月[3] |
発見者 | ピエール・メシャン[2] |
発見方法 | 望遠鏡による観測 |
位置 元期:J2000.0[1] | |
赤経 (RA, α) | 16h 32m 31.86s[1] |
赤緯 (Dec, δ) | −13° 03′ 13.6″[1] |
赤方偏移 | -0.000113[1] |
視線速度 (Rv) | -33.8 km/s[1] |
固有運動 (μ) | 赤経: -0.43 ミリ秒/年[1] 赤緯: -11.52 ミリ秒/年[1] |
距離 | 20,900 光年[2](約6.41kpc) |
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物理的性質 | |
直径 | 約80 光年[2] |
別名称 | |
別名称 | Mel 148
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■Template (■ノート ■解説) ■Project |
座標: 16h 32m 31.86s, −13° 03′ 13.6″
M107 (NGC 6171) はへびつかい座にある球状星団。
概要[編集]
メシエ天体の中では最も遅くに発見されたものとされる[2]。
まばらだが小さく双眼鏡では星雲状に見える。へびつかい座には7つのメシエ天体があり、その全てが球状星団であるが、他の球状星団と比べると微かである。アメリカのアマチュア天文家ジョン・マラスは「(口径)10cmで個々の星が見え、外側部はザラザラとした感じで、中心部は楕円形」とした[4]。通常は口径20cmの中倍率でようやく周辺の微星が見え始める[4]。口径30cmでも中心部が星に分かれない。中心部まで星に分離するには口径40cmの望遠鏡を必要とする。
観測史[編集]
1782年4月にピエール・メシャンが発見した。1784年に刊行されたメシエカタログの第3版には記載されていなかったが、1947年にヘレン・ソーヤー・ホッグによってM105、M106とともにメシエカタログに加えられた。
当初カタログに記載されなかったことからメシャンの発見は世に知られず、1793年5月12日にウィリアム・ハーシェルも独立で発見している[2]。ハーシェルは「非常に美しく、星数が多く密集し、径5'~6'。中心部にむかって次第に星の密集度が高くなってくる。5個の明るい星がまわりにみえる」とした[3]。
脚注[編集]
- ^ a b c d e f g h i j “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M107. 2016年3月4日閲覧。
- ^ a b c d e f Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年8月30日). “Messier Object 107”. SEDS. 2016年3月4日閲覧。
- ^ a b Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年1月4日). “Messier 107 - Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月4日閲覧。
- ^ a b 中野繁 1978, p. 144.
参考文献[編集]
- 中野繁 『新編 星雲星団の観測』(第1版) 恒星社厚生閣、1978年6月15日。ISBN 978-4769900559。
関連項目[編集]
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